2016年3月12日更新(2016年3月20日ページ移動。2018年5月27日一部写真削除)

──2016年3月第2週のニュース──

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3月12日(土) 自分の言葉で語る答辞が、実に素晴らしい ――金沢工大の卒業式が挙行されました――

 こ、腰が痛い...。

 自覚したのは一昨日からです。幸いにも春休み中なので講義はありません。でも今日は何としてでも出勤しなければならない。だって、大切な卒業式なので。
 例によって早朝に出勤し、少し仕事をします。

 9時を過ぎたころから、卒業生と保護者を乗せた乗用車が集まってきたので、早めに会場へ移動。写真はその途中で撮影したもの。
 その時点ではまだ10%くらいしか卒業生は集まっていませんでした。

 顧問を務めながら、所用で先日の送別会に参加できなかった体育部の卒業生と懇談。彼女は4月から地元の企業で社会人として歩み始めます。
 彼女ならきっと、大丈夫。

 関係者が徐々に集まってきて、10時ちょうどに卒業式が始まりました。センセイは礼服を着用して、舞台中央から卒業生の様子を見ています。
 式典そのものは、どの学校でも同じようなもの。

 ただし今回はプログラム最後の、卒業生答辞が素晴らしかった。いろいろアドバイスしたい点はあるものの、基本的には図抜けていました。
 ポイントは、自分の言葉で語っていること。

 志望の動機から入学後の様子、教職課程で苦労したことなどを自分の視点で、しかし同時に普遍性を意識しながら語っていました。
 最後の両親への感謝を述べる場面で、彼女の涙腺は我慢の限界へ。

 センセイは間近で彼女を見ていたのですが、そこでぐっと堪えて最後まで話し続けるところが凄い。もっとも、涙を見せたらそれはそれで聴衆を感動させたはずなのですが。
 いずれにせよ今回は、彼女のおかげで記憶に残る卒業式となりました。

 本当は卒業記念パーティーにも出席したかったのですが、センセイは午後の北陸新幹線で東京都内に移動しました。実は、センセイにとって今日はまだ「初日」。
 これから3日連続で「卒業式」に臨むのです。

 明日は別な立場からの卒業式をお伝えできると思います。



3月11日(金) 通る道が1本違うだけで、その後の展開がまるで変わってしまう...

 今日は珍しく会議その他がないので、ゆっくりと大学へ。

 というか、アパート近くのお医者さんへ行ってから出勤することにしたのです。「1ヶ月後に様子を見せて...」と指示されたのに、あまりに忙しすぎて2ヶ月が経過したもので。
 このところ天気予報は良い方に外れています。

 今日も雪とのことだったのですが、ご覧のように晴天。そこでお医者さんまでの約500mを歩くことにしました。再び「1ヶ月後に...」と言われ、薬をもらって帰宅。
 センセイが借りているアパートがある場所は新興住宅街。

 区画整理された田圃を埋め立た場所なので、碁盤の目状態になっています。薬を手にしながら、ふと、1本隣の道を歩いてみることにしました。
 初めて見るお宅の前を通り過ぎていると突然、右手に大きな建物が出現しました。

 太い電話線と重なっているのでわかりにくいと思いますが、2階のステンドグラスに描かれているのは十字架。
 キリスト教の教会です。

 この教会の裏は幹線国道が走っており、そちらからこの建物の後ろ姿をよく見ているのです。
 でも正面から拝見すると、印象がまるで違います。

 ふ〜ん、と思いながら通り過ぎると、1軒置いたごく普通のお宅に何と、寺院の看板が掲げられていました。
 実際、お寺のようです。

 それなりに知っているつもりの場所ですが、節目となる場面で選択する道が1本違うだけで、その後出逢うものが激変してしまいます。
 何だか人生そのもの。

 学部学生諸君にとって間違いなく節目となる卒業式が、明日に迫っています。



3月10日(木) 鶯の鳴き方が、どんどん上達しています

 今日は見たまま、そして聞いたままのお話。ただし音声は添付していませんが。

 昨日の午後はずっと会議で、夜はその延長戦。3月末で退職される方や最近着任された先生がいらっしゃいます。年度末ということもあり、1年の労をねぎらうべく、懇親会を開いたのです。
 40名近くが参加する、かなり大きなもの。

 西村センセイ実は、2年前から学内の立場が少し変わり、この部署のまとめ役を仰せつかっていました。正直なところ、かなり気を使う仕事。
 任期は月末まで残っていますが、昨晩の懇親会で実質的なお仕事は終了。ずいぶん気が楽になりました。

 で、今日はその残務整理で早朝からご出勤。キャンパスに入るとあちこちから鶯(うぐいす)の鳴き声が聞こえました。

 2週間前に初めて気づいたのですが、その時とは比較にならないほど上達しています。
 ただしまだ、例の「ホーホケキョ」という鳴き方ではないのですが。

 日が高くなると鳥たちの鳴き声は聞こえなくなります。でももちろん、どこかへ行ってしまったわけではありません。

 お昼を買うために外出し、いつもと違った道を歩いていると、その小鳥たちが写真の家の周りを飛び回っていました。
 その時、ふと、視線を感じました。

 よく見てみると、猫──写真の中のどこかに存在しています──がセンセイをじーっと見つめています。ただし警戒しているわけではないようです。
 行き交う小鳥たちにちょっかいを出すわけでもない。

 北陸地方はこの冬、基本的には暖冬少雪だったのです。ただし最近は晴れて暖かくなる日もあれば、雪が降って、しかもこの地方には珍しく冷え込んだりして不順。
 でも、動植物の様子を見ていると、全体としては季節が半月ほど早く進んでいるかな、という印象を受けます。

 今週末の土曜日は学部の卒業式が開かれます。人間にとっても節目の日です。



3月9日(水) 「樹が眠るころ」じゃなくて、いいのかなぁ... ──りんごの木の剪定移植が行われました──

 昨日の続き。つまり一昨日センセイが見たこと。

 お弁当を買ってキャンパスに戻ると、「ニュートンのりんごの木」の周囲で動きが。往路も同じ場所を通ったのですが、その前に駐車していた路線バスの陰になり、よく見えなかったのです。
 何だか緊張感が高まりました。まるでりんごの木が切り倒されたかのような印象を受けたのです。

 近づいてよぉーく見ると、剪定作業が行われた後でした。

 確かに散髪前の人間に似て、このところ枝や葉でゴチャゴチャした感じだったのです。ただし今回はずいぶん大胆な切り落とし方。
 右手に散らばっているのは枝です。

 立ち去ろうとして、ふと、近くに植樹された別な「ニュートンのりんごの木」が気になりました。
 写真の木とは対照的に、こちらはなかなか成長しない。

 近寄ると、こちらも作業の途中というか、掘り出されて横になっています。根の部分根巻きされていました。
 剪定ではなく、別な場所に移植するのでしょう。

 確かにその場所は、生育するのに相応しくなかったようなのですが、季節はもう春。
 植物にとってはまさに、これから活動しようというタイミングです。

 前任校に赴任し、秋田県果樹試験場から「ニュートンのりんごの木」を譲り受けた時、樹が「眠る」のは11月だからそれまで移植できない、と教えていただきました。
 だからセンセイが出身高校に植樹したのは12月に入ってから。

 でも、まぁ、専門家の判断ですから、今回は彼らの判断を信じたいと思います。



3月8日(火) 「エヴァ伍号機」が活躍した旧15号館跡地は、駐車場として整備されていました

 今日は見たまま、工大キャンパスのお話。

 仕事が全然進まないし、午後から立場上の渋い会議があるので、早めに昼食を取ることにしました。一応、大学食堂も検討対象。

 他の調べものをしている途中で初めて知ったのですが、大学食堂の週替わりメニューは学内イントラネットで公開されているんですね(学外からはアクセス不可)。
 で、結論はやはりお弁当屋さんへ行くことに。

 正門を出たところで、道路を挟んだ反対側にあるキャンパス(南校地)で動きがあることに気づきました。
 少し回り道をして、撮影したのが写真。こちらの写真とほぼ同じ位置に立ち、やや右側(南側)を見ています。

 ここにはかつて古い校舎が建っていたのですが、「エヴァ伍号機」を含めた重機で解体工事が進められていました。
 写真ではわかりませんが、左手奥にあったプールも撤去され、更地になっています。

 ご覧のようにかなりの部分にアスファルトが敷かれ、今日は右手で機械を使って線引き作業をしていました。
 当面は駐車場として利用するようです。

 OB・OGにとっては見知らぬ場所、なんだろうなぁ。



3月7日(月) 「ABC検診」 ──休暇をもらった日にセンセイがしたこと──

 西村センセイ、このところ何故か「休日」がない。

 この場合の「休日」とは、新潟の自宅にそれなりの時間滞在すること。土曜や日曜はちゃんとお休みなのですが、移動していたり、一昨日のように出かけていたりで、落ち着かない。
 せっかくもらった休暇も、急用で消えてしまったし。

 というわけで先週金曜日は、有給休暇を消化しきれないこともあり、平日ですが新潟の自宅に留まりました。朝イチに取り組んだのは、洗車。
 もっとも、雪解けで道路が濡れており、その日のうちに汚れてしまったのですが。

 9時頃に洗い終えてから用を一つ済ませ、次は同級生が経営する医院へ。昨年末に胃のピロリ菌を除菌してもらったのですが、その検査結果を教えてもらうためです。
 結果は除菌に成功。これで胃ガンのリスクはかなり低下しました。

 検査結果とともにもらったのが、写真の「ピロリ菌除菌証明書」。友人によると今後、胃ガン検診の方法が、ピロリ菌有無等でランク分けされた「ABC検診」なるものに変わる可能性があるというのです。
 その時に使ってくれ、とのこと。ふ〜ん。

 その足で約35km離れたBMWのディーラーへ行き、1ヶ月点検を受けました。こちらも問題ないとのこと。
 ついでにドライブレコーダーの設置位置を少しだけずらしていただきました。

 座席の高さについては、シートポジションを何度も調整した結果、何とか落ち着いているので、こちらから相談することはしませんでした。
 担当者は「大満足でしょう?」と振ってくるのですが、必ずしも同意できない部分も。

 全体的には新しい320i MSpが優れているので。間違いありません。

 でも、図体が一回り大きいなどの点を除いても、長距離を走り終えた時の、「まだ走っていたい」とか「まだどこまでも行ける」という感覚は古い318iのが強い。
 でも若い担当者は、内心では納得していない様子。ま、いいんですけど。

 実家と伯母の家に立ち寄ってから帰宅。

 ちなみに、昨日金沢へ移動したのですが降雨降雪がないため路面状況が良く、気温も14℃から22℃とエアコンが普通に作動する状況だったので、今回は燃費の記録更新に挑戦しました。
 ただし特別なやり方で運転するのではなく、いつも使っているルートを、いつもの運転方法で、です。

 結果は20.6km/L。普通に走っていたら19〜20km/Lくらいになるんじゃないかと思います。

 一つ気づいたことがあって、ドライブレキーだーを設置したり、省エネモードでの走行を心がけていると、そうでない時よりも自然に走行速度を数%落としています。
 センセイは安全運転派なのですが、それがさらに、というわけです。



3月6日(日) 帰路、田端駅のホームに降り立ってみました ──センセイはいつでもどこでも鉄分補給──

 昨日の町田での用は、午後に終了。

 JR線に乗り継ぐために小田急線に乗車して、順調に新宿へ到着しました。通常なら中央線快速に乗るのですが、敢えて山手線外まわりに乗車。
 予約しておいた新幹線の発車時刻までまだ少しあるのです。

 最初は時間稼ぎのつもりだったのですが、山手線を半周して電車が田端駅に到着した時、思い立って下車することにしました。駅の外へ出るのではありません。
 山手線は3番線に入ったのですが、同じホームの向かい側、京浜東北線が使う4番線に立ってみたかったのです。

 程なく青い帯の京浜東北線快速電車が到着したのですが、その前に撮影したのが写真。
 4番線の隣をにある線路と、保守用車両です。

 実際にその場に立ってみると誰でもはっきりとわかるのですが、ここにはレールが3本敷設されています。
 レール幅の異なる車両を走行させるための「三線軌条」という仕組みです。

 二階建て上越新幹線車両なら、田端駅脇を通過する際に、高い位置から同じ場所を見下ろすことができます。

 新幹線では自身が走行する線路では保守用のレールを運ぶことができません。レールは通常、在来線で運搬します。(北陸新幹線は陸送)
 保守基地の一部に三線軌条を敷設し、写真のような新幹線用保守車両に積み替えるのです。

 写真は縮小しているのでわかりませんが、実際のレールは外側の、つまり幅が広い新幹線用のものだけがピカピカ。
 内側の、在来線狭軌は錆びついていました。レールを搬入搬出する時しか使っていないようです。

 三線軌条は、保守用のものならたとえば上越新幹線浦佐駅南の保守基地でも見ることができますし、大曲駅など新幹線と在来線が同居する場所でも見ることができます。

 さらに秋田新幹線(一部区間)、山形新幹線(一部区間。ただし現在は廃止)そして間もなく開業する北海道新幹線(青函トンネル内とその前後)では、この三線軌条が全面的に導入されています。
 個人的には、ここまでして従来と将来のインフラを整備維持している方々に頭が下がる思いなのですが......一般的にはそうじゃないんだろうなぁ。

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