2019年9月28日更新(2019年10月6日ページ移動)
■9月28日(土) 「あ、これはバッテリー交換ですね」 ──西村センセイ、大学前の「アイビーリペア」に駆け込む──
異変に気づいたのは一昨日の晩。
すっかり酔っぱらった頭でこのページを更新しようとした時、違和感を感じたのです。ご存じのように西村センセイ、アパートおよび出先でのインターネット接続については今だに、7年前に購入したiPhone 5に依存しています。
電力が低下していたため充電していたのですが、ネットに接続すべく手にしたら、何だか変。老眼鏡を強いものに替えてよく見ると、本体左側の液晶部分が膨らんでいます。内部にあるリチウムイオン・バッテリーが膨らみ始めたに違いありません。
さて、どうしよう。センセイ一家が契約している通信会社はauですが、同社のiPhone 5、携帯電話としては2021年度末で使用できなくなることが告知されています。
それ以前にiPhone SEを購入使用かと考えたのですが、見事に失敗。iPhoneの場合、総務省の余計な介入で来月から携帯電話更新料金が高くなります。だからもともと今月中にiPhone 8に更新しようかとも考えたのですが、どうも最近のiPhoneには魅力を感じません。
デカイし、高い。また未確認情報ですが来年、iPhone SEのような小型の新モデルが発表されるという予想もあります。しかもさらに高速の5G導入も目前。だからiPhone 5をもう1、2年使い続けるつもりだったのです。
ただし今回のように、故障となると話は別。されど、どうしてもiPhone 8を買う気にはなれず、バッテリーを交換することにしました。ご存じのように、センセイが内蔵バッテリーを交換するのは2回目。前回はホームボタンの不具合からバッテリーの異常膨張が判明しました。
その時は大学近くの「カバーガレージ工大前店」で交換。当然、今回もまずそのお店を考えたのですが、前回以降、お店は営業内容をどんどん変えています。いつの間にか看板から「修理」の文字は消えており、現在は携帯電話販売店に徹しているらしい。(未確認情報)
ただし捨てる神あれば、拾う神も。以前ご紹介した、大学正面の「アイピーリペア」です。昨日のお昼休み、学生や教職員が大学食堂へ出入りする時間帯に訪れてみました。店内は衝立(ついたて)ばかり。奥の様子はわかりませんが、すぐに元気な声とともに男性店員が。
数カ所に設置されたカメラで、店内を見ているようです。前回の電池交換には言及せず、「ここが膨らんでいるように見えるんだけど...」と伝えると即座に、「あ、これはバッテリー交換ですね」。
料金は4,000円(+税)、作業時間は10分くらいとのことだったので、交換をお願いしました。店員はすぐに作業に取りかかり、センセイは申込書に必要事項を記入し始めました。センセイが筆を置こうとしたその時、衝立の向こうから「バリッ!!、ベリッ!!」。
空耳じゃないと思う。入口脇のソファーに座り、改めて店内を観察します。ベースボールキャップはなくなっていました。
もっとよく見ようと思ったその時、不意に、「はい、直りました」。10分どころか、4分も経っていません。動作も問題なさそう。「もし、充電しないなど何か問題があったら、すぐに持ってきてください」。
次いで、「工大(金沢工業大学)の方ですよね?」胸ポケットから僅かに出ていたIDカード(身分証明書)を視認しての発言のようです。そうですと答えると、消費税分を割り引くとのこと。しかも衝立の向こうから、紙パックの冷えたオレンジジュースと緑茶を持ち出し、「サービスです」。
というわけで、iPhone 5は無事フラットな液晶画面に戻り、お陰様で、昨晩からそれを用いてこのページを更新しています。修理していただいたことについては素直に感謝。ただし、消費税増税および新料金体系移行前に機種を更新しなかったことの是非については、まだ判断できません。
■9月27日(金) 西村センセイ、キャンパス内外を歩き回って、いくつかの「秋」に出くわす
昨晩の時点で、今日は晴れとの予報。
だからセンセイは早朝、自転車で出勤したのですが、到着後に再確認すると、夕方から夜は雨が降るらしい。何てこった...。場合によっては途中でアパートに戻り、改めて自動車で出勤する必要があるかも。
前倒しで仕事に取り組みます。といっても、今学期の金曜日には講義が入っていません。週末に入試が実施されることが多く、しかも帰宅することも多いため、金曜日の講義は同僚が分担して担当してくださっているのです。
有り難や、ありがたや。来週から始まるクラスの授業準備、消費税アップ後の出張申請書作成などを済ませてから、所用でちょっと別棟へ。今日も写真左奥にある件(くだん)のエレベーターを使用します。
写真は、外に出たところで校舎を振り返って撮影したもの。センセイの研究室は写真ほぼ中央、校舎の3階にあります。以前は割と良く見えたのですが、ここ数年は木々が成長してわからない...。
研究室からも、外が見えなくなっています。9時半頃の撮影なのですが、ほぼ真北を見ているので、右後方から太陽光線が木々を照らしています。エレベーターを降り、逆光の中を手前に歩いていたセンセイが気づいたのは、僅かに始まった紅葉。
写真中央の低木です。予報によると今日の最高気温は29℃だったのですが、実際には30.5℃を記録。湿度の低さが救いではあるものの、やはり暑い。それでも暦だけでなく、「秋」がしっかりと進行しています。
今日はデスクワークだけでなく、この調子でキャンパス内、そして近辺を出たり入ったり。結果的に、季節の秋、実りの秋、そして人生の秋に出くわすことになりました。気づいたら、もう夜。
雨が降り始める前に帰宅しなくては...。
■9月26日(木) 見ているようで、観てはいない ──古いエレベーターに、ピカピカのプレートが...──
今日は見たままのお話。
写真は先週初めに撮影したもの。エレベーターの籠を呼び出す押しボタンです。
何度もお伝えしているように、センセイは今年3月、酷い椎間板ヘルニアを患いました。たぶん、以前から少しずつ進行していたものが、一気に悪化。幸い、現在は小康状態。
ただし日によって左足の重さに差がありますが。通常なら1階上なら階段を使うのですが、2階上になるとかなり気が重い。特に講義の前後など、両手に荷物を持っている時は、左側が辛い。
というわけで、エレベーターを良く利用するようになりました。3階から1階に降りようとしてエレベーターを呼び出した時、なぜか違和感を覚えました。最初はそれが何かわからなかったのですが、原因はたぶん、ピカピカの点字プレート。
押しボタンの脇あるいは下に設置されているものです。センセイらの研究室がある建物は、約50年前の開学時に建設されたもの。当時、エレベーターは備え付けられていなかったようですが、やはり重い荷物を運び上げたりする必要が。
そこで割と早い時期に、外付けのものを設置したらしい。その後設備が更新されているのかもしれないのですが、エレベーター本体がかなり古いものであることは確実。少なくとも約20年前のセンセイ赴任時以降、ずっと使用されています。その歴史の重さと、プレートのピカピカ具合が一致しない。
週末か先週初めの点検の際に、貼り付けたのでしょう。見ているようで、実は全然観ていない。しかもセンセイの場合、病気によりエレベーターへの依存度が増し、弱者の視点がより身近になっているはずなのに、視ていない。
これで果たして、大切なものを診たり、老いた自身や家族──当面は高齢の両親──を看ることができるんだろうか...。
■9月25日(水) その美味しさが、実は曲者... ──西村センセイ、電子レンジだけで茄子を調理する──
昨晩は遅くなってから就寝。要するに教材の準備が間に合わなかったから。
(予想通り)暗いうちに目覚めて、早朝に出勤しました。教務課職員が未明までかかって整理したであろう履修者のリストをダウンロードし、講義ができる最低限の準備を整えます。ここでひとまず研究室を離れます。
9時から、センセイをヘッドとする立場上の説明会。この間に、印刷したばかりの教材原稿を事務方に預けて、人数分印刷していただきます。
研究室へ戻ると、期限を過ぎていた仕事に取りかかり、できたてのものをプリントして再び会議室へ。ヘビーな会議を終えると、関係者と相談。「...それで行きましょう」。幸い午前中の講義の大半が、まだ終わっていない時間。
大学食堂でアジフライ定食を大急ぎで頂き、研究室へ戻ります。同僚の助け──深謝、深謝──を頂きながら、午後の講義の準備を終え、いざ教室へ。いろいろ反省点はありますが、ひとまず初めての講義の初回を終了。ふう。
ただし明日以降の講義の準備がまったくできていないので、夜までかかってとにかく明日の分だけは準備。暗い夜道を、自転車で帰宅。スーパーには寄りません。
必要な食材はすべて、冷蔵庫の中にあります。まず茄子を取り出します。かなり大きなものだったので今晩は1個だけ使用。それを大きめに切ります。茄子はそのままでは水分を吸わないので、500wの電子レンジで1分半ほど「チン」します。
この間に挽肉(合挽)の準備。1回で50〜70gくらいを使うのですが、何も手を加えず最後に入れるとバラバラになってしまうし、味も染みない。醤油を中心に調味料を少しだけ入れ、味を馴染ませてから30秒ほど加熱。
加熱しすぎると挽肉が団子に、そして硬くなります。今日は少し加熱し過ぎました。この間に残りの野菜を加工します。ピーマンは茄子と同じくらいの大きさにカット。これだけだったら醤油を基調に味を調(ととの)えるのですが、今日は小ぶりのトマトが2個。
酸味が入るので、今回は野菜そのものの味を中心にすることに。茄子の上に他の野菜と挽肉を乗せて、再度電子レンジへ。加熱時間は様子を見ながらですが、今日はまず、4分ほど加熱。沸騰寸前になったところで、いったん取り出します。手抜きの調理方法なので、鍋で煮たりフライパンで炒めたりするのとは違う。
場所によって加熱具合や味の染み方に大きな差が出てしまうため、具材をほぐし直します。次に、僅かな水で溶いた片栗粉をかけ、菜箸で混ぜます。何度目かのレンジにかけ、沸騰したところで取り出します。電子レンジ用の器具があれば便利なのでしょうが、センセイは持っていないので、すべて深めの中皿で処理。
出来具合は、いかがでしょう。トマトを入れない場合、つまり醤油味にする場合はアクセントとして、「大野紫」をほんの少しだけ入れるだけで見違える味になるのです。でも「美味しい」と感じられるように調理すると、どうしても味は濃い目に、つまり塩分過多になる。
片栗粉の使用も同様。片栗粉そのものは馬鈴薯(ばれいしょ)澱粉(でんぷん)ですし、使用量も僅かなので栄養分や塩分とはほぼ無関係。しかも片栗粉を使うことで味が馴染み、美味しく頂くことができるのですが、たぶん、これが曲者。
とろみをつけることで、美味しさとともに、塩分も逃さなくなる。実はこのところ、血圧が上昇気味。
夏の耐え難い暑さが終わったから、というのが最大の理由だと推測されますが、見方を変えると「食欲の秋」になったということ。しかも自分で調理すると、どうしても美味しさ、つまり塩分を求めがちになるようです。
それに気づいてNa+イオン摂取を抑制するようになってから、血圧は低めで推移。美味しさが、実は曲者(くせもの)だった、というわけです。
■9月24日(火) 誰に声を掛けるか、それも重要なポイント ──怒濤の新学期が始まりました──
金沢工大で後期(「後学期」)が始まりました。今日はオリエンテーション。
センセイは今年、クラスを受け持っていないので、その出番はありません。その代わりと言っては何ですが、午前と午後にかなりヘビーな打合せを1時間半ずつ。仕事だから仕方ないのですが、やはり疲れました。
写真は午後遅くに開かれた入試説明会の様子。再来年度の大学院入学試験──入試は入学年度を基準に表現するので、実施は来年度──に変更があるので、進学を希望する現3年生にその要点を解説しているのです。彼ら彼女らの大半は、工学研究科に進学。
全員が、センセイらが担当する必修科目を受講することになります。だからどうしても表情に目が行くのですが、やはり志の高さを感じます。今回はまったく事務的な説明で、センセイの出番はありません。でも、会が終了すると近くの学生がセンセイに質問してきました。
そう来たかぁ、という感じ。質問内容はごく初歩的なもの。ただし3年生だったらまだわからなくても仕方ない内容なので、答えます。ポイントはそこではなく、彼が誰に尋ねたか、ということ。センセイの傍には、教務担当の若い職員2人が着席。
そしてセンセイは入試部長という立場を明らかにしていません。この状況下で彼は、センセイを選んだ。
ちょっと困っている/困りそうな時、誰に声を掛けるか。その人の能力が如実(にょじつ)に表れます。少し飛躍するようですが、つまるところ、どのような問いを立てるか、ということ。
この場合は「誰に問うのか」という形で、ですが。自宅最寄りの柏崎駅から金沢へ向けて各駅停車に乗車した時、隣のボックスシートに座っていた中央アジア出身の男性2人──の中の1人──に、不意に尋ねられたことがあります。
周囲に人はたくさんいたのに彼は、身を乗り出して、センセイに声を掛けてきました。基本的な情報はその場で提供しつつも、全ての情報を理解しているわけではなかったため、その後通りかかった車掌に確認して再度返答。乗換駅の直江津で別れました。あの時とそっくり。
おっと、仕事に戻らねば。明日から講義が始まるのですが、午前中はヘビーな会議が連続。そして午後は、講義の初回。ところが履修修正は今日行われるので、明日の朝まで受講生が確定しません。つまり名簿がない。
講義の準備を、ある段階から先に進めることができない。しかも困ったことに、教材印刷用の印刷機が故障したとのこと。明日の朝は(ほぼ)間違いなく来る。そしてセンセイはたぶん暗いうちにご出勤。
果たしてセンセイは、講義を無事に乗り切り、平穏な夜を迎えることができるんだろうか...。
■9月23日(月:祝日) 残念ながらこちらは少々、期待外れ ──端境期に、地元産の新鮮な野菜を手にするのは難しい──
今日は秋分の日。
彼岸の中日であり、我が家にとっては祖母の命日。本来ならば次期ご当主様として菩提寺を訪れるべきところですが、ご存じのように、今日は颱風17号が日本海中部を通過。大荒れの天気が予想されます。
しかも新潟に戻る前に実家へ連絡したところ、(生きている人間のための)食料調達の必要はないとのこと。台風の進路と大きさを考えると今日の北陸地方は東から始まり、時計回りに風向きが変わり、午後は西ないしは北西の強い風が吹くはず。またもともと湿っていた空気が三国峠を越え、熱風となって吹き降りるフェーン現象が予想されます。
実際、今日の金沢はお昼前後に30m/s弱と33.9℃という季節外れの暑さを記録。その後は北西の風に変わったので気温は急降下。幸いにも石川県内の強風による被害は限定的なものに留まりました。
で、センセイはというと、もし今日金沢への移動するのなら、日本海の波飛沫を被りながらの走行となります。実家を訪れる必要はなくなったし、海水の塩分は車体を錆びさせるので、当初の2泊の予定を変更して、昨日の朝、自宅を発って金沢へ移動しました。
しかしこれは、母親が育てた新鮮で美味しい野菜をもらい損ねた、ということ。しかもセンセイは、JA柏崎の「愛菜館」営業開始前に柏崎を離れています。どこかで野菜を、しかも可能ならば新鮮な地場産のものを入手したい。もちろん先日訪れた黒部市(旧宇奈月町)の「アグリプラザ東」も考えたのです。でも現在は野菜の端境(はざかい)期。
特定の地域の野菜は質、量ともに、どうしても限定されがち。そこで以前から気になっていた富山市の「グリーンマーケット富山南店」を訪れることにしました。お店を運営する(株)大樹トレーディングともども、移動経路脇にあり、お店のことは良く目にしていたのです。
高齢者あるいは女性を中心として利用客も多い。旅先で飲食店を選ぶ原則は、「繁盛しているお店に入れ」。ここは飲食店ではありませんが。
初めて訪れる「グリーンマーケット富山南店」は、とても広い店舗全体が温室のような構造。メインは園芸とペット。実に多様な商品が、これでもか、というほど並んでいます。
新潟でここまでのお店を見たことはありません。ただし、大変申し訳ないのですが、野菜コーナーは少々期待外れ。「野菜を育てる」コーナーは充実しているのですが、食用野菜の場所は意外と狭いし、地元産が少ない。
端境期だからなのでしょうが、地元産を中心に並べながらも、全体としては他産地のものが大半。お店の名誉のために申し添えますが、価格はスーパーよりずっと安いです。
たくさんの野菜を購入してアパートにたどり着いたのですが、岐阜産のトマトと大分産のピーマンはその野菜の名前の味しかしません。山形産の茄子に包丁を入れても、「りんごの香り」はしない。
ただし地元産の胡瓜は味、香り、そして歯応えともに美味しく頂くことができました。やはり端境期に旬の野菜ならではの美味しさを求めることそのものが無理なんだと思います。決して野菜を育てた方の問題ではない。
で、こうやって入手した野菜を、センセイが電子レンジでどう調理するかというと...。(たぶん、続く)
■9月22日(日) 【お詫び】西村センセイ、結果的に、緊急走行中の救急車の行く手を遮る
2日続けてドライブレコーダーの客観的な記録から。手を抜いて、というわけではありません。
自動車での新潟の自宅─金沢間の移動には、全て一般道を走行して5時間10分ほどかかります。センセイの場合、可能な限り高速道路(北陸自動車道)を利用し、頑張って飛ばしても3時間以上を要します。
両I.C.間前後の一般道があるし、県境付近および新潟県内のかなりの区間は最高速度が80km/hに制限されているので。
所要時間のの差を、大きいと見るか否か。個人的には「走る、曲がる、止まる」しかできないBMWでの一般道走行を好みます。もちろん夕方に勤務を終えてから帰宅する際は高速に乗りますが、幸いにも昨日は、余裕のあるパターン。
一般道を走ります。この場合に問題となるのが食事とトイレ。後者は公共施設が設置されているので、状況によって使い分けます。でも昼食は難しい。お昼を食べるとどうしても、一定時間経過後に、注意力散漫になりがち。
だから通常は目的地の近くに達してから、軽い食事を取るようにしています。加齢に伴い基礎代謝量が低下しているので、若い時のような食事はできないのです。自宅から金沢へ移動する時は、食料調達とあわせてスーパーで小さなお弁当を購入し、イートイン・コーナーで食すことが多い。
以前だったら、途中の「あのお店」で美味しいものを頂いたのですが、もう、そんな食欲はありません(ある意味、危険な兆候かも)。昨日は、判断が難しかったのです。もともとは自宅到着後に柏崎市内で、あるいはその直前に上越市(旧柿崎町)で、と考えたのです。でも、自宅到着後に歯科医院で受診することになっています。
そこで3ヶ月ぶりに「サンレパス ルート8」で、「おまかせ定食」を頂きました。印象は前回と変わらず、とても美味しく頂いたのですが、やはり量が多い。
安全運転を心掛けながら、BMWは行程終盤の山場、上越市(旧直江津市)中心部へ入ります。実は西村センセイ、カー・ナビをほとんど使用しません。慣れ親しんだ道しか走行しないので。
ただし最近のカー・ナビは、離れた場所の混雑状況も知らせてくれます。高速道路で迂回することもできたのですが、事前に混雑がないことがわかっていたので、そのまま国道8号線を走行して市街地へ。実際、国道および交差する幹線道路もあまり混雑していませんでした。
大きな交差点に差しかかったのですが、何だかちょっと妙な雰囲気。センセイは片側2車線の左側、つまり走行車線を走っていたのですが、前を行く軽自動車が左折の合図をしてから、交差点のかなり手前で違和感を伴う減速。
後から考えると軽自動車は、写真の救急車を視認したために減速。(ハザード点滅はなし)センセイはというと、右側車線の前後に車がまったくいないことを確かめてからウィンカーを出し、右側車線へ移動。前方の青信号を確かめてから交差点に入りました。
この辺の記憶は確実ですし、ドライブレコーダーの記録とも齟齬(そご)は全くありません。ただし交差点を通過するその瞬間、左側に猛烈な違和感を覚えました。
何が起きたのかを確かめるべく、バックミラーを見上げると、何と救急車が、センセイの車の後方を通過していきます。帰宅後に記録を書き出したのが写真。
左側から来た緊急走行中の救急車が(あちらから見て)赤信号の交差点に差しかかり、一時停車しています。ドライブレコーダーが音声を記録しない設定になっていたのですが、当然、緊急走行時の警報を鳴らしていたはず。しかしセンセイにその記憶はありません。しかもこの時点でセンセイは、救急車を全く認識していません。(実話)
たぶん前方の青信号を注視していたためでしょう。ドライブレコーダーは冷静に、そしてもっと広く、その時の様子を記録していました。前方を走行する車を含めて、救急車に気づいていない──あるいは、無視──人も多い。写真には入っていませんが、対向車線に至っては、何ごともなかったかのように走行しています。
救急車は(たぶん)、「ウーウー」というサイレンを鳴らしていない。つまり客観的には、「割と良くある状況」。
しかしセンセイが結果的に、緊急走行中の救急車の行く手を一時的に遮(さえぎ)ったこと、そして何より、交差点で起きていることを把握できていなかったこともまた事実。愕然(がくぜん)とさせられます。
以前のように、鉄道での移動に戻せばこのような問題の大部分は解消するのです。しかし北陸新幹線開業後の現在、残念ながらそれは現実的でない。
人間、引き際が肝心ということなのでしょうか...。