2020年3月14日更新(2020年3月22日ページ移動)
■3月14日(土) 「エレガント」ではなく、「ボトボト」... ──西村センセイ、得意なはずのJR乗車券購入でボケる──
一昨日の帰宅時のこと。
すでに全行程の90%を無事に走行した西村センセイ、隣の上越市から自宅のある柏崎市に差しかかろうとする場所で、それまで走っていた国道8号線を左折しました。ここは上越市柿崎区(旧柿崎町)。
中心部にある柿崎駅に立ち寄るためです。実は1週間後に上京することになりました。都内で働く娘のところへ行くことになり、その乗車券類を受け取ろうと考えたのです。
金沢工大では新型コロナウィルスによる肺炎流行に対応するため、で、公務出張は自粛が要請されており、昨日はついに、海外出張が禁止になりました。センセイは先月後半から今月にかけて、少なくとも二つの出張をすることにしていました。
でも、全てキャンセル。初めての「新幹線eチケットサービス」は、利用することなく払い戻し。その前の出張の乗車券類も同様。かなりの払戻金を負担することになりました。トホホ。
例によってセンセイは、今回もJR東日本の「えきねっと」で新幹線その他の座席を予約しておきました。いつもとは違い、今回は割と直前になってから指定。でも混雑する時間帯にもかかわらず、上越新幹線は見事にガラガラ。
冗談抜きで、乗客がいません。もちろんコロナウィルスの影響。東海道新幹線が臨時列車の運行を中止するわけだ...。
窓口で用件を伝え、決済のためのクレジットカードを渡します。予約状況を確認した後で尋ねられたのは、実際に乗車するのがカードの人物、つまりセンセイと一致するかどうか。
若い方は特に、確認の必要性に疑問を持たれるかもしれません。センセイは、JR東日本の「大人の休日倶楽部」の会員(こちらやこちら)。50歳以上なら誰でも加入できるのですが、条件を満たすと乗車券類が5%割引となります。
この割引価格で購入し、資格のない人間が利用するという悪用も可能なのです。そのための確認。確認を終え、指定券を発券してから、乗車券もお願いしました。端末機「マルス」を操作し終えた駅員は一瞬、訝(いぶか)しそうな表情を見せた後、カレンダーを確認しました。ナシテ?!
あ"...。西村センセイ、ミスってしまいました。本来の乗車券は往復で約11,000円するのですが、週末なのでJR東日本の割引切符「おトクなきっぷ」──誰でも利用可能──を購入できるのです。
この「週末パス」(8,880円)を使えば、約2,000円お得。しかし「週末パス」と「大人の休日倶楽部」割引の併用は不可。もちろん知っていたし、購入時に気をつけようと思っていたのです。でもその場面になると、すっかり忘れていた...。
誤解されると困るのですが、問題の本質は支払金額の多寡(たか)ではありません。鉄道ファンが重視するのはエレガンスさ。それを測る基準は、距離であったり、乗換の巧みさであったり、『時刻表』の読み込み具合であったり。必ずしも一つには限定されません。
そこがまた鉄道の魅力の源泉。しかし、少なくとも今回のセンセイは、エクセレントあるいはエレガントではなく、「ボトボト」。
残念ながら、認めざるを得ない。
■3月13日(金) マスクを着けていないのは... ──西村センセイ、かかりつけ医院でボケる──
代休2日目。といっても、実際のお休みは今日だけのようなものなのですが。
昨晩は日付が替わる頃に就寝。ふと、揺れに気づきました。例によって飲みながらこのページを更新した後だったので、正確な時刻(午前2時18分)はわからない。最初は近くのJR信越本線を走行する重い貨物列車による揺れだと思ったのです。
でもすぐに、そうではないことを理解しました。地震です。しかもある程度大きい。ただし、少なくとも当地では大きな被害は起こらない。酔っぱらって寝ていたため、センセイは初期微動を見過ごしたはず。だから震源までの距離はわかりません。
でも続く横揺れは、高周波成分と低周波成分が少ない。つまり地震は、遠くもなく近くもない場所──周辺県か、その周囲くらい──で発生し、規模はそれなりで、大きくも小さくもない。申し訳ありませんが、震源地付近では被害があったかもしれない。
でも当地の被害はない。そのまま眠り直します。起床すると家人が「震源地はワジマ」と教えてくれました。家人は猛烈な早寝早起き。夜8時頃には就寝し、夜更かしのセンセイと入れ替わるように起床するのです。
でも、違和感。柏崎市民にとって「ワジマ」と言われて頭に浮かぶのは、まず、僅か30km程度の距離に位置する旧和島(わしま)村(現長岡市)。良寛が没した場所ですが、
でもそれだったら今回は、直下地震のようなもの。再確認すると何と、石川県輪島市とのこと。それなら辻褄が合います。同時に現地そして大学やアパートの様子が気になり始めました。調べてみると、大きな被害は出ていないらしい。
やれやれ。朝食を済ませ、あちこちを片付けてから、予約しておいたかかりつけの皮膚科医院を訪れます。何回かお伝えしていますが、センセイは日本人には稀──1,000人に1人程度──な「尋常性乾癬」という病気を患っているのです。
基本的には自己免疫疾患で、それが皮膚病として出現します。だから他人に伝染する可能性は皆無。診察開始時刻に予約しているので、長時間待ったりすることはありません。だから余裕で訪れたのですが...何だか変。
センセイだけが取り残されたような感じ。平日の朝なので患者は少ない。そのせいかなぁーと思ったのですが、程なく違和感の原因を悟りました。マスクを着用していないのは、センセイだけなのです。
罹患後はまったく別──ウィルスが含まれた唾液を他人に移すわけにはいかない──ですが、感染していない人間がマスクを着用することに、あまり意味はありません。でも、「雰囲気」に取り残された、そして、それに無批判に加わって自分を失うことができないセンセイがいたこともまた事実なのです。
■3月12日(木) 親不知子不知は天下の険 ──玉ノ木情報ターミナルの資料展示室に入ってみました──
お伝えしたように西村センセイ、今日と明日は休日出勤の代休を頂戴しています。
昨日は午前中に立場上の報告──こちらはこれで最後──と会議。でも、午後に予定されていた会議は新型コロナによる肺炎対策の一環で、メールによるものに変更されました。つまり、センセイは午後に金沢を離れることも可能。
結果的にはそのまま留まったのですが、その主たる理由は、生ゴミ。今日、つまり木曜日は可燃ゴミの回収日なのです。一人暮らしだと、こんな理由で行動が制限されたりします。早朝大学に顔を出してから、自宅へ向けて出発。アパートから直接移動しても良かったのですが、出勤ラッシュと重なるので。
時間を少しずらしたため、金沢市内の道路の混雑はたいしたことありません。BMWも絶好調。ホントに嬉しそう走ります。まさに“Freude am Fahren”(「駈け抜ける喜び」)。今日も一般道だけを走行。センセイはここ3ヶ月、高速道路をまったく利用していません。トータルでの燃費は、21.8km/L。
天気は快晴。ただし空気中の水蒸気の量が多かったようで、今日は「立山連峰が屏風のように...」という訳にはいきませんでした。決断しなければならないことがいくつか。トイレ休憩と昼食の場所です。後者については、正午頃に富山─新潟県境を越える見込み。
そこで今日は、糸魚川市内(旧能生町)の「サンレパス」で「おまかせ定食」(600円)を頂くことにしました。トイレ休憩については、少々言い訳を。センセイは今朝、意識してかなりの量の水分を摂取しました。痛風の予防策です。同級生の医師によると、痛風の原因となる尿素は水に対して難溶性とのこと。
「だから、とにかく水を飲んでね」。今日はすでに富山県内でトイレ休憩をしており、通常ならこのまま自宅ないしは食事の場所まで我慢するところ。でも今日は、県境にあり、8年前にご紹介した道の駅「越後 市振の関」で休憩することにしました。
西村センセイ、自覚から金沢へ移動する時は毎回のように立ち寄っています。「道の駅」ですから、まず、大型トラックを含めた駐車場が最優先。
広いスペースが用意されており基本的には問題ないのですが、現在は整備工事が進められているため、大型トラック用の駐車スペースが一部制限されています。
次に求められるのは休憩施設。売店および食堂ともに構内には写真の「玉ノ木情報ターミナル」があります。建物の向こうは日本海。背後には絶壁が迫っています。施設の1階右側が男女および多目的トイレ。
左半分は高速道路のS.A.によくある情報提供エリア。これらは良く知って──「お世話になって...」と表現すべきか──います。
でも先週金沢へ移動する時に、情報提供エリアに「2階は、日本海が望める、『親不知展示室』です。ご自由にご覧下さい」の表示を見つけたのです。
この場所のすぐ東は天下の難所、親不知子不知(おやしらずこしらず)。先週は駐車後、センセイの車のすぐそばに老人──センセイも老人だけど──が車を止めたので、ぶつけられないか気になり、ざっとしか様子を見ていないのです。
改めて場内に入ると、奥(西側)は日本海。波の砕ける音が低く迫ってきます。反対の東側は全面が窓になっており、南北は展示スペース。
2枚目の写真は北側(新潟県側)で、すぐ西側での「玉ノ木地すべり」──センセイの記憶は明確でない──での大規模土砂災害を含めて、親不知でこれまでに発生した災害や、道路の改良工事の様子が写真を用いて説明されています。
現在は安全、そして簡単に通過することができる場所。初めて目にする写真から識る先人の苦労に、自然と頭が下がります。
南側(富山県側)の展示は、この地域で見られる特徴的な岩石。ここはまさに「糸魚川静岡構造線」の真上。地質および植生上では重要な場所です。大きく見ると、東日本と西日本がぶつかる「フォッサマグナ」(ラテン語で「大きな溝」の意)の西端。
さらには北米プレートとユーラシアプレートがぶつかり合っている、まさにその現場にセンセイは立っているのです。渋い展示ですが、本当はもっと良く知って欲しい内容。でも、なぜ館名その他は「親不知子不知」ではなく「親不知」だけなんだろう...。
ちなみにこの展示内容は写真左側のみ、そして静止画ですが、ライブ映像で確認することができます。
■3月11日(水) いつも行く酒屋さんの向かいにあるイタリアン・レストランが、串カツのお店になっていた...
今日は見たままのお話。
夜まで仕事をしてから車で帰宅しました。金沢は昨日から雨だったし、この機会にビールを買おうと思って今日は自動車で出勤したのです。予定通り、少し離れた酒類量販店へ。宮城県内に本拠地があるお店です。
遅かったためか、客は僅か。空瓶を引き取ってもらい、台車でケース入りのサッポロ・ビールをレジまで運びます。トランクを閉め、車を発進させようとして...何か変。あ"っ。
向かいにイタリアン・レストランがあったのです。西村センセイ、国内ではイタ飯屋に入ったことはないので、当然利用したことはありません。
でも、それなりに流行っていたはず。ところがイタリアン・トリコロール(イタリア三色旗)の看板が、何故か、白地。しかもそこに書かれているのは日本語。ナシテ?!
状況を確認すべくお店に近づくと、「名物串カツ 田中 大阪伝統の味」。写真には入っていませんが、立て看板もあって、ここは「野々市店」。チェーン店だったのね。先月25日にオープンしたそうです。そういえば1ヶ月くらい前に酒屋を訪れた時、看板の作業をしていた...。
その時はメンテナンスだと思っていたのです。今月初めにもこの場所を訪れているのですが、気づきませんでした。酒屋には必ず車で出入りするのですが、写真の場所ではなく、裏道を利用。
だから気づかなかったのです。駐車場は満車。西村センセイ、その車の多さに違和感を感じたのです。新型コロナウィルスによる肺炎の流行で世の中は自粛ムードが続いていますが、何だかここだけは別、という感じ。
それに今日は雨がちとはいえ、それなりに暖かい。寒さに苦しまされたあの日とは、全然違う。
■3月10日(火) そう遠くない将来、研究室の私物Mac miniを初期化する必要があるらしい...
数日前、帰宅しようと思い、いつも通り起動中の4台のMacをシャットダウン...あれ?!
研究室で使用しているMac mini(SSD)(写真中央やや左)がシステムを更新してから終了すると告げてきました。マズい...。
この時はかろうじて、シンプルなシャットダウンが選択可能だったので、システムを更新せずに終了しました。このMac miniは7年前に私費で購入。研究室内でメインのWindowsマシンとして使用してきました。
動作は、基本的には極めて安定。でも 約3年前、OSをWindows 7から10にアップデート──更新作業は大変だった──してから、時々「疲れ」のようなものが見受けられるようになりました。
ご存じのように、Windows 10は半年に一度くらいの割合で大規模な更新を行います。しかし1年半前にOSをアップデートしたものの、それ以降は大きな更新に10回くらい連続して失敗しています。他のマシンはVer.1909なのに、このマシンはVer.1809のまま。
そのため手動で、更新作業を行わないように設定していたのです。しかしながらMicrosoft社製のソフトをアップデートするために一時的に設定を解除したところ、OSのファイル更新が設定されてしまったようです。
仕方がないので翌日、ほったらかしで更新させました。写真はその時のもの。1時間位して研究室に戻るとやはり、更新できずに元のバージョンに復元されていました。Microsoftの名誉のために言うと、この復元能力の高さは、実に素晴らしい。
西村センセイはその時まで、トラブルの原因はWindows側にあると考えていたのです。お伝えしたように先月、大分市内滞在中に“MacBook Pro”が致命的なトラブルに陥りました。幸いにもその時は修復に成功したのですが、そこで学んだのはWindowsではなく、Mac側に問題があるとのこと。
ふと気づいて、Windows側からMacボリュームをチェックしてみました。すると予想外に長い時間をかけて動作した後、「問題ありません」とのこと。やれやれ、心配したけど当然だよね、と思って表示をよく読むと、右下に「エラーを正常に修復しました」。
どうやら長期間使用している間に、Mac側が損傷していたらしい。「損傷」といってもストレージはSSDなので、物理的に壊れたのではなく、どこに何があるかを管理する地図のような情報と、現実に存在するデータとの間に差異が発生しているらしい。
だからWindowsは誤った情報に基づいて更新作業を試み、収拾がつかなくなった...。そう遠くない将来、Mac mini(SSD)を初期化する必要があるようです。
トホホ...と悟った今晩、システムを終了させようとして、ふと、“MacBook Pro”をWindows側からチェックしてみました。トラブルに懲りて、数日に1回の割合でシステムのシャットダウン時に検査しているのです。
“MacBook Pro”については前回以降、問題は発生していません。「問題ありません」との表示(2枚目の写真)を確かめてから電源を落とそうとしたその時、センセイの目は右下にある「修復」の文字に釘付け。
どうやら、万全だと思っていたMac側にも、割とトラブルが発生しているようなのです。
■3月9日(月) 学生の姿が消えたキャンパス。新年度に向けた準備が着実に進んでいます
今日は見たままのお話。意図せず、2日続けてトイレに関する話題です。悪しからず。
学生の大半は春休みで帰省──ないしはアルバイトおよび卒業旅行?──しているし、教員については新型コロナウィルスによる肺炎対策として在宅勤務も認められているので、キャンパス内は閑散としています。
入学を考えている方のためのキャンパス案内すら中止。ただしセンセイは、立場上の仕事その他があるので毎日、朝からご出勤。人気の少ない校舎内に漂う妙な緊張感に耐えつつ、お仕事をしています。今日は所用で研究室のある建物を出たり入ったり。
午後、東側の出入口に差しかかると、誰かが作業している音がしました。出入口脇にある男子用トイレを全面的に改修しているのです。「1号館」(あるいは「本館」)と呼ばれる建物が建設されたのは半世紀以上前。
水回りなどは経年劣化が進んでいるだけでなく、現在の感覚からするとそもそも、設計が古い。センセイの研究室には水道の配管が通っているのですが、鉄製パイプの錆が酷くて、水を飲むことはできません。トイレは、現在の学生からすると耐え難いレベル。
そこで数年前から校舎内のトイレの更新工事が進められています。ただし資金が潤沢にあるわけではないので、少しずつですが。工事は年初から今月末までの予定。最初の頃は、右側に見える階段を残して、区画全体が覆われていました。出入りが少ない休日にはドリルを使っての大規模な、そしてもの凄い音と振動の作業。
でも先月末には目隠しも撤去。現在はご覧のように、一部の出入りを制限しているだけです。どうやら今日は床面の工事。リノリウム板を敷設しているようです。これも新年度に向けた準備。
決して派手な仕事ではないけれど、家庭内の家事を含めて、「存在して、あるいは正常に機能して当然」と思われがちな世の中の基盤は、このような方々の地道な働きによって支えられています。
学生諸君には、まだ良く見えないかもしれないけれど。で、西村センセイ。
今年度を振り返って修正すべきところは正し、そして新年度を迎える準備を整えようとするのですが、これがなかなか上手くいかない。というのは...。(続く、かもしれない)
■3月8日(日) 天網恢恢疏而不失 ──西村センセイ、実家用にトイレットペーパーを買う──
新潟に戻る前に実家の母親へ電話したところ、買い物はいいけど、お爺ちゃん(父親)が「ビデオがどうのこうのと言うので...」とのこと。どうやらDVDレコーダーかVHSデッキの設定がおかしくなったらしい。
というわけで日本海の波飛沫を浴びたBMWをざっと洗車してから実家へ。何が問題なのか父親に尋ねると、緩衝材で保護された薄い物体を指差しました。中から出てきたのはケースに収まった1枚のCD。中古品(ただし正規流通品)のようですが、ジャケットの類は一切ありません。ケースとディスクだけです。
これ、何?!今月末で90歳(!!)になる父親が発した言葉は、まったくの予想外。「日本語に訳してくれ」。
...オイオイ、貴方も一応大卒でしょ、と思って目を凝らした──老眼鏡を持っていなかった──ら、書かれてたのは英語ではなく、フランス語。はいはい。でも、なぜ貴方はタイトルを読めないCDを買った?
マイペースな母親の依頼も、想定外。新型コロナウィルスの影響で、県職を退職する弟や、時々面倒をみている甥の予定が変わったようで、「誰も来そうにないから、買い物に連れて行ってくれないか」とのこと。
はいはい。というわけで予定外ですが、近くの大きなスーパーへ。ところが買い物の途中で彼女、「(たまたま)トイレットペーパーがなくなりそうなんだよね」。
一瞬、受けを狙ったギャグなんじゃないかと疑ったほど。でも事実らしい。移動手段が公共交通機関に限定される両親は、独力でトイレットペーパーのように嵩張るものを購入することができないのです。あらかじめ言ってくれれば、買っておいたのに。
最悪の場合でも、自宅ないしはアパートから、当面必要な最低限の分を...。食材を購入してから生活用品コーナーを訪れると、広い売り場にトイレットペーパーがない。本当にまったく存在しませんでした。母親は「やっぱりねー」と、どこか呑気。
大学近辺でも一時的に棚から消えましたが、ティッシュペーパーを含めて、流通は正常な状態に戻りつつあります。どうやら、田舎では品切れ報道を受けて、パニックが少し遅れて起きているようです。で、問題は、ここから。
母親曰く、「政府は、『備蓄はたくさんあります』と言っているけど、ないんだよねぇ...」。悪いけど、それは違う。マスクと異なり、どう考えても在庫は十分に存在する。ただし、あまりに急激な需要の一時的増加に、流通が追いついていないだけ。
良く考えると、事態はさらに深刻。マスクの場合はともかく、国民のトイレットペーパーやティッシュペーパーへの過剰反応は明らかに異常。単なるパニックを超えています。
どんな時でも冷静なBMWのハンドルを握りながら、センセイが至ったのは国民がかつてないほど、政府への信頼をなくしつつあるということ。限定的な疑念というより、(母親を含めて)彼ら彼女らが疑いを確信に変えつつある。
信頼していたら絶対に、こんなことにはならない。そりゃ、そうでしょう。
自分自身やお友達の保身のためだけに軽い言葉を用い、その後始末は東大卒らの高級官僚に丸投げ。クルーズ船での対応を含めて、一つひとつは誤魔化すことができるかもしれないけど、その態度、表情はしっかりとチェックされている。
あぁ、この人(たち)は嘘をついているんだな。「天網恢恢疏而不失」(「老子」73)。「天網(てんもう)恢恢(かいかい)、疎(そ)にして漏らさず」の原文だそうです。「失わず」は「漏らさず」と同意。天の網は一見しただけでは粗いように感じられるが、実は、決して不正を見過ごすことはない、という意味。
ただし今回の「天」は、「民」ですが。「終わり」は、かように見苦しいものなんだなぁ...と思いながら、帰路、金沢での食料を買い求めるべく柏崎市街地のスーパーへ。必要なものを購入したのですが、やはりトイレットペーパーはなかったので、レジの列に並びます。
たまたまその時、すぐ近くで女性店員が写真のトイレットペーパーを棚に並べました。会計を済ませてから、1パックを手にしてもう一度レジに並びます。その時点で、買い求めたのはセンセイ一人。どうやら(そもそも幻影の)需要のピークは過ぎつつあるらしい。今週後半以降、センセイは入学試験の代休でお休みを頂戴することにしています。
ピンクの「アロマの時間」は、その際に実家へ届けるつもりです。