2015年6月6日更新(2015年6月14日ページ移動。2018年1月6日一部写真削除)
■6月6日(土) 立花隆氏の基調講演を拝聴しました ――西村センセイ、長崎大学での学会に参加する――
今日は見たままのお話を手短に。
センセイは朝から長崎大学で開かれている学会とそれに続く情報交換会(懇親会)参加していました。
細かい内容は省略しますが、今回の大会で最も注目されるのは基調講演。いつもなら学術の分野で名を成した方が難しい講演をなさるのですが、今回は異色。ジャーナリストがお話されるのです。
所定の時刻が迫り、提示資料を補助する奥様(?)と登壇したのは、立花隆氏。世代によっては「全然知らないよ」という方もいらっしゃると思いますが、政治や科学など他分野に渡って多くの著作を発表されている方です。
この方が書かれた本のためにかつて、田中角榮内閣が倒れたこともあるほど。最近は脳科学に興味をお持ちのようなので、その種の話が続くのかと思ったら、確かに出発点はそうですが、後半は何と、哲学の話に。
個人的には「少し詰めが甘いのでは?」と感じる場面もありましたが、それでも聴衆を惹きつけるものがあります。学会は明日まで続きます。本当は誘われていた思案橋での二次会に参加したかったのですが、センセイは明日、研究発表を抱えています。入院騒ぎで、提示資料がまだ未完成。
というわけで今晩は仕事に戻ります。トホホ。
■6月5日(金) つくづく「知らないことばかりだ」、と思い知らされる ――三角線その他を完乗しました――
センセイは夜8時半ころに、長崎駅に到着しました。明日から長崎大学で学会が開かれるのです。現在はホテルに到着したところ。
学会での発表など、もちろん公的な仕事も重要ですが、なかなか訪れることができない九州なので、今回は私的に新たな目標を設定しました。九州のJR線を完全に乗車するのです。
簡単なことだろう、と思われるかもしれません。でもそう感じられるのは、貴方/貴女が(たぶん)本州の、それも都市部に住んでいるからだと思います。日本は本当に広い。全都道府県を旅してつくづく思い知らされることです。
風景も、暮らし方も、習慣も違います。九州に限ってみると、センセイは2003年に主要都市と路線を訪れています。翌年には長崎・佐世保方面を小学生だった娘と旅行。2008年には、多少失敗しながら九州北西部を乗車。
さらに2011年には九州北部の路線を完全に乗車しました。残るは、九州南部の路線。でも、これが本当に難しい。九州は南北に長く、そして東西は険しい山々で隔てられているのです。そこに存在する鉄道路線を限られた時間で乗車するのは極めて難しい。
というわけで頭の体操を兼ねて改正された時刻表を「読んで」いたら、発想を転換することで状況が大きく変わることに気づきました。これはもう、乗るしかない。
というわけで、本当は「サンライズ瀬戸」の一番良い部屋で高松まで乗り、駅前のうどん店で朝のうどんを食べたかったのですが、こちらは却下。
岡山から九州新幹線の始発に乗り、鹿児島中央駅まで。睡眠不足なのでかなりの区間居眠りしていたのですが、これで結果的に九州新幹線を完乗したことになります。
ここからが本番。わずかな乗り換え時間で日豊本線の特急に乗り換え、隼人駅で肥薩線――かつての鹿児島本線――の各駅停車に乗り込み、吉松駅へ。
これで肥薩線は完全乗車しました。吉松からは観光列車「しんぺい」で鹿児島県、宮崎県、熊本県と県境を越えて人吉駅へ至り、特急列車に乗り換えて熊本へ。
ここで少し待って、Uターンします。宇土(うと)―三角(みすみ)間の三角線に乗車するためです。写真は終点の三角駅。ちなみに、途中下車しない限り、このような乗車は問題ありません。乗ってきた2両編成のディーゼルカーで熊本まで戻ります。
時間の経過とともに乗客は徐々に変化し、今や自宅に帰る通勤通学客が主体。大規模な工事中の熊本駅で九州新幹線で乗り換えて新鳥栖(とす)駅まで行き、長崎本線の特急を乗り継いで長崎へ到着した、というわけです。今回患った溶血性貧血に対処すべく、かなり鉄分を補給(?)。
おっと、学会で発表するスライドを作成しなくては......。
■6月4日(木) 西村センセイ、夜行寝台特急「サンライズ瀬戸」A個室で西へ向かう
今日は、タイトルを読んだだけですべてわかってしまうという内容。単純なセンセイは、それほど喜んでいる、というわけです。
センセイは明後日から九州で開かれる学会で発表や司会をすることになっています。正式な出張は明日から。
でもめったに行けない九州なので、前日の今日は休暇を頂戴しました。金沢からだと日中の特急と新幹線を使えば6〜7時間で目的地まで行くことができます。
でも鉄道ファンの先生としてはここはぜひ、夜行寝台特急で距離を稼ぎたい。東京を基準に考えると北海道や九州はまさに寝台列車向きのコースなのです。
でも現在、定期列車として残っているのは今回利用しているサンライズ瀬戸・出雲のみ。これらにはA個室が6室(禁煙室)だけ用意されているので、1ヶ月前に寝台券を、それも一番良い部屋を確保しました。
現在は東京駅を出発したところ。いつも通りの時刻に入線すると思い込んでいたのですが、京浜東北ラインの開通が関係しているようで、列車は従来よりも20分も早くホームに入ってきました。
やはりA個室は良い。明日以降、公私ともに九州で新しいことに挑戦します。ご期待ください。
■6月3日(水) 白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき
今日は見たままのお話。
北陸地方はこのところずっと天気が良く、また暖かい──時々暑くすら感じる──日が続いていました。今週は車で金沢に来ているのですが、車はアパートに残して自転車を使います。
でも昨晩からそれなりの雨になりました。他の都合もあったので、今日は自動車で早朝に出勤。朝イチの講義を終え、相手のある仕事に区切りをつけると、もうお昼。値上げした「ほっともっと」へは行く気にならなかったのですが、食堂へも足は向きません。
結局、ほっかほっか亭へ行くことに。
雨が降り出したので傘を差しながら高橋川に架かる荒川橋を渡っていると、不意に水面の一部が濁りました。
何だろう、と思って上から覗き込むと、おぉ、鯉です。去年ほどではありませんが、それでも50cmくらいの体長があります。ずいぶん立派で、時々尾をゆっくりとながらバシッと動かして水を濁らせます。
今回初めて気づいたことが。今日の高橋川は昨日からの雨でかなり濁っていたのです。でも鯉が泳ぐ様子を見ていると、何だか泥水の方を好むらしい。
気のせいかもしれませんが。でも濁っている水を飲んだら体内に土や砂が入り込むはず。それでもちゃんと生きているんだから問題ないんだろうけど、どういう仕組みになっているんだろう。
■6月2日(火) 玉手箱を開けた浦島太郎、食品の値上げにびっくりする
12時前になったので、お昼を取ることにしました。前の日はほっかほっか亭でお弁当を買ったのですが、40円ほど値上がりしていたのでびっくり。もちろん割引価格の売り出し品もあるのですが。
そこで今回は大学脇のほっともっとへ。写真の看板を通り過ぎてお店に入る段階で、何か違和感があったのです。今までとどこか違う。店内に入ると、さらにびっくり。
本来ならばお客さんがピークとなる時間帯なのに、誰もいないのです。並んでいる弁当も僅か。
変だなぁーと思ったのですが、ここまで来て買わないわけにはいかない。しかも若い店員は、待ちかまえていたかのよう──実話──に、レジの所へ飛んできました。
やっぱり、変。で、カウンターのメニューを見ると、値段が全然違います。大幅に値上がりしているのです。でも、まぁ、とにかく注文。
代金を支払います。商品が出てくるまでの間、店内をよく見ると、値上げ告知が。去年12月の値上げに続いて、僅か半年での価格改定です。
しかも今回は、形を変えながら続いてきた平日お昼の割引が廃止に。告知の日付は先月中旬。つまりセンセイが入院した頃。お店としてはそれなりの期間告知したし、常連客も、その多くはこの情報を知っていたはず。だからお客が少なかったんですね。
知らなかったのは、玉手箱を開けた浦島太郎状態のセンセイだけ。今回はお弁当の話題ですが、スーパーの食材もじわじわと、しかし確実に値上がりしています。
ほっかほっか亭、そしてほっともっとのお弁当、いずれもご飯は美味しい──ただしセンセイには量が多すぎる──のですが、どうしてもおかずは油っぽいものになりがち。
というわけで翌日は、大学食堂で素うどんにしたのでした。う〜ん、確かに安いけれど、今度はパワー不足になりそう。それに塩味だし。
■6月1日(月) 本家と元祖がこんな場所でご対面 ──ニュートンのりんごが実を結んでいます──
今日は見たままのお話。
夜、いつものスーパーから惣菜がなくなる時間になったのでお店へ自転車へ。若い男性──たぶん本学学生ではない──の自転車に続いて、その左に駐輪するような格好になりました。
彼がスタンドを立てて自転車から離れた時に目に入ったのは、おぉ、“NEWTON”!!もちろん「ニュートンのりんご」に違いありません。ロゴの一部と、車体前面にはご丁寧に、りんごの画まで描かれています。
ホント、びっくりしました。改めて彼の自転車をよく見ると、小さな車輪の折り畳み式の自転車です。
ロゴの下に会社のURLが書かれていたので調べてみるとどうやら、「イーコスモ」という会社が取り扱っていたシリーズらしい。
現在は販売を完了しているようです。さらに調べてみると、イーコスモは販売していただけで、実際は折り畳み自転車の製造で知られるダホンのOEM製品のようです。
かなり有名な会社らしい。というわけで今日、金沢工大の「ニュートンのりんごの木」を訪れてみました。もちろん今年も実を結んでいます。
でもまだ直径は5cmくらいで小さく、また割と凸凹しています。みんなが知っているあのりんごの形と大きさになるまでには、まだ2ヶ月近くかかると思います。
ところで、りんごの実を探していて、実が木の北側中心に結実していることに気づきました。以前から何となく、変だなぁーとは思っていたのです。普通なら満遍なく全方向に実を結ぶように思えるのですが......。
金沢工大1号館前に植えられたニュートンのりんごの木の場合、南側はかなり高い木々があります。その陰になって直射日光は入らないものの、北側(写真左側の、バスが止まっている方向)は開けています。
だから光を求めて......ということなのでしょうか。というわけで、ニュートンのりんご同士のご対面(?)となったわけですが、さてこの場合、どちらが本家なのでしょう。
またどちらが「新しい」のでしょう。ま、いいんですけど。
■5月31日(日) 破損させた外壁は、襖の裏張りならぬ外壁の裏張りで修理していただきました
というわけでセンセイは5月21日(木)の午後、金沢赤十字病院を無事に退院しました。その日はアパートに戻って後片づけ。翌朝出勤して各種の手続きを済ませます。
またご迷惑をかけた関係者や部署──全部ではありません──にご挨拶。実質的な仕事はまだできないので、午後、安全運転を心がけながら新潟の自宅へ戻りました。車庫入れをしようとしたのですが、手前でひとまず停車。
血液が足りなくて破損させてしまった外壁の様子を確かめます。右は破損時の写真中央部を下から見上げたもの。よくよく見ないとわからないほどまで修理されています。
お願いしていた工務店が、センセイや家人が留守にしている間に何回かお越しになり、修理してくださったんだそうです。
単純に取れた部材をくっつけるのかと思ったのです。でも家人によると、まず外壁の内側に白い部材を接着し、大きな洗濯ばさみのようなもので固定。その後、取れた部分を接着しています。
修理代は僅かなもの。自宅書斎の天井の異変はやはり、雨漏りだったそうです。
修理をお願いするとすぐに屋根屋さんが来て調べてくださったのですが、瓦が1枚割れていたそうです。かなり前からとのこと。
その他にも小さな修理をしてくださったのですが、こちらも費用は微々たるもの。これで雨漏りは止まったのですが、水を吸った天井パネルと、その裏にある断熱材(ポリウレタン)を交換し、壁紙(天井の紙)を張り替える必要があります。
工務店が大きい仕事の合間に修理してくださっているので、こちらの工事はまだ始まっていません。見積もりはもらっているのですが、あちこちの修理を全部含めて約8万円とのこと。その4倍くらいは覚悟していたのですが......。
工務店やその関係業者はとても良くやってくださっているので、何だか申し訳ない気がします。