2025年10月11日更新(2025年10月19日ページ移動)

──2025年10月第2週のニュース──

バックナンバーはこちら


10月11日(土) お仲間、ということらしい... ──西村センセイ、ホームセンターで声掛けされる──

 もう1日だけ昨日の出来事を。

 お伝えしたように昨日は午後、胸部X線検査を受けました。会場は去年と同じく市の上下水道局。駐車場が広いからという理由のようです。局は柏崎駅のすぐ近くなので終了後、駅の反対側にあるホームセンターを訪れることに。
 母親にタマネギの苗を購入するように頼まれたのです。
(実家へ運ぶ関係で、実際に購入するのは来週後半)

 お昼に両親を乗せて別な大きなスーパー兼ホームセンターを訪れたのですが、タマネギの苗は並んでいたものの、お目当ての品種の苗が未入荷だったためです。地下道を通って、駅の南側へ。
 線路沿いの道を歩いていると、あ"っ...。

 “ENR-1000投排雪保守用車(左奥に見える)の近くに、赤く大きな物体が4個。線路除雪のためのロータリー(左)およびラッセルヘッドです。敷地の外から撮影したのが写真。拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
 右の写真だとうまく伝わりませんが、実物は非常に大きい。

 どちらも道路除雪用のユニットより二まわり以上大きいと思う。もちろんこのヘッドだけでは何もできません。ヘッド一対を、写真右奥に見える「モーターカー」の前後部に装着して除雪します。
 現在はその準備作業中。
(ただし昨日はお休み)

 クレーンを装備したトラックも見えますがヘッドは相当な質量があるので、もっと大きなクレーン車を使って装着するのかも。個人的に興味深かったのは、その機構。
 特に、ロータリーヘッドを間近で見る機会はほとんどありません。

 たまたま左のロータリーヘッドは進行方向を向いています(除雪しながら、こちらへ迫ってくる格好)。最前部の左右には「掻き寄せ翼」(ウィング:一部黄色く塗装されている部分)が。
 集められた雪は、内部の「オーガ」という一種の刃で砕かれ、「ブロワー」で上部から排雪されます。

 専門的にはもっと見どころがあるのでしょうが、素人には無理。500mちょっと歩いてホームセンターへ。まず店舗外にある花卉(かき)や野菜のコーナーへ。
 タマネギの苗が2種類並んでいましたが、頼まれたものとは違います。

 半ば諦めつつ店舗入口へ向かうと、おぉ、お目当ての品種の苗が。値段も母親が言っていた通りです。(センセイのマザコン度は低いけれど)「農作物についてはさすがだ...」と思っていたら、不意に声を掛けられました。
 「100本
(単位)だと思っていた」。

 何のこと?

 センセイを見ながらニコニコと話したのは、70歳代後半から80歳代前半の男性。意味をやっと理解し、表示を指差しながら「50本で1束ですよ」と返します。でもちゃんと聴いていないようで、「こういうのって、1本10円位なんだよね」と、斜め上の反応。
 再び表示を指差して確認しながら、センセイにも納得できる部分が。

 彼はもちろん農家の方。こちらの返答を待つ様子はなく、「まだ早いな」といってスタスタ立ち去りました。一見するとセンセイは無視されたかのよう。「センセイを認めて欲しい」と言っているのではありません。
 どうやら彼は、センセイを同類だと思っているようなのです。

 実は、お昼のスーパーでも同じようなことが。店頭で母親が苗を見ていた間、センセイは近くにあった熊除けグッズコーナーへ。鈴や熊避けスプレー、自動で警戒警告音を発生する装置なんてものまで並んでいました。
 鈴を手に取った時、隣の男性高齢者がセンセイに向かって、「これ、猪に効くのかなぁ?」。

 応答しないわけにはいきませんから、「猪は賢いから...」──実際、その通り──と当たり障りのない返事をしたのですが、男性は反応を確認することなく店内へ。それを問題にしているのではありません。
 センセイからすると、お二人は10歳前後
(±5歳)先輩。

 先達(せんだつ)に敬意を示すと同時に、「でも、まだセンセイはその世代じゃないよな」というのが実感だったのです。ところが彼らからするとセンセイはすでに、完全な「お仲間」と認識されているらしい。
 さすがにこれは、想定外。

 およびの大学同窓会──大学再入学のため、センセイは同級生より4、5歳年上──でも実年齢と他者が認識する「年齢」は必ずしも一致しないと皆が認めていたのに...。皆様お察しの通り、これは完全な願望。
 世の中からすれば、センセイは完全な高齢者だというわけです。

 と同時に、発想を転換すれば、これからはいろんな方とお友達になれそう。昨日がまさにそうであったように。

 でもそうなると、このサイトの存在意義は完全に消失するよなぁ...。



10月10日(金) こちらは話題にすら... ──地域の衰退を象徴するかのような、「牛角」の閉店──

 予定を変更してお伝えします。

 今日は金曜日。つまりセンセイにとって高齢の両親の面倒を看る日。ただし今日は変則的。いつものようにお昼過ぎに実家へ赴くのではなく、正午を挟んで前後1時間半ずつを使って、あれこれお仕事。
 その後、自身の所用が続いています。

 他の用は自宅に戻ってからでも間に合いますが、お昼だけは実家へ行く前に済ませておく必要が。そこで、かなり早く徒歩で自宅を出て、郵便局へ。
 用を済ませてからスーパー2軒をハシゴ。

 自宅へ戻ろうとして幹線国道を渡ったのですが、ふと、あることを思い出して少しだけ戻ります。交差点に面した「牛角」が閉店したらしいのです。
 確かに少し前から、いやに静か。

 お店の裏にはいろいろ物品が残されているのですが、「動き」を感じません。お店の入口はわかりにくい場所に。狭い階段を上ると、おぉ、「閉店のお知らせ」。
 先月15日で閉店したとのこと。

 「牛角」(旧柏崎店)、実は入ったことがありません。21年前にオープンしたのですが、我が家の大人はあまり肉類を食べない。(ベジタリアンではない)
 でも、娘は別。

 彼女が小学生の時に訪れたことがあるのですが、混雑していたか何かで入店できず、すぐ近くの地元資本の焼肉店へ。一度コケた「ご縁」は、なかなか元通りにはならない。
 娘が成長して家を離れたこともあり、「お店」リストから完全に消失していました。

 でも、気にはなっていたのです。外壁にあれこれキャンペーンの張り紙を掲出して、お昼のお客さんを取り込もうとしていたりと、経営努力。
 個人的にずっと気になってのは、その外壁
(サイディング)

 西日や冬季の強い風雪に曝(さら)される写真左側の面を中心に、劣化が進んできます。いつメンテナンスに取り掛かるのか...と思っていたのですが、続かない。
 だからここ数年、お店の将来に不安を感じていました。

 この点は、経営者も同じように認識していらっしゃるようで、追加投資をするか、ここで退くか...。その上でのご判断ですから、他人が口を挟むようなことではありません。
 
(個人的にご縁はなかったけれど)長い間、ご苦労様でした。

 それはそれとして、個人的な関心は別な点に。

 「牛角」閉店の件、実は地元でもあまり知られていません。

 「そばよし」閉店の件は、一昨日『新潟日報』紙上で報じられました。また少なくとも民放2局が夕方のニュースで大きく報道。もちろんそれ以前からネット上ではいろいろな情報が流布(るふ)しています。
 「牛角」はというと、「人知れず、静かに退場...」という感じでしょうか。

 実家から戻るとすぐに徒歩で旧市街地へ。胸部X線検査(集団検診)が市の施設で行われたのです。会場は「そばよし」のすぐ近く。遅い時間帯でしたが、「そばよし」の前には今日も40人くらいの方が。
 ただし、これは例外的な事例。

 「牛角」の静かな撤退の方が、衰退が進む当地の現状を良く表しているように思われます。

 改めて関係者の皆様、ご苦労様でした。



10月9日(木) 体重が減り、血圧は正常値をクリアできず... ──講義第3回にして、内容は佳境に──

 今日は前任校での後期第3回講義。

 移動の関係で、講義のある木曜日は30分早く起床。いつも通りに起きても間に合うのですが、途中でのトラブルが怖い。また今日もそうでしたが、配布資料の印刷があるし。朝食を済ませてから血圧を測定します。
 「平均」
(「収縮期血圧」の3回移動平均の最低)は116mmHg。(個別最低は103mmHg)

 予定時刻より5分遅れで出発。柏崎市内は通勤時間帯なので遅れ幅は増しますが、気にしません。むしろこれまでが早過ぎたのです。その結果どうなるかというと、新潟市内の通勤ラッシュの最後と少し重なってしまう...。
 「遅れた」こともあってか今日は渋滞に重ならず、全区間をスイスイ。

 講義開始1時間前に到着。ちなみに今日のドア・ツー・ドアで平均走行速度は50.4km/h、燃費は20.2km/L(決して暴走していません。物理的に不可能です)。到着後、まず照明や寒気など教室の環境を最低限整えてから、配布教材の印刷。
 今日は不足を懸念しての少数部のコピー。印刷ではないので短時間で終了。

 教室に戻り、機器や提示資料を準備します。後期の講義は始まったばかり──実は受講生も確定していない──ですが内容の関係で、今日と来週が講義全体の山場。
 ヨーロッパの文化や歴史を知るために越えなければいけない「門」です。

 申し訳ないけれど、たまたま今日欠席してしまった学生はこの先、何が何だからわからなくなるはず。ま、来週出席してくれれば、ある程度挽回の可能性は残されていますが。
 
(壁時計をチラ見し、受講生の表情を観察しながら)気合いを入れて講義。

 あっという間に終了時刻が迫ってきます。

 受講生諸君はというと、ついて来ることができるかぎりぎり...という感じ。教師のみならず、授業は学生にとっても大変なのです。
 こちらはまだ余力があった
──まさに専門の内容なので──のですが、受講生の知的体力が限界に近づいています。

 そこで最後は、今日取り扱った内容に関係する映画「薔薇の名前」(主演はショーン・コネリ)の一部をチラ見していただきました。編集済の本編は、次回講義でゆっくり観ていただく予定。
 少し早めに講義を終えます。

 午前最後の講義なので、学生諸君のお昼を考慮する必要があるのです。使用機器や資料が多いので20分近くかけて後片づけ。他の講義も終わり、学生諸君は写真の大学食堂(一部加工)その他でお食事中。
 一人でくつろいでいる学生もいれば、楽しそうに歓談している姿も。

 なお男女ともに、お弁当を持参している姿が目立ちます。偉いなぁ...。

 ちなみにセンセイは来週、ここでお昼を「お呼ばれ」することになっています。(この件に関して、続きがあるかどうかは不明)

 供給側の能力が不足しており、ここでお昼を食べられないことは明らかなので、センセイはマイボトルに冷水を補給し、帰路に就きます。混雑する時間帯ではないので、ホントにスイスイと新新バイパスを駈け抜けて、国道116号線へ。
 途中、燕市の「ラ・ムー」へ。

 いろいろ試したのですが、「ラ・ムー」の弁当および総菜は塩分がかなり多いとわかったので、今日は白身魚およびチキンのフライを挟んだ調理パン(各100円+税)を購入。う〜ん、やっぱり塩分と、安い油脂分が目立ちます。
 それはともかく途中、少し寄り道
──この件も続報があるかどうか不明──しながら無事にご帰宅。

 自動車を使ったためあまり運動していないので、スーパーまで歩いてビールのツマミを購入します。10,000歩弱歩いて再度帰宅後に血圧を測定。最初が高いのは仕方ないのですが...下がらない。
 今日はホントに下がらない。

 「平均」135mmHg(個別最低は124mmHg)と、正常値をクリアできず。もう一つ気になっているのが体重の減少。夏場は放熱のために身体から水分が放出するため、どうしても体重が減る傾向があるのです。
 でも異常な暑さが収まってからも、最近は体重が減少傾向。

 特に今日は、何十年ぶりかの低体重。

 なお、無用な心配をおかけする意図はまったくありません。昨日までに届いた検診結果はすべて(血圧を除き)「問題なし」でした。う〜ん、でもそれなら体重と血圧の件はすべて、講義のストレスによるものなのだろうか...。

 やはり良くわからず、曖昧(あいまい)なままです。



10月8日(水) スケジュール通りとはいえ... ──降雪期に向けた準備があちこちで進んでいます──

 今日はサブタイトル通りのお話。

 1枚目の写真は昨日の午前中に撮影したもの。お伝えしたように郵便局と「そばよし」に向かっていたのですが、その際に出くわした光景です。いろいろなものが写り込んでいる──しかも実は、後ピン(!!)──ので、少し整理を。
 まず、ここは柏崎駅前。

 ただし駅前通りではなく、それと直交する道路。奥は“T”字路になっており、「そばよし」はその突き当たりに位置します。道路を挟んだ反対側(右後方)には、かつて東京電力「柏崎エネルギーホール」がありました。
 昨年お伝えしたようにそれを解体
(解体工事は終了)し、現在は新本社新築のための基礎工事へ移行。

 新本社新築は、北東約8km離れた東京電力「柏崎刈羽原子力発電所」および東京本社との連携強化が目的。そのためでしょう、拙宅近くを含めて周囲では道路を掘り返して、「通信管」の敷設工事中。
 この現場も、その一つ。

 割と広い道路を全面通行止めあるいは片側交互通行にして、大規模な掘削作業を行っています。写真中央奥の黄色いクレーン車や、右側に停車した2台のトラックはそのためのもの。お伝えしたいのはそちらではなく、歩道側。
 制服姿の5名が作業中。

 良く見ると、足元には木製の杭。右端の方は、大きな木槌(きづち)──このサイズは「掛矢(かけや)」と呼ぶらしい──を大きく振り上げています。
 もちろん杭を地面深く打ち込むため。

 冬季の積雪から道路脇の植裁(しょくさい)を守るための冬囲い作業が始まったのです。実は先週、新発田市の家具店にお届けする洋菓子を購入した際に、道路脇に打ち込まれた杭を目撃。
 ただしその時は、周囲に作業員は見当たらず、たくさんの杭が「生えている」状態だったのです。

 発注元の柏崎市を含めて、関係者は年間スケジュールに従って行動しているだけ。客観的には、「来年の年賀はがき 郵便局に納入」という昨日のニュースと同レベル。
 ただしこの夏も暑かったこともあって、こちらは心の準備ができていません...。

 2枚目の写真も、同じオチ。

 先週半ば、駅裏を歩いている時にクレーンを使った作業音に気づきました。駅構内に近づいてみると、おぉ、各種除雪機械の整備中。たとえばモーターカーにラッセルヘッドを装着していたり。
 ただしその日、トートバッグの中に入れていたのはコンパクトデジカメだけ。

 そこで閉店が告知された「そばよし」の様子を見るためもあり、土曜日に駅付近を歩いた際に撮影したのが右の写真。拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
 週末だったからでしょう、メンテナンス作業はお休み。

 改めて「」レンズで撮影したのが、何度かお伝えした新潟トランシス株式会社製造の“ENR-1000投排雪保守用車”。こちらこちらこちら
 どやら“ENR-1000”の整備はすでに完了しているらしい。

 整備に気づいた1日も、作業していたのは周囲のモーターカーだけだったのです。なお“ENR-1000”の手前に、“E007”という立て札が。
 これは、JR東日本
(JRE所属の6007号機を指すようです。

 当たり前と言えばそれまで。「人間の智慧」と表現した方が良いのかもしれませんが、皮膚感覚で変わる季節を先取りする格好で、世の中では冬への備えが進んでいます。
 それにしても6007号機、塗装の退色が進んでいるなぁ。

 「信濃川」のシールも剥がれ気味だし。

 なお今回、“ENR-1000”1両が廃車になったことと、(ラッセル車などとは違って)「機械」扱いのはずの“ENR-1000”に“ATS-Ps”保安装置が装備されていることを初めて知りました。後者は、ラッセルモードならほぼ列車扱いできることを意味します。
 いずれも、完全に想定外。

 2枚目の写真の右奥を良く見ると、2棟並んでいたホテルの左側が見えなくなっていることに気づきます。今日現在、2階くらいまでほぼ完全に解体済。今後は残る別棟の解体工事が本格化するはず。
 加齢が進んでいるからでしょう、どうも最近のセンセイは諸事に取り残され気味。

 「老兵」は、こうやって静かに消えていくんだろうなぁ...。

 でも明日は講義。どこまで実現できるかはともかく、ベストを尽くす必要があります。(キッパリ)



10月7日(火) 残された定休日は、あと3日 ──「そばよし」の閉店メッセージを撮影できました──

 先週、インフルエンザの流行シーズン入りが発表されました。

 高齢者のセンセイは症状が悪化しやすいので、まず、石鹸を使った丁寧な手洗いや店舗出入りの際のアルコール消毒を徹底(新型コロナも引き続き流行しているので)。同時に、毎年10月後半に必ず予防接種を受けています。
 これは例年、11月頃から流行が始まることを踏まえての判断。

 ワクチン接種をしても、効果が発揮されるまでに2週間程度必要です。他方、ワクチンが効き始めてから2〜3ヶ月は免疫機能の高い状態が続き、接種後5〜6ヶ月は効果があるとされています。
 つまり10月後半に接種すれば後期講義期間はもちろん、入試の時期まで効果が持続すると期待されるからです。

 もちろん退職した現在、入学試験のことなんて考える必要はありませんが。

 でも今年の流行期入りは予想外。例年より約1ヶ月早いとのこと。そこで先週土曜日にかかりつけ医を訪れて接種を予約。まだガラガラだったので、今日の午前を確保しました。
 これで何とか、後期の講義も乗り切れそう。

 なおワクチン接種も決して万能ではありません。されど接種したにもかかわらず罹患したら、「ま、仕方ない」。でも教壇に立つ人間が、接種せずに発病したら冗談抜きでシャレになりません。(特殊な事情がある方を除く)
 それなら「新型コロナも...」となるはずですが、ワクチンが高価だということもあり、こちらは思案中。

 接種日の今日は、朝から来月に迫ったイベントの準備。スケジュール案を完成させ、かかりつけ医を訪れる前に県外に住む親戚に宛てて、大急ぎで発送しようというのです。
 電話で相談して郵便を発送するわけですから、電話番号や住所等は良く承知。

 されどメールアドレスの情報を持ちあわせていません。だから初回は郵送するしかないのです。誤りを訂正し、文章を加筆修正して必要枚数を出力。
 今日は、郵便局で投函する必要が。

 郵便料金が改定されているため、手持ちの切手では料金が不足するのです。もちろん近くの局でもいいのですが、集配業務はその辺のポストと同じ扱いで、1日1回。
 そこで本局こと柏崎郵便局を訪れることに。

 その斜向かいにあるのが、先日ご紹介した「そばよし」。今日は火曜日なので入口の引き戸に「本日定休日」の札が貼り付けられています。(「うれっ子」は日曜定休)
 その左には小さな窓が。

 といっても外を見るためのものではなく、墨で大きく「味」あるいは「美味」などと書かれた色紙が額に。主人が書かれたものでしょうか。
 でも現在はご覧のように、閉店のメッセージが貼り付けられています。

 余計な解説は不要でしょうが、新聞のインタビュー(全文を読むためには登録が必要)にもあったように、「十分やり切った」(奥様の発言)というお気持ちが溢れています。
 「そばよし」の定休日は、あと3日だけ。

 4日目は11月4日、つまり閉店後なので。



10月6日(月) 「蕎麦屋の出前」だったのね... ──実家のガステーブルを更新していただきました──

 サブタイトル通りのお話。

 今朝のセンセイは、チト忙しい。講義の準備も控えているのですが、それは後回し。来月、親戚を含めた割と重要なイベントが開かれることになったのです。なお決して悪い話ではないので、ご安心を。
 本件、本来ならば現当主の父親が仕切るべきこと。

 されど先日もお伝えしたように、当人はその役目を果たすことができなくなりつつあります。次の席次(?)は母親なのですが、彼女は全体像を掴むことが苦手。というわけでいよいよ、次期ご当主様(予定)のセンセイにお役目が。
 「親戚」も代替わり
──父親は最後の生き残り──が進んでいます。

 しかも今回は、関係する親族が地元および遠方に分散しています。頑張って昨晩までに電話および対面で概要を決定。今朝はその文書化です。他方、午後、実家に地元の電器店がお越しになるはず。
 7月以来の懸案事項であるテレビ放送受信不具合と、台所のガステーブル関係の工事です。
(父親の意向で、エアコンは導入しないことに)

 「半日かかるでしょう」とのことだったので、午後1時に作業を開始することで調整済。センセイはというと、実家へ行く機会を利用して地元の親戚に渡すべく、イベントの進行案(素案)を作成印刷。
 早めに徒歩で外出して、いくつかの用を済ませつつお昼を頂きます。

 約束の時刻より30分早い12:30、実家到着。

 親戚(従姉妹)にイベントの素案を渡して説明します。それを済ませてから実家に入り、あちこち片付け。準備を整えて電器店を待ちますが...来ない。ホントに、来ない。30分待ってからお店に電話。
 若奥様、なぜか明るく「出かけたところですぅ...」。

 そこからかなり待って、若旦那と助手の方がご到着。「蕎麦屋の出前」だったのね...。それはともかく、ガステーブルおよびレンジフードの更新作業開始。
 「1時間半から2時間位かかるかなぁ...」というのがセンセイの読み。

 実際、古いガステーブルは外すだけだし、レンジフードも何とか撤去。ただし撤去後の現場は、悲惨。

 何故か片づけと清掃ができない──本人は気づいていませんが、これには理由が──母親は、「見たくない」。実際、現実を一度も自分の目で見ようとしませんでした。
 それでも、ここまでは比較的順調。

 レンジフードを設置しようとしたところ、次から次へと構造上の問題が。実家は、約63年前に新築してから大きな改築を経験していません。
 特に客間を中心とした表側は新築当時のまま。

 父親にとってはこれが自慢。彼がエアコン導入を拒否した最大の理由です。

 でも何事にも、表と裏が。新築当時、炊飯を含めた調理全般とお風呂は薪で加熱していました(若い方には信じてもらえないはず)。2階に物置があるのですが、ここは本来、着火のために確保した杉の葉の収納スペース。
 何と、1階に通じる「落とし穴」があり、必要に応じて杉の葉を落とす...。

 お察しの通り、比較的早い段階で、まず炊飯と調理がLPガスに。少し遅れて都市ガス化されると同時に、お風呂もガスへ。続いてトイレも水洗化。当然、改築工事を何度も重ねています。
 そのため、強度が求められる部分が石膏ボードだったり...。

 センセイも現場を確認しつつ、何とか5時半過ぎに作業完了。遅くなったので、テレビ放送受信不具合──これはそんなに手間取らない──の件は後日に。片づけを終えてから、少しだけ休憩していただきます。
 電器店のお二人をお見送りをした後、センセイも帰路に。

 帰宅は日没との競争。今日は大きな荷物がないので、本当は自転車で実家へ来るつもりだったのです。ただし北東の風が強く、自転車での移動を断念。
 もし自転車だったら、悲惨なことになっていました。

 予想外にバタバタし、完全ではありませんでしたが、それでも最低限の予定をこなすことはできたかな。想定よりもかなり遅れてのご帰宅。
 右の写真は今晩、「」望遠レンズ
(480mm)を使って自宅で撮影した「中秋の名月」。こちらこちら

 残念ながら、非常に薄い雲がかかっています。金沢での撮影と比べて、特に高度が異なるため色温度が高く、かなり青白い。

 写真は1/2に縮小したため最低限のシャープネスをかけていますが、それ以外は一切無加工。ご参考までに原寸切り出し(別ウィンドウ、640×480)もご紹介しておきます。こちらは本当に一切無加工。
 明度やコントラストすら手を加えていません。

 彼岸と此岸、目の前と手の届かない彼方、そして自分自身のこととご縁のある人々。ずいぶん待たされながらも、いろいろ考えさせられた1日でした。

 ...おっと、イベントの書類を訂正、修正しなくては。



10月5日(日) まるで、各々の葉に意志があるかのように... ──西村センセイ、雲の読みを誤る──

 予定を変更してお伝えします。

 当地は昨日から不安定な天気。

 春から夏はほぼまったく雨が降らず、農作物に大変な影響を与えたこちらこちらなど)のに、気温が少し下がったかと思ったら、今度は雨がちの日ばかり。先月、新潟県内では平年の倍くらいの雨が降った地域も。
 降雨は新潟市を含めた県北部に片寄りがちで、当地はそこまでではないのですが。

 体力維持のため今日もお昼に外出するつもりだったのですが、何だかズルズルと遅れ気味に。午前の早い時間帯は割と天気が落ち着いていたのです。正午が迫り、いつもより約1時間遅れで外へ。
 お察しの通り結果的に、これが再度の悲劇を招きます。

 お店その他を回ってお昼を頂いて、1時頃、昨日お伝えした「そばよし」前へ。並び方は変わっていましたが、昨日と同じくらいの長さの行列が。
 最後の目的地を回ってから、帰路に。

 ところがこの頃から雲行きが怪しくなってきました。先日同様、出発前には雨雲レーダーを確認しているのです。でも家に着くまで何とか天気が持ちそうだったので、そのまま進むことに。
 ただし1箇所だけ、ふだんとは違う道へ。そで撮影したのが右の写真。

 柏崎市の市街地は、鵜(う)川および旧市街地北東部を除けば、概ね碁盤の目状。だからどの道を選択しても歩行/走行距離に大きな差は出にくい。
 もちろん実際には利便性が違う
──特に自動車には──ので、経路は自ずから決まってくるのですが。

 センセイがこの地域を通過する時は通常、1本奥の少し太い(ただし四輪車は通り抜けできない)小路を歩くのです。でも今日はふと思いついて、このさらに細い歩行者専用道を選択。
 ご覧のように、左側のお宅にはツタが生い茂っています。

 海岸砂丘の内陸側最下部で、写真の右側(=南側)は、かつて沼地だった場所。現在南隣には二階建てのアパートが建っており、全体としてここは日陰に。
 砂丘の段差をなくすため、道路に沿って高さ約45cmくらいのコンクリート製の石垣が組まれています。

 写真ではまったくわかりませんが、石垣の上には高さ1.5mくらいのコンクリートブロックの塀が、写真では見えない建物奥まで“L”字型に組まれています。
 左のお宅と塀、そしてツタはちゃんと認識していたのですが、通り過ぎようとして、あれっ?!

 迫る雨雲のことなんかそっちのけで、再観察後に撮影したのが今日の写真。ポイントはツタの葉です。拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
 1枚1枚のツタの葉になった気分で考えてみてください。

 センセイは現在、東北東を向いてカメラを構えています。右側が南で、すぐ隣には高い障害物...。お気づきかと思いますが実は、場所によって葉の向きが違うのです。
 右の2枚目の写真は、手前のツタを撮影したもの。

 綺麗にこちら側、つまり西南西を向いています。他方、右の3枚目の写真は、奥のツタの葉を見ています。葉は見事に横向き。太陽光を求めて、概ね南東側を向いているのです。
 まるで各々
(おのおの)の葉が、自らの意志でそちらを向いたかのよう。(ただし一部、例外もあるところが面白い)

 ただし中間部分の葉は...というと、どっちつかず。それ以前の問題として、手前や奥より生長の度合いが低い。この中間部分は、「日当たりが悪いっ!!」と、不遇を嘆いています。
 もちろん実際には光合成の効率の関係で、「結果的にそうなった」ということなのでしょうが。

 古代ギリシアの偉大な哲学者アリストテレスは同時に、生物学者としても優れており、特に動植物を観察して無生物と明確に区別される目的論的自然観を主張し、後世に大きな影響を与えます。
 近代に入り、機械論的自然観に代わられますが。

 されどツタの葉を観ているとやはり、彼の慧眼(けいがん)には恐れ入るばかり。実は先週と今週、前任校の講義で西洋の学問体系におけるアリストテレスの位置づけをお話ししているところ。
 西洋の諸学問
──特にその枠組み──は現在なお、彼の掌(たなごころ)の上にあるのですから。

 「お釈迦様の手のひらと孫悟空のようなもの」、と言えばイメージしてもらえるかも。(逆に、今の若い方には難しいか?)

 植物に教えられながら再び歩み始めたセンセイ。ところがこの頃からポツポツと雨が。最初は何とかなるだろうと思って──「願って」が実態──いたのですが、収納袋をなくした折り畳み傘を取り出します。
 ただし前回同様、耐水靴ではないので、一時的に越後線の跨線橋下に待避。

 西から迫ってくる黒い乱層雲をやり過ごせば何とかなるだろうと思ったのです。ところがそれが通り過ぎても雨は止みません。それどころか、静かに降っていた雨に加えて、時々強い風が。
 積乱雲の要素が入り、ダウンバーストが始まったのです。

 飛び石を伝うように、見知らぬお宅のカーポートで数回、一時的に雨宿りさせていただきましたが、最後は諦めて自宅へ。前回ほどではなかったのですが、靴を含めてある程度濡れてしまったこともまた、事実。
 今回は雨雲の読みを誤りました。

 偉そうなことを言っていても、これが現実です。

 トホホ。



「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る