2016年7月2日更新(2016年7月10日ページ移動。2018年5月27日写真削除)

──2016年6月第5週〜7月第1週のニュース──

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7月2日(土) 柏崎市民に愛された蕎麦店「鯖石屋」が文字通り、跡形もなくなっていた...

 昨日センセイが自宅のある柏崎に到着したのは、正午前。お昼を食べる必要があります。

 この条件下ではそのまま帰宅して、それから改めて外出してもいいのです。でもお伝えしたように今回は車を金沢に残してきました。つまり遠くまで行くことができません。
 地方では自動車が生活必需品なのですね。

 今日は郵便局にも用があったので、徒歩でちょっと遠回りして途中で何か食べることにしました。距離と味を勘案するなら、まず候補に挙げられるのは「(現)そばよし」(動画)。
 何度かお伝えしましたがここは、「うれっ子」(旧「そばよし」)の暖簾を引き継いだもの。

 でも、実はセンセイ、つい先日このお店に入り、そして残念ながらやはり、がっかりしたばかり。暖簾分けしたばかりの、本家と味を競い合っていた時代は遠い過去。じゃぁ、その本家「うれっ子」(動画)ならどうでしょう。
 かなり迂回しますが、帰り道の範囲内。

 でも実は西村センセイ、こちらのお店は今週月曜日に入ったばかり。その時はたまたま、先代の奥様つまり現ご主人のお母さん──「そばよし」のご主人のお姉さん──が作ってくれた焼きそばを頂いたのです。
 これがもう、本当に美味しかった。この世に、これ以上の美味しいものがあるのか、と考えてしまうほど。

 でもお母さんもご高齢なので、ふだんは別な方が作るのです。残念ながら、そちらはほぼまったく別な味。
 もう一つ問題が。

 「うれっ子」(旧「そばよし」)は年々、味が濃くなっているのです。以前から気づいていたのですが、特にチャーシュー、次いでスープが塩っぽい。
 高血圧と闘うセンセイ、その事実を認めざるを得ません。

 というわけで、いろいろ考えた末にセンセイが選択したのは盛来軒動画)。駅から近いし、しばらく来てないし。
 「中華そば」(680円)──これが正式名称──の食券(!!)を買って、カウンターへ。

 店内は老若男女で一杯。タガログ語を話す女性も。特定の年齢層や客層に偏っているわけではありません。
 地域の人に愛されていることが良くわかります。

 程なく届いたのが写真の、器一杯にスープが張られた中華そば。写真からどのような印象を持たれるかはわかりませんが、実際はすっきりした味です。
 そして塩分も見かけほど高くありません(舌触りでわかる)。

 美味しいスープだったのですが、「孫の顔を見るまでは...」と覚悟を決めたセンセイですから、ほとんどを残します。
 本当はもう1店、候補があったのです。それは自宅近くの鯖石屋動画)。

 盛来軒と似たあっさり味。丸麺と平麺──後者がデフォルト、かつお勧め──を選ぶことができます。
 地域の人なら誰でも知っているお店。

 しかもご主人自身がオートバイに乗って出前もしており、センセイも地域の活動でお世話になったことがあります。
 暑い夏の中華そばだったのですが、本当に美味しかった。

 ところが先週、車でお店の前を走っていると......あれっ?!

 何だかお店の前を改装し、一般住宅にしたらしい。営業を止めたということなのでしょうか......。
 というわけで今日、その場を確かめてみると何と、お店は跡形もありません。一般住宅と思っていたのは、右隣の家でした。

 帰宅して家人に尋ねると、奥様が昨年亡くなられたとのこと。動画の最後に登場する女性で、センセイより数歳年上のはず。地域の神社の活動でご一緒させていただいたこともあります。
 と言うことは、年上と思われるご主人は......。

 センセイくらいの年齢になると、冗談抜きで「明日は我が身」なのです。



7月1日(金) 北越急行の「超快速スノーラビット」に乗車して、新潟の自宅へ戻りました

 傷心のセンセイは研修会会場を後にすると電車に乗り、御茶ノ水駅へ。前任校の元同僚3名と久しぶりに会うためです。

 その中の一人は某大学の副学長に就任するなど、それぞれに活躍しています。これだけの逸材──センセイを除──を活用できなかった組織って......いったい。
 それはともかく、研修会があまりの内容だったためもあってか、お互いの実年齢を忘れたかのように盛り上がります。

 「生きていたら、また来年」──センセイらの年齢になると、これが普通──と言いながら帰路に就きます。果たしてその約束は守られるのか......。センセイはホテルに戻り、授業の記録を整理。
 昨日は2クラスだったので、サイトを更新したのは翌日になってからでした。

 目が覚めたのは6時頃。このところ明らかに働き過ぎなので、今日は休暇を頂戴しています。一方今回は、高齢者専用JR東日本管内乗り放題の切符で来ています。
 要するに、お好みのルートで新潟の自宅に戻りさえすればいい。

 でも午後にお医者さんを予約しているのでやはり、予定通りの行動を取ることにします。まず予約しておいた上越新幹線に乗車。
 しかし本来の乗換駅長岡ではなく、手前の越後湯沢駅で下車します。

 1年ちょっとぶりで訪れた同駅は、北陸方面への特急「はくたか」が廃止されたため、閑散としています。在来線への乗り換え口も変わっていました。
 弁当店と立ち食い蕎麦店が残っていることを確かめて在来線ホームへ降ります。センセイを待っていたのは北越急行の「超快速スノーラビット」。

 特急「はくたか」の廃止で収入が激減した北越急行、もちろん「その日」のために収入を蓄えています。
 このまま営業をつづけていても、30年間存続できる(!!)だけの貯金です。

 でも北越急行が偉かったのは、手持ちのリソースで攻めに出たこと。それがこの「超快速スノーラビット」です。まるで「はくたか」の車内にいるかのような感覚。
 さすがに在来線最速の160km/hを出すことはできず、110kmでの走行ですが。

 不思議なことに、「はくたか」では気づかなかった沿線の美しさと路線の設備を確認することができました。
 速すぎて物理的に見落としていたのか、車中のセンセイにそれを見届けるだけの余裕がなかったためか。

 「はくたか」時代と同じような所要時間で乗換駅直江津に到着。信越本線に乗り換えて自宅へ戻ります。
 本当はすぐに到着した特急「しらゆき」に乗車することもできたのです。

 でも何となくその気になれずに特急を見送り、一つ遅い在来線各駅停車にします。ホームで待っていたのは、一昨年から新潟県内で導入が進むE129系
 もちろん何度も見ていますが、乗車するのは初めて。

 加速は良いし、静かだし......ほぼ良いことずくめですが、国鉄時代に製造された485系や115系のしっかりした足回りとは違う。
 でももはや、「来年、生きていたら...」の世代。

 余計な口は挟まないようにすべきなんでしょうねぇ。



6月30日(木) 西村センセイ、よその大学のFD研修会で深く考える

 というわけでセンセイは現在、東京都内に滞在中。

 予定通り出張先に赴くためには、お伝えしたように条件が厳しい乗り換えを続ける必要があるのですが、受講生諸君の理解と協力もあり、無事に予定していたそれぞれの電車に乗車することができました。
 金沢駅では、北陸新幹線への乗り換えの僅かな時間を利用して、お弁当とお土産を購入。

 今回の目的地は、先日訪問したばかりの都内某大学。そこの教員研修会(FD研修会)に出席させていただいたのです。それなりの規模の学校です。
 学外からはセンセイを含めて15名が参加とのこと。

 今回のテーマは、10年ほど前に日本で初めて設立された衛星放送とインターネットだけで授業を行う新しい大学の事例紹介。
 詳細を知りたくて出席させていただいたのです。

 工科系大学なので、国内数か所のキャンパスとテレビ電話システムを用いた遠隔講演。スクリーンの中に、会場の様子が写っています。
 この辺は、金沢工大と似ています。

 写真はこのプログラムの責任者が会合の意義を紹介しているところ。引き続き講演が始まったのですが......。
 フォローのしようがない。

 講演を突き詰めて表現すると、所属大学の宣伝ビデオ――しかも中身がない――を流しているだけのようなもの。もちろん実際にはいろいろな説明もありましたが。
 受講生はというと、講演内容に対応してか、寝たり、内職したり、途中でサボったり。

 センセイのすぐ近くの教員は英語の論文を推敲していました。講演の最後に責任者が近くに来ても、そしてそのことに気付いても本人は作業を止めない。そして責任者も見て見ぬふり。
 ......オイオイ。

 本来の勤務をしっかり終えた後の、疲れ果てた状況で受講する研修会。24時間完璧であれ、なんて言うことはできません。ウトウトしてしまうのは止むを得ないと思います。
 でも実態は、そんなレベルではなかったのです。

 ......日本の高等教育は、いろいろな意味で危機的な状況にあるんじゃないんだろうか。



6月29日(水) 金沢を離れる前に... ──キャンパス内外では、工事が続いています──

 今日は予定を変更して、見たままのお話を。

 昨日少しお伝えしましたが、センセイは明日、午前中の講義を終えると北陸新幹線で上京することになっています。
 1ヶ月前と同じで北陸新幹線の始発駅金沢まで移動するのですが、果たしてうまくいくかしら。

 経路は先々週と同じなのですが、駅間の乗り換えが数分ずつという非常に微妙な乗り継ぎなのです。その関係で午前中に外へ出ました。
 今日は水曜日。10時半からヘビーな会議がある──実際、ヘトヘトになった──ので、その前に、所用を済ませておく必要があったのです。

 往路は気づかなかったのですが、帰路、大学の脇の交差点に差し掛かったら工事をしていることに気づきました。
 先日ご紹介した工事現場の近くです。(写真奥は23号館東側)

 どうやら道路に面していたフェンスを土台から撤去して、2輪車の進入路を造っているようでした。
 この奥はオートバイの駐輪場になるようです。

 ふと、先日ご紹介した「ジャンカレ」のその後が気になってきました。実は先週末、金沢を発つ前に工事現場を通ったのです。
 写真はその時撮影したもの。

 ご覧のように先週金曜日の段階で、階段と自動ドアは出来上がっていました。

 別な用があった──センセイはいったい、何が仕事なんだぁ?! ──こともあり、その前を通ってみると、まだこの出入り口は使用されていません。
 驚いたことに奥の店内では、ブルーシートを張って部分的に改装工事中。

 営業時間前だったのですが察するに、営業と工事を同時進行させていたんじゃないかしら。
 金沢工大も周辺の地域も、良く言えば活気があり、逆に解釈すると節操なく改築、改装工事が続いています。

 ......金沢工大には、似合っていると思う。 



6月28日(火) センセイのBMW 320i M Spが接触した車止めは、やはり金属製だったらしい

 一晩自宅に留まっただけで、センセイは金沢へ。

 今日の移動手段を電車にしようか車にしようか、最後の最後まで迷ったのです。実は西村センセイ、今週の後半は東京へ出張することになっています。
 4週どころか、7月第2週まで6週連続出張するのです。

 今回の出張を終えると、センセイは電車で新潟の自宅へ戻ります。全体の動きを考えると、今回は車を自宅に残して、電車に乗るのが得策。でも今日は火曜日。
 午後の最初に講義があるので、12時半までに研究室に到着していなければなりません。

 北陸新幹線を利用しないのなら、朝の7時に自宅を出発。

 JR信越本線─えちごトキめき鉄道あいの風とやま鉄道─IRいしかわ鉄道(以上、旧北陸本線)と在来線を乗り継いで、とにかく金沢駅へ。JR北陸本線に乗り換えます。隣の西金沢駅で、隣接する新西金沢駅から北陸鉄道石川線へ。
 そして大学最寄りの野々市工大前駅で下車すれば、まさに12時半に研究室到着。

 電車──ただしえちごトキめき鉄道はディーゼルカー──に乗ること自体は何の問題もないのです。

 でも1回でも乗り換えに失敗すると、学生諸君や関係者に迷惑をかけることになります。決定的だったのは、未明の強い雨。電車を諦め、片道250kmの長距離走行を終えたばかりのBMW 320i M Spに乗り込みます。
 今日はいつもより長く高速道路を利用。

 省エネ運転を心がけているので、ずっと80km/hで走行します。軽自動車を含めて(!!)、センセイの車をどんどん追い抜きますが、気にしない。
 そのおかげか、一般道を含めた燃費は、最高値で23.6km/Lを記録しました。

 再び一般道に降りてストップ・アンド・ゴーを繰り返し、アパートに到着した時点で22.5km/L。
 いわゆる「追い風参考値」ではあるものの、新記録更新です。

 写真は先日、駐車中の大型トラックの前輪とタイヤ止めを公道上から撮影したもの。タイヤ止めは樹脂製。

 ずいぶん重そうですが、何かのはずみでどこかへ転がらないように、ロープで留められています。
 たぶん、これが最も一般的な用いられ方じゃないかと思います。

 もちろんセンセイの頭にあるのは、先日センセイのBMW 320i M Spが激しく接触した車止め。点検の結果、問題はなかったのです。
 でも、こちらの写真と比べると、やっぱり樹脂製とは思えない。

 BMW 320i M Spがそれと激しく接触しながら無傷だったのは、僥倖(ぎょうこう)としか思えません。

 で、話は戻りますが、車で移動してしまったのでBMW 320iは今週末、金沢に残されます。つまり新潟に戻ったセンセイは自分の車に乗ることができない。
 ......ま、いっかー。



6月27日(月) BMW 320i M Sports(MT)が、納車4ヶ月半で走行距離10,000kmを越えました

 今日はタイトル通りのお話。

 昨晩は日付が替わる頃にこのページを更新してから就寝しました。今日は自宅への移動日で、午後に通院の予約を二つ入れており、その時刻までに自宅へ戻る必要があります。
 5時過ぎに目覚めたのですが、少し休んで6時過ぎに出発。

 高速道路は好きではないし、今日は休日割引が適用されないので、ほぼ一般道を走行します。しかし富山市の手前で出勤時間帯と重なってしまいました。この区間のみ北陸自動車道に入ります。
 「下道」こと一般道は、激しい渋滞。

 ふと、BMW 320i M Spの距離計が9,900kmを越えていることに気づきました(右側はトリップ・メーター)。当たり前ですが、計算した通りの場所で10,000kmに到達。
 たまたま交差点の赤信号で停止したので、記念撮影。

 320i M Spが納車されてからほぼ4ヶ月半。ご存じのように6月は週末に長距離の出張が続き、乗車頻度が減っていますから、ざっと4ヶ月で1万キロ。
 つまり年間で約3万キロ。

 乗り換えた当初は、進化したコンピュータ制御に戸惑ったりしましたが、やはりBMW、そしてマニュアル・トランスミッション車。
 現時点でセンセイにとって、これ以外の車はなかっただろうなと思っています。

 この調子で大事故に遭遇するなどさえしなければ、車検も考えて7年、ざっと20万キロで買い替えか。

 西村センセイがまだ物理的に存在していたら、その頃には年金受給年齢に達しています。老化もさらに進んでいます。
 自分のために、そして何より他者のために、より安全性の高い車が求められます。

 もしBMWに乗り続けるつもりがあれば、う〜ん、貯金しなくては。

 写真中央、青字の“28.6km”は前回の燃料補給から約200km走行後、省エネモード走行を選択することによって改善された燃費を距離で表しています。
 概ねいつも、こんな感じ

 多少の渋滞はあったものの、今回もいつもと同じように運転しました。暴走もせず、急加速もせず。その結果としての燃費は19.9km/L。20kmを割り込むのは珍しいことです。
 渋滞によるストップ・アンド・ゴーも関係しているかもしれませんが、一番影響したのはエアコンの稼働状況じゃないかしら。

 基本的な燃費が劇的に改善されているので、電装部品の使用状況や天候、路面状況など外乱要素の影響が及ぼす割合が大きくなっているように思われるのです。



6月26日(日) 西村センセイ、追手門学院大学のキャラクター「おうてもん」で、いろいろ考える

 2日間の学会は無事に終了。

 学会の通常のプログラムは夕方までだったのですが、“IR”──赤外線(infrared light)ではない──という、センセイも関係する特別セッションが夜に開かれたので、そちらにも参加しました。
 もやは今日中に新潟の自宅へ戻ることは物理的に不可能。深夜に金沢のアパートへ戻りました。

 だから日程的には大変だったのですが、自分の発表が早い段階で終わったためか、今回の出張は少なくとも精神的には比較的余裕がありました。そのせいかいくつか気づいたことが。
 体育会系学生と学会を手伝ってくださった学生諸君──基本的には優秀な学生の選抜組とのこと──については昨日お伝えした通り。

 学生、生徒についてはそれ以上の情報はないのですが、キャンパスの仕組みにも驚かされます。
 追手門学院大学は丘の斜面を利用しています。

 学生が目的地に向かうためには丘の斜面を利用するのですが、その間にいくつもの仕掛けがあります。
 例えば写真は入口進入路。掲示板の向こうは広い駐車場になっています。

 学生は普通、路線バスでキャンパス入口に到着し、この掲示板を見ながら教室へ向かいます。
 現在は大学のキャラクター「おうてもん」の、学生(+教職員)が考えたバージョンが何十も掲載されていました。

 決して何かを強制するのではなく、学生の参加意欲と自主性、自発性を刺激する良い仕組みだと思います。
 斜面ですから階段があるのですが、それを使ったディスプレイも。

 でも、西村センセイは基本的に、へそ曲がり。

 追手門大学の取り組みには敬意を表しますが、業務委託先を含めた関係者の動きやメンテナンスの様子を見ていると、別な一面を感じてしまいます。
 写真は全教室内に貼られていた掲示物。

 「カードリーダー」というのはIDカード(学生証)情報の読み取り端末のこと。教室の出入り口にあるこの端末に学生証をかざして出欠席を確認するのです。
 要するに現代版「代返」の問題。

 関係者の間ではよく知られている問題ですが、それ以外の内容はもちろん、日本語表現を含めて、う〜ん。

 個人的には、ここが関西、大阪だということを、言い換えるとセンセイが東男(あづまおとこ)だと強く感じました。
 見事なまでに重層的な文化構造。

 字面(じづら)だけでわかったつもりになっていると、手痛い思いをすることになると思います。

 決して嫌味ではありませんので、念のため。 

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