2018年12月8日更新(2018年12月18日ページ移動)

──2018年12月第2週のニュース──

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12月8日(土) 西村センセイ、訃報という不意打ちを食らう... ――成城大学を初めて訪問しました――

 というわけでセンセイはお仕事。世田谷区にある成城大学で開かれる学会に参加するのです。

 町田から快速急行と急行を乗り継いで成城学園前駅へ。北東にある大学へ向かいます。駅の北側はすぐに高級住宅地となっており、とても落ち着いた雰囲気。地図をちゃんと確認せずに来たのですが、迷うことなく写真の正門に到着。
 広いキャンパスなのですが、周囲に溶け込んでいるので威圧感はありません。

 今回参加したのは科学技術社会論学会の大会と総会。実は2004年つまり15年前(開催年基準)に、金沢工大で開いた(こちらこちら)学会です。
 オトナの事情で、それを来年11月に再び引き受けることになったのです。

 実は西村センセイ、その大会で激しく消耗したからか、その数年後に学会を退会してしまいました。でも今回、あちこちからの要請があり、急遽学会に復活。立場上、来年度の大会を引き受けます、という挨拶をするのがミッションです。
 しかしながら、せっかくの学会。発表その他も楽しみです。

 特に、朝イチののセッションには、妹弟子に当たる東京医科歯科大学の先生が参加するとのこと...ですが、その姿が見当たらない。しかも会は、彼女抜きで始まってしまいました。
 ナシテ?!

 最初は姿が見えないだけだと思っていたのですが、司会者は彼女に関して、「ご存知のような事情で」と語りながら、最近イギリスで撮影した写真を見せたりしています。ここは学術的なことを議論する学会の場。
 個人的なことは関係ない...というか、そもそも様子がおかしい。

 別なセッションに参加してから、お昼休みの幹部会「理事会」にゲストとして参加しました。知り合いに「Iさん、病気なの?」と尋ねます。“Iさん”と言ったのは、わざと。親しい人しか知らない彼女の旧姓なのです。
 結婚後の、そして皆が知っているのはN姓。

 躊躇せず――これは予想外――に戻ってきた言葉は、「亡くなったんです」。

 情報を総合すると、数年前にスキルス性の胃がんを患い、胃を全摘出した後、放射線治療を続けていたとのこと。一時全快した――本人は事実を知らされていなかったのかも――かに思われたものの、最近、急に状態が悪化して先月末に亡くなったとのだそうです。
 ここ10年くらいは年賀状のやり取りしかなかったので、詳しい事情を承知していませんでした。

 彼女と知り合ったのは約30年前。大学卒業後に名古屋から上京し、センセイの師匠(2005年逝去)の下で一緒に勉強した仲なのです。能力的には、彼女の方がはるかに上でしたが。享年56歳。あまりに若過ぎる。
 ご主人のこともよく存じ上げています。

 TNさん(旧姓だとTIさん)のご冥福をお祈りします。



12月7日(金) 西村センセイ、初めて上野東京ラインを利用し、東京始発の特急「かいじ」に乗車する

 西村センセイ、基本的に今日は移動日。

 明日から都内で開かれる学会に、立場上の仕事で参加することになっているのです。ひとまず新潟の自宅へ戻り、特急と新幹線を乗り継いで都内へ移動。現在は宿所のある町田市に留まっています。でもせっかくの機会なので、少しは鉄分補給も。
 先輩方のアドバイスに従って、抑制しながらですが。

 その一つが、6月に乗り損ねた「上野東京ライン」を利用すること。

 上野駅で特急電車から降り、入線してきた熱海行の「快速アクティー」に乗車しました。2015年に開通した「上野東京ライン」。工事期間を含めて上越・北陸新幹線や、在来線の車中から良く見ていました。神田付近では新幹線の上を走行します。
 「見晴らしがいいんだろうなぁ...」。

 漠然とそう思い込んでいたのですが、意外にも、こちらは期待外れ。

 実際には防音壁で外の様子を良く見ることができません。東側に注意していると、初めて存在を目にする4本もの留置線など、驚かされることばかり。でも普通に乗車していたら、相当高い場所を走行していることすら気づかないんじゃないだろうか。
 御徒町、秋葉原、そして神田をすっ飛ばして東京駅到着。

 ここからはもう一つのテーマ。東京始発の中央線特急に乗車しようというのです。お伝えしたように今日の目的地は町田。普通なら中央線で新宿へ出て、小田急に乗り換えるところ。還暦を過ぎたお上りさんが夕方の混雑時に利用するにはちょっと辛い。
 毎日利用しているのならともかく。

 調べてみると僅かながら、東京駅発甲府行の特急「かいじ」が運行されているとのこと。これはもう、乗るしかない。

 八王子まで「かいじ115号」に乗り、横浜線に乗り換えて町田へ移動しようというのです。特急券など、余分な出費は自己負担ですので、念のため。ただし中央線は遅れ気味。
 ずいぶん待って到着したのが写真のE257系。後継となるE353系が増強される中、僅かに残った運用です。

 乗車率10%程度で、東京駅を出発します。ここからはほぼ初めて見る風景。センセイは6年、東京都内西部に住んでいました。だから中央線はお友達。
 新宿以西は、上り下りを含めて、何回か特急に乗車したことがあります。

 でもロングシートでも、ボックス席でもない車中から、慣れ親しんだ神田、御茶ノ水、四ツ谷駅を省略するのはまったく初めての経験。個人的には大学院生時代を振り返りながら、特急「かいじ」は中央線を快走します。
 ただし中央線、三鷹以西は緩急用の専用路線がありません。

 三鷹や国分寺など、僅かな駅を除いて先行する列車を追い抜くことができないので、徐々に一緒に遅れての走行。中央線利用者が良く知っていることです。
 3分遅れで八王子到着。

 乗換を急いだおかげで、予定通りの列車に乗車することができました。

 明日は、お仕事です。



12月6日(木) グループ討議に介入する必要がなかったので... ──金沢は今週末、雪景色に? ──

 今日は木曜日。午前に学部の、午後には大学院の講義があります。

 前者は3年生の必修科目で受講生は約60名。後者はちょっとややこしく、先月までの8回が160名以上もが参加する必修科目。現在進行中の9回目以降は選択科目。人数はぐっと少なくなります。まったく別のクラスなのですが、今年は共通する要素が。
 要するに、手がかからない。

 院生が優秀なのは当然として、今回担当している建築系の学生もレベルが高い。講義の記録を良くお読みいただくとわかるのですが、他クラスと比較して誤字が非常に少ない。
 もちろん、誤字の多寡だけで判断しているのではありません。

 こちらが一方的に話す格好になる講義の反応を見ていても、他クラスとの差異は一目瞭然。これにタフさが加わったら言うことはないのですが...。

 今日は先週視聴した教育用のビデオについてグループでディスカッションしてもらいました。興味を持たれた方は、こちらから講義の様子を想像してみてください。

 状況によっては机間(きかん)巡視しながら助言する時もあるのですが、このクラスの学生諸君は、決して熱く語るわけではないものの、きちんと、そして静かに議論しています。
 議論の過程と結論を板書してもらったのですが、その内容は極めて妥当。素晴らしい。

 で、議論の最中、センセイは出番がなくて暇──これは言祝(ことほ)ぐべきこと──なので、写真をパチリ。降雪に備えてキャンパス内で、朝から雪吊り作業を行っているのです。
 手前は日本庭園。奥は西洋風の造り。

 もちろんそれは知っていたのです。初めて気づいたことが。手前から奥に左奥に延びる石は河を表しているものと考えられますが、横に走る通路の向こう、コンクリート張りのブロックと見事に繋がっています。最初から意図されていたんですね。
 これは知らなかった...。

 雪吊りをしたからというわけではないのですが、今週末の北陸地方は降雪との予報。残念ながら、センセイは公務出張で金沢を離れています。



12月5日(水) 見ているつもりで実は、ちっとも見ちゃいない... ──「鬚張魯肉飯」のシンボルカラーが変わっていました──

 ある意味、昨日の続き。

 お伝えしているように、北陸地方はこのところ初冬らしい天気が続いています。ただし昨日は日中、寒冷前線が通過する前に気温が上昇し、金沢で24.7℃を記録しました。12月としては新記録とのこと。
 前線通過後は急激に低下しましたが。

 一昨日の日中も、まあまあの天気。というわけで、久しぶりにほっかほっか亭でお弁当を買うことにして、大学脇を流れる高橋川を渡ると、あれっ?!
 何だか違和感。

 その原因は、をもたらしたのは、目の前の看板。写真右側、歩道脇に立っている「鬚張魯肉飯(ひげちょうるうろうはん)」店頭の看板です。それが、見慣れない色に変わっていたのです。
 続いて目に飛び込んできたのが、写真中央の看板。こちらも新しい。

 もちろん、以前お伝えした看板の塗り替え作業によるものです。以前はちょっと黄色地に、濃いオレンジ色の文字。それはそれでしっくりきていたのですが、紫外線を浴びて色褪せてくると、印象が薄れていたこともまた事実。
 単なる塗り替えではなく、シンボルカラーそのものも変更したようです。

 問題はここから。看板塗り替え以降、センセイはたぶん1、2回この場所を徒歩で通過しています。でも看板のこの変化にはまったく気づいていませんでした。
 言い訳が許されるなら、センセイが歩いたのは道路の反対側だったという事情もありますが......。

 要するに、見ているようで、実は、ちっとも見ちゃいない。決して偉そうなことは言えませんね。

 ところでこの「鬚張魯肉飯」、以前は国内に何店舗か展開していたようですが、現在はこの「金沢工大前店」と金沢市内の「イオン御経塚店」しか存在しません。で、その本店(?)は台湾にあるようです。
 お店のサイトには日本語版のページも。

 アジアの若いパワーが溢れている、というのがセンセイの印象。いかがでしょう。



12月4日(火) 心臓に、良くない ──自転車で道路の右側、それも中央近くを走行するのは止めてほしい──

 今日は見たままのお話を手短に。

 北陸地方は昨日から天気が崩れています。今朝は晴れていたものの、お昼前から急変し、今日は一時的にかなり荒れました。どうやら週末までこのような天気が続きそう。
 というわけでセンセイは自動車でご出勤。

 写真は先日、出勤途中にドライブレコーダーが記録した映像を切り出したもの。中央奥のを越えて曲がったところに、大学の駐車場があるのです。雨が上がったばかりで、路面は濡れています。
 通勤通学の時間帯なので歩行者はもちろん、自動車や自転車が多い。

 道路の左端を走行する自転車を追いかけるような格好になったので注意していると不意に、写真右端を走っていた自転車が、道路の真ん中に飛び込んできました。
 彼女は、彼女から見て右側へ行きたいのですが、斜め向かいに左端の自転車がいるので、しばらく内側を走行。

 で、センセイからすると真正面を急速接近するように感じられます。実際にはかなり距離があり、こちらは30km/hの制限速度を守っています。
 衝突することはないのです。

 自転車同士がすれ違うと、道路の左端(彼女からすると右端)に避けました。もちろん問題なく行き違い。でも心臓には良くない(血圧も上がったと思う)。

 といいながら、センセイが自転車に乗っている時は、同じようなことをしているのかもしれない。



12月3日(月) いよいよ今週末は、北陸地方の平地でも雪か?! ──冬用タイヤによる高速巡航走行で、26.8km/Lの低燃費を達成しました──

 天気予報によると今週末、北陸地方に寒気が入り、平地でも雪が積もるかもしれないとのこと。

 このところ、日々の予報は外れ気味ですが、全球数値予報モデルGPV(GSM)にもとづく「週間寒気予報」のデータを合わせると、こちらの天気予報は信用したくなります。センセイのことですからもちろん、基本的な対策は完了しています。
 最も問題になるのが自動車の冬用タイヤ。

 こちらは1ヶ月前に交換済です。ただし雪が降りそうになかったので、鉄製のシャベルその他はまだ搭載していませんが。タイヤ交換後、いくつか気づいたことが。
 その一つが燃費の差。冬用タイヤの方が5%くらい燃費が改善されるのです。

 ご存じのようにセンセイは高速道路の走行をあまり好みません。「走る、曲がる、止まる」に徹して、一般道を常識的な速度で走行するようにしています。
 でも先週末のように、仕事を終えてから一部区間、高速道に乗ることも。

 写真は少し前、富山県東部から富山西インターまでの約50kmを高速道路に乗った時の記録。アナログ速度計に注意して80km/hで走行した際の燃費です。(中央の数値)
 何と、26.8km/L。26.0km/Lがこれまでのレコードなので、新記録達成です。

 もう一つ興味深いことが。夏用タイヤの場合、冬用よりもやや燃費が悪化するものの、悪天候でもそれほど数値は変化しません。状況にもよりますが、5%程度低下する程度。
 ところが冬用タイヤは、雨天などで路面が濡れていると、たちまち燃費が10%くらい低下するのです。

 もちろん、基本的にはタイヤの構造の差異によるものでしょう。

 冬用タイヤはゴム長靴に似て、路面──特に表面──の水を吸収するようになっています。タイヤの接地部分には約1.5tの自動車の重さが集中。路面の氷や雪は水に変化します。これがスリップの原因。
 冬用タイヤは、その水を一時的に吸い取る(=除去)のです。

 先週末、ほぼ同区間を逆方向に走行した時の燃費は24.6km/L。その日は天気が悪く、強い北西の風と雨の中を走行しました。路面状況が燃費差の最大の理由だろうと考えているのですが、いかがでしょう。
 ちなみに、出入りしたI.C.の標高差は10m以内。

 燃費に大きな影響を与える位置エネルギーの問題です。標高60mくらいの魚津I.C.などだと、その影響を考慮する必要がありますが、今回はほぼ無視できるレベルだと考えています。



12月2日(日) やはり、もともとはグループだったらしい... ──「五叉路 泊店」に入ってみました──

 昨日、自宅に到着したのは夜。

 一泊しただけで今日は金沢へ移動しなければなりません。いつもなら朝のうちに出発するのですが、姉を亡くした母親の様子を確認すべく実家へ。やはりテンションが少し違う。今晩がお通夜なのですが、センセイには仕事があります。
 弟が送り届けるとのこと。ありがたや。

 プリプリの野菜をもらって自宅へ戻り、いくつかの用を済ませて柏崎を発ったのは11時過ぎ。どこかでお昼を食べる必要があります。沿道のよく知っているお店には既に明かりが灯り、営業を開始しています。でもここで昼食にすると、途中で眠くなりそう。
 安全運転が最優先。

 他の用もあったので、いろいろ考えた末、富山県に入ったところで「五叉路 泊店」を訪れてみました。とにかくメニューを拝見します。品揃えは「よか楼 宇奈月」(旧「うなづき 五叉路」)──以下、「宇奈月」──とそっくり。
 かつてはグループだったんだろうなぁ。やはり。

 ただし価格は少しずつ高い。定番と思われる「鉄板焼きそば」(700円。宇奈月は670円)をお願いしてから、改めて店内の様子を確認させていただきます。
 宇奈月が「食堂で、夜は居酒屋も」なのに対して、泊店は「基本は居酒屋で、昼は食堂も」という感じ。カウンターは僅か5席。

 朝日町らしく、名物の「たら汁」も取り扱っています。

 程なく──この点は宇奈月と共通──届いたのが写真。ジュージューと油が飛び散っています。レンズに当たってしまうんじゃないかと心配したほど。
 で、似ているけど、やはり違う。頂く前の印象です。鉄板も違うし、麺の上に乗っている目玉焼きが、こちらは鉄板の上。

 肝心のお味はというと、全体の雰囲気はよく似ていますが、宇奈月に比べて少し薄く、素材の味が生きています。半面、ソースと香辛料が目立つ。宇奈月にしなかった理由の一つが味の濃さ、つまり塩分の多さなのです。
 麺も違います。こちらの方が少し細い。

 もちろん美味しく頂いたのですが、う〜ん、宇奈月のようにはいかないかも。最大の理由は料理の味ではなく、経路の問題です。かなり遠回りになるのです。
 しかも、かつては繁栄したであろう泊の街、そのシャッター街の細い道路を、気を使って運転する必要があります。

 で、「他の用」というのは、テレビドラマのロケ地にもなった泊駅を訪れること。かつてはJR西日本の、そして現在は第三セクターの駅ですが、ここでJR西日本の乗車券類を購入できると聞いたのです。センセイは今月、2回、西日本に出張することになっています。
 そのために予約した特急券を購入する必要があるのです。

 女性駅員に尋ねると、残念ながらセンセイが利用するインターネットの予約システムには対応していないとのこと。

 「五叉路 泊店」が、ますます遠ざかる...。

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