2011年6月18日更新(2011年6月26日ページ移動。2015年2月11日写真削除)
■6月18日(土) 金沢駅6、7番線の、美味しい蕎麦屋さんが閉店してしまっていた
今日は見たままの、ただしセンセイとしてはちょっと残念なお話。週末なので新潟の自宅へ戻ったのですが、金沢駅で新潟行の特急「北越」に乗ろうとして......え"?!
大阪、名古屋からの特急を含めて、富山、新潟および越後湯沢方面へ向かう特急は、大半が6、7番線から発車します。センセイがこれから乗る北越も、7番線に控えています。
今週はいろいろあって、ホームの売店で缶ビールを買うことにしました。(センセイにしては珍しい)売店はホームの後ろ側、大阪方向にあるのでちょっと戻る格好で歩いていると、ホームの「加賀白山そば」のお店(自動販売機の右側)が閉店してしまっていたのです。
掲示によると、4月末に営業を休止したとのこと。センセイはそれ以降も数回このホームを利用しているのですが、いつもはお店の裏側を通るので、閉店に気づかなかったのです。
実はこのお店、地元紙に複数回紹介されるなど、割と有名なお店。ところが数年前に突然、和風ラーメンのお店になってしまいました(だから正確には「『加賀白山そば』だったお店」とすべきなのです)。
ちょうど同じ頃、写真左側のキヨスクもお店を閉じてしまいました。首都圏に向けて特急列車が発車するホームだというのに。ここ数年、高速道路のいわゆる「休日千円乗り放題」の影響があって、鉄道利用客が減少しています。
特に昨年、愛媛で開かれた学会に参加するためJR四国を利用した際は、その劇的な変化に驚かされました。しかもその、少ない鉄道利用客の消費行動が変わってきたように思えるのです。(特別な場合を除き)高価な駅弁ではなく、駅構内、あるいは駅前のコンビニで買い求めた安価な弁当、という具合。
他ならぬセンセイだってそうです。今回の閉店は「社会の、特に、経済的な変化に対応できない企業は、自己責任でご退場願うしかない」という資本主義の原則に従っているわけです。
同じ理由で(でしょう)、特急「北越」も、昼間に運行される便についてはこの春から車内販売が廃止されてしまいました。ただしこの「加賀白山そば」に関しては、同じ地元の会社が階下にもうちょっと大きなお店を経営しており、富山とも、福井ともちょっと違う金沢の味を堪能することができます。
センセイ個人としては今でも、ホームのこのお店が一番美味しかったと思っているのですが。
■6月17日(金) 塩ラーメン専門店で醤油ラーメンを食べるはずが......何故か、ざるラーメン
諸般の事情で、今年の前半はこれまで朝イチの講義がありませんでした。別に忌避(きひ)していたわけではなく、限りある教室の運用などによる事務的な問題です。
ところが先週金曜日から、1・2限の必修科目が開講になりました。これが結構、事前の準備だけでなく、本番でも体力を使うのです。もちろん、目の前の新入生諸君のためにベスト──実現できているかどうかは別──を尽くし......ということは、講義が終わるともう、ヘトヘト。
後片づけをするともう、昼食の時間です。当て所(あてど)なく外へ出たのですが、今日は大学の食堂へも、ほっかほっか亭へも行く気分ではありません。コンビニへ向かいかけてふと気づいたのは塩ラーメン専門店、テラ。
考えてみると、ちょうど1年ご無沙汰しています。先日、同僚のT先生から、1周年記念に醤油ラーメンを取り扱っていると教えていただいたのです(T先生、深謝)。
西村センセイは東男(あづまおとこ)なので、塩ラーメンは苦手なのですが、醤油なら、話は別。というわけで意気揚々とお店に入ってみると......ない。メニューのどこにも醤油ラーメンはない!!
お客はセンセイだけだったので引き返すわけにも行きません。困ったセンセイ、メニューを睨んでいると、醤油味の「ざるラーメン」。(写真)
改めて店内を見渡すと、奥の掲示板、その1カ所だけに「開店1周年限定 てら しょうゆ らあめん」(800円)の文字が......。
T先生の情報はこれだったんですね。程なく届いたのが写真。麺は蕎麦に近く、ザラザラしていますが、コシがあります。
つけ汁は醤油味で、油分は控えめ。上品な味です。いずれもよく造り込まれています。これで650円。まったく不満はありません。
そのうちに別なお客が入ってきました。多くは看板商品の塩ラーメンをオーダーしましたが、男性サラリーマン1人だけが、よく知ったかのように「しょうゆらあめん」。
う〜ん、来週はできるだけ早く、しょうゆらーめんに挑戦したいと思っています。あ、そうそう、このざるラーメン。写真では少なく見えるものの、これて1.5玉あります。食べ終えた当初は「もうちょっと...」と感じたセンセイですが、その後は結構大変でした。
若い学生諸君なら問題ないのでしょうけど。
■6月16日(木) Windowsのアップデートが続いたので、Officeのアイコンが...
多くの方が影響を受けていると思いますが、ここ数日、Microsoft製OSやアプリケーションのアップデートが、これでもか、というくらい続いています。
センセイも大学の仕事の多くはWindowsとOfficeでこなしています。主力OSは、MacBook(White)上のWindows XP(SP3)。その上でOffice 2000と2007を使い分けながら作業しています。
なお、Wordだけはバージョンの共存ができないので、2000のみインストールし、2007のファイル(写真中段左端他)はコンバータを使って作業しています。OfficeについてはMacとの互換性──Mac側は2008までインストールしてあるものの基準は98、つまり1998年版!! ──その他の問題があるため、主力は2000。
10年以上前の製品です。ところが今回、2007をアップデートしたところ、2000のExcelファイルが2007風のアイコン(赤矢印の上)に書き換えられてしまいました。
正確に言うと、アイコンの形状は2000のまま──左隣(黄色矢印の上)と比べるとわかる──で、色だけが2007風になっています。気持ち悪いし、最悪の場合は2000のアイコンをクリックしても2007が起動してしまいます。
そこで研究室に常備してあるOffice 2000のディスク(私物の純正品)からOfficeを再インストール。
そのような選択項目があり、初期設定に従って回復してくれるのです。ご覧のように、2000のファイルは赤矢印のように元に戻り、2007のファイル(黄色矢印)はそのままに留まっています。
windows版Officeのバージョン混在はこのように、管理がけっこう面倒。そこで今後はWindows版Virtual PCを使って各バージョンを使い分けようかと思っています。
この件に関しては、割と近いうちに結果をご紹介できると思いますのでご期待ください。
■6月15日(水) お詫びして訂正します。工大の「冷やし中華」は今年から、調理場で麺を茹でています
ゴメンなさい。お詫びと訂正です。
今週に入ってから──たぶん──大学の食堂で冷やし中華を提供し始めました。先日ご紹介したサラダラーメンと人気を二分する夏の定番メニューです。
これまでは、前者が小さなカフェテリア「セレス」で、そして後者は昨年閉鎖、解体された学食「ヴァルカン」で提供するという、いわば棲み分け状態。その二つの食堂が、昨秋の新厚生棟運用開始とともに統合されたので、同時には提供できないという関係に変わりました。だからたぶん先週はサラダラーメン、今週は冷やし中華だったのです(たぶん)。
で、本当はお弁当を買うつもりで厚生棟に入ったのですが、冷やし中華コーナーを通り過ぎようとして、あれ?!冷凍麺を茹でてから冷水にさらしています。古い学食では間違いなく、両メニューとも「茹でてある麺」だったのです。
コンビニでお弁当コーナーの隣に並んでいる、あの麺です。袋入りのスープをかけてほぐすのですが、なかなか上手くいかないし、何よりも粉っぽい。
大学食堂の麺類は、新厚生棟移転を機に完全に冷凍麺に切り替えられました。センセイは誤解していたようです。
この切り替えは徹底していて、冷やし中華の類(たぐい)も、その麺をそのまま使っているんですね。冷凍麺は、茹で時間が適切でなかったり、そのままにしておくと腑抜け(ふぬけ)になる性質がありますが、冷水で引き締めるとその弱点は目立たなくなります。
実際、食堂関係者への罪滅ぼしを兼ねて冷やし中華を頂戴したのですが、やはり麺はとても美味しい。でも、いくら冷凍麺と言っても、茹でたり冷やしたりするのは大変な作業です。それも、学生だけでも約7,000人を擁する大学の食堂で、ですよ。
だから厨房はもうホント、大忙し。というわけで、トッピングはご覧のようにやや「芸術は爆発だ!!」──知らない人は調べてね──状態ではありますが、センセイとしては全然問題ありません。
一時的ではありますが、「茹でてある麺」と誤ってお伝えしたことをお詫びして、訂正させていただきます。特に、一貫してサービス向上に取り組んでいる関係者の皆様、不正確な情報を伝えてしまったことをお詫びいたします。
重ね重ね、ゴメンナサイ。
■6月14日(火) 基本から叔父に教えてもらったスキー場が、来季の営業を休業に
地元紙を読んでいたら、残念なニュースに出くわしました。新潟県で浦佐スキー場を運営する会社が13日、来季の営業を休止すると発表したのです。((c)浦佐スキー観光株式会社)
センセイ個人としては、ある程度本格的なものとしてはこのスキー場が最寄り。でもそれだけではありません。中学生の時、指導員資格を持っていた叔父(故人)に、スキーを基本から教えてもらった場所なのです。
ただし叔父の指導にもかかわらず、あまり上達はしませんでしたが。54年前、センセイが生まれた年に創業した浦佐スキー観光株式会社がスキー場を開設したのは、現在からすると意外な理由からです。
この地は豪雪地帯で、冬季の産業がありません。当時は出稼ぎするしかなかったのです。
邪魔者でしかなかった雪を、逆転の発想で資産に変え、スキー場を開設したのです。出資者は地元住民自身。浦佐スキー場が成功したのには、もう一つポイントが。スキースクールを開設したのです。
新潟・群馬県境のスキー場は標高が高いのですが、この浦佐地域は長岡と湯沢の中間にあり、それほど高くはありません。
つまり雪質は悪く、ベタ雪。スキーにはあまり向かない。そこを逆手にとって、優れた指導者を揃えたスキースクールできっちりとトレーニング。
「浦佐の雪でも上手く滑れるのなら、パウダースノーではもっと上手に......」というわけです。長岡や新潟から近いこともあって、ここのスキースクールは大盛況でしたし、多くの選手を育てて評判も上々でした。けれども最近の少雪と若者のスキー離れはどうしようもありません。
センセイ自身、もう40年近くここを利用していません。スキー場のすぐ脇には新幹線の浦佐駅があって、駅を通過するたび、西側正面に浦佐スキー場のコースが飛び込んできます。経営が厳しいことは知っていたので、先日の東京出張の際も、車窓から「大丈夫かなぁー」と思いながらながめていたのです。
個人的にも、そして地域の雇用などを考えても、ちょっと残念です。
■6月13日(月) やはり、良いものは良いし、そうでないものは良いものに追いつけない
もう1日だけ、この週末の出来事を。写真は準備を整え、まさにハンダ付けに取りかかろうとしているところ。
2本のキャノン・ケーブルを作ろうというのです。キャノン──コピー機メーカーとは無関係──というのは、カラオケのマイクに使っている、あのケーブルで、本来は音声その他を伝える業務用の規格。
金沢のアパートには現在、3月に購入した業務用サンプリングレートコンバータ“SR2496C”が置いてあります。このマシンにはアナログ音声出力が、このキャノン規格なのです。
前評判によると、「高価なDACを使う必要は」ないほどの高品位とのこと。ホントかなぁー。金沢のアパートにはヘッドホンアンプを除くと、高品位のDAコンバータはありません。
現在は主に、各機器からのアナログ出力を聴いているのですが、もしSR2496Cが良い音だったら、こうれはもう、言うことはありません。でもお伝えしたように、残念ながら同機のアンバランス(不平衡)出力での音質は、ぱっとしません。
悪くはありませんが、良くもありません。4月のイヤースピーカー購入で、状況が変わりました。
今回購入したアンプには、このキャノン端子を用いたバランス(平衡)型の入力があるのです。
これが本来の接続方法なので、もしかすると、これで音質がずっと良くなるかもしれない。ホールなどで録音のアルバイトをしていたセンセイの経験からすると、業務用のバランス接続は民生用のアンバランスと比べて、音の「線」が太くなる、という印象があります。
決して音の輪郭が崩れるのではなく、もっと生々しく再生されるという感じ。というわけで、先週都内に出張した際、秋葉原に寄って必要な部品と無酸素銅の2芯ケーブルを購入。使わなくなっていた2個のコネクタ(写真下部)から電線とハンダを取り去ってケーブルを製作したのです。
昨日、完成したそのケーブルを運んで接続してみたのですが......う〜ん、イマイチ。接続の関係で、音量は大きくなったのですが、音質の傾向は変わらない。
やはり良いものは良いし、残念ながらそうでないものは、相当努力しないと追いつけないようです。ただし、センセイはデジタル音声のサンプリングレートを変換するためにこのマシンを購入しました。寿命を迎えつつあるMDデッキの代わりです。
ですから主に使うのはデジタル出力で、こちらはまったく問題ありませんので、念のため。
■6月12日(日) 震災から丸4年。初めてスーツを買ってもらった洋品店が再建されました
この週末は久しぶりに、自宅のある新潟県柏崎市内をちょっとフラフラしたのですが、あちこちが変わっていることに気づきました。そのきっかけは同乗していた娘の発言。
更地が増えているというのです。確かに、高い雑居ビルや木造の飲食店が更地になり、草が生え始めています。当地は今から4年前の2007年7月16日、新潟県中越沖地震に襲われて大きな被害を受けました。少なくとも表面的には、2〜3年でかなり復旧したのですが、やはりその後も深く、静かに影響は続いているようです。
当たり前ですね。でも負の影響ばかりではなく、新たな復興の動きもあります。写真左の建物は、14日から始まる「えんま市」の中心となる閻魔堂の、その向かいにある郵便局。
地震で被災したのですが、比較的早期に復旧しました(こちらの、9枚目の写真)。ポイントは右側のお店。ご覧のようにこちらは、新規開店したばかり。かつてこの地には地域に根ざした割と大きな洋品店がありました。
高校を卒業する時センセイも、このお店で初めてのスーツを買ってもらいました。その頃から全国チェーンが進出してきたのと、お店の代替わりが重なって、ここにあったお店はやがて、事実上閉店状態に追い込まれました。
息子さんが近くのビルの一画を借りて営業していたところで、中越沖地震に遭遇。
この辺は被害が最も酷かった場所で、旧店舗も全壊しました。もうここにお店が来ることはないんだろうなーと思っていたのですが、どうやら息子さんが創業の地へ戻ってきたようです。
ただし何台か入る駐車場はガラガラで、お客さんの気配はありません。時間が悪かったのかもしれませんが。以前のお店に比べるとずいぶん小振りではありますが、それでも先日の衣料品店同様、この場所で商売をするんだ、という意気込みを感じます。
ふと、すぐ近くの大きな呉服店が更地になっていることに気づきました。4階建ての立派な建物だったのですが、やはり被災。営業そのものは近くで継続しているのですが、解体費用すら捻出できずにいたのです。
この場所に戻って来るのかどうかはわかりませんが、会社存続はもちろん、今後の目処が立ったということなんだろうと思います。被災から4年。
被害を受けた地域が比較的限定される柏崎市でもこうなのですから、規模と範囲が桁外れの東北地方の復興は、長期戦になることが予想されます。
一時的に熱くなるのではなく、長い目での応援が求められているんですね。