2021年1月16日更新(2021年1月24日ページ移動)
■1月16日(土) 彼岸と、此岸 ──西村センセイ、思いっきりボケをかます──
週末ですが、お伝えしたようにセンセイは金沢に留まっています。
このところある程度高い気温が続き、また雨が降っているため雪解けが進み、各種情報を見る限り、少なくとも新潟と金沢については、生活道路を含めて道路状況が徐々に改善されてきているようです。
でも、まぁ、学期末で採点の仕事があるため、残ったのはやはり賢明だったな。というわけで今朝はゆっくりと起床し、強い雨の中を徒歩でご出勤。お昼前に食べ物を求めて外へ出ます。
雨が降っていることもあって、なかなか上手いアイディアが浮かびません。結局、いつも通り最寄りの、ただし少し離れたスーパーへ行くことにします。研究室が入った建物を出ると、道路を挟んだ向かいは講義棟。
青いジャンパーに身を包んだ警備員が立っています。お察しの通り、講義棟内では初めての大学入学共通テストが実施されているのです。2時間目の試験時刻に合わせて、自家用車で送ってもらう受験生の姿も。向こうとこちらは彼岸(ひがん)と此岸(しがん)。
昨年までのセンセイは、川の向こうにいました。その前を含めると10年以上入学試験、あるいは広く学生募集の責任者を務めてきたので、川の向こうで何が起きているかは、手に取るようにわかります。一般の方、さらには入試関係の教職員ですら知らないことを含めて。
でも現在は、川のこちら側。不思議なもので、未練がましい気持ちはまったくありません。AKBや乃木坂じゃないけど、無事に「卒業した」という感じ。昨春までにやるべきことをきちんと果たしたからでしょうか。
雪で歩道が使いにくいので、車を避けながら車道を歩きます。歩行者の姿はほぼ皆無。スーパーに入ろうとしたその時、あ"っ...。
マスクを研究室に忘れてきました。人前ではちゃんと着用しているのですが、研究室内では外しています。土曜日なので午前中、少数の職員は勤務してましたが、階が違うために彼ら彼女らと接近することもありません。
そして今日、先生方は誰も出勤してません。そこでマスクをせずにトイレへ行ったりしていたのです。残念ながら、その感覚のままで外へ出てしまいました。どうしよう。もちろん戻ることは可能ですが、雨の中を1kmほど歩くことになります。最も避けるべきは、ウイルス感染、
ただし実際問題として、その可能性は極めて低い。現実的な問題としてはお客さんや従業員に、本来ならば不要な心配や警戒感を強(し)いてしまうことになります。逡巡(しゅんじゅん)した後、できるだけ短時間で買い物を済ませてしまうことにしました。
少なくともレジのいつもの女性は、センセイがマスクをしていないことに気づいていませんでした。ただし、それ以外の方がどうだったかのは不明です。ちなみに、老人ではなくセンセイくらいの中年の男性と若い女性がマスクをしていませんでした。(子供を除く)
写真は帰路、傘を差しながら撮影したもの。何度かお伝えした大学裏で建設が進む学生用のアパートです。予想通り、年が明けて大雪の中センセイが金沢へ到着した時は、屋根が載り、その上に雪が50cmくらい積もっているという状態でした。
現在、屋根や地面の雪ははかなり融けており、10cm程度。工事はかなり進んでおり、今までなかった入口付近の構造もその概要がわかるようになってきました。土曜日だからか、作業している気配はありません。
でも関係者の通勤用と思われる自動車が存在したので、たまたま休憩中だったのかも。写真は北東方向から建物を見ています。つまり左側から陽が射し、冬場は写真の右側から風雪が吹き付けます。窓は今風の、気密性を重視したもの。だからちゃんとその辺は考慮しているんだろうなぁ...と思っていたのです。
でも良く考えると、写真の建物と右側の建物は対称構造。...実は、利用者のことをあまり考えずに設計したのかも。
いずれにせよ、今日のセンセイは一部すっかりボケていました。もしかしたら、店内でギョッとさせてしまった方がいらっしゃるかもしれません。そうだとしたら、本当にゴメンなさい。(ペコリ)
■1月15日(金) 雪が積もった更地 ──西村センセイ、認識の甘さを思い知らされる──
「大学近辺、ただし最近訪れていない場所で...」シリーズ第2回。なお初回は、昨日の二つ目の話題のつもり。
例によってお昼、食べ物を求めて外へ出ました。実は今日から1週間ほど、自動車を使うことができません。徒歩での移動となるのですが、スーパーからアパートまでの歩道の除雪が、まだ進んでいません。
そこで、昼のうちに夜の食材も買うことに。いろいろ考えた末、ふだんはあまり利用していないスーパーを訪れることにしました。2、3ヶ月に1回程度、新潟の自宅へ戻る時に前の道路を走ります。でも徒歩は1年ぶりくらいのはず。
その手前に広がるのが写真の空き地。この1週間に降り積もった雪が、一部は融け、その他は圧縮されて高さ15cmくらい積もっています。2箇所に立て看板。
左側には「貸物件」、もう一つには「分譲地」。記憶に間違いがなければ、ここには二つの建物が存在したはず。コーヒー豆の販売店と薬局だったような気がするのですが、はっきりとは覚えていません。
もともとあまり利用しない道なので。5年前、建物が解体されて整地されたと思ったら、あっという間にセブン-イレブンが建てられました。センセイもオープン直後に1回だけ入ってみました。
新しい物好きなので。理由はわかりませんが、セブン-イレブンは石川県になかなか進出しませんでした。大学近辺でいうと、10年前に旧チャンカレ跡に初めて出店。ここは大学から見ると、西側マ。
その後は金沢工大を取り囲むかのように、まず立て続けに南北、そしてやや間を置いて5年前、東側のこの地に進出。センセイはこれで、大学の四方が囲まれたと考えました。そしてコンビニ同士の勝負は、セブン-イレブンの圧勝。もちろんメインの顧客は、大学周辺で暮らす金沢工大生...。しかし、これには一部、センセイの誤認が。
まず、北側のお店はセブン-イレブンではなく、サンクスでした。このサンクスには1回だけ入ったことがあります。でも、直接には求めていたものがなかったし、店内が何となく寂しい感じ。実際、いつの間にか閉店していました。予想外だったのは、勝ち組のはずのこのセブン-イレブンが店を閉じたこと。
まるでサンクスを追うかのように、どうするんだろうと思っていたら、しばらく放置した後、更地に。内容の異なる看板が二つ立っているのは、もともとの土地所有者の事情によるものではないでしょうか。元サンクス店舗は改装し、現在はからやま金沢久安店として用いられています。
対照的にこの場所は、ずっと動きがない。今から考えると、メインターゲットが学生かどうかも怪しい。まず、学生は自由に使えるお金がない。そして夏、冬、そして春休みなど、アパートにいない期間が長い。そして、実は現在の大学生は勉強に追われており、昔のように、自由な時間は少ない。
古い人間にはなかなか理解してもらえないでしょうが。セブン-イレブンの撤退はコロナウイルス騒動以前。でもその時ですらコンビニ業界、広く小売業はこのように厳しい状況に置かれていたのです。まして、コロナ禍の今は...。
つくづく、センセイの認識の甘さを思い知らされます。トホホ。
■1月14日(木) 当地はまだ、大雪の影響があちこちに残っています ──西村センセイ、粗目雪に油断する──
今日は見たままのお話。
「粗目」と書いて「ざらめ」と読みます。ザラメ雪は、降った雪が再凍結して細かい氷の粒になったもの。「シャーベット状」ということもあります。自動車は、いくら冬用タイヤであっても、このザラメ雪が一番苦手。
大雪になって降ってからのセンセイは、毎日徒歩で出勤していました。朝イチの講義をきちんと開始しなければならず、そのためにはスタックが怖い。またスタックした場合はたいてい、周囲の人に迷惑をかけることになります。でも今日と明日は、今後の予定の兼ね合いで、どうしても自動車を使う必要が。
幸い、徒歩で確認した部分は完全に除雪済です。金沢市の場合、ある程度重要な道路については市が除雪します。ただし生活道路は別。各町内会が自ら除雪する仕組み。3年前の大雪ではこれがボトルネックとなり、交通への影響が長く続きました。
それがきっかけか、あるいはそれ以前からあったのか現在は、市が除雪費用の1/3程度を補助してくれます。(上限あり)今回は昨日までに概ね除雪を完了。
もちろん確認済の部分は順調に走行。ところが最後の最後、写真左からやって来たセンセイが、奥にある駐車場への道を曲がろうとして...どうしよう。
道路にまだ雪が残っています。この場所は歩いていないため、道路状況を確認していなかったのです。でも奥の、ちょっとした上り坂になっている部分は問題なさそう。手前の雪も、高さそのものは10cm弱しかありません。
そこで経路を変更することなく、このまま強行突破することに。曲がる前に対向車が来たので左側に寄ってそれを避け、割と深いカーブを切ります。一瞬の後、車はストップ。何と、この程度の雪でスタックしてしまいました。
速度が不足し、きつくカーブしたため、駆動輪である後輪が雪に乗り上げてしまったのです。油断しました。写真手前、左から中央奥にかけての一番深い轍(わだち)がセンセイの車の跡。
誤解なきように申し添えますが、BMWがFR(一部はFF)だから雪に弱いということはほとんどありません。今回の大雪で、センセイはもっと積雪がある場所を問題なく走行しています。問題は積雪より雪質。
自動車はザラメ雪に弱い。このような事態は想定していなかったので、スコップはアパートに残してきました。それでも1分くらい格闘した後、何とか脱出することができました。今回はさすがに、反省...。
朝イチの講義を無事に終え、お昼を買い求めて外へ出た時に撮影したのが右の写真。大学脇を走る幹線道路です。雪が降ってから初めてこの場所を訪れました。
ここは本来、片側2車線。でもご覧のように、現在は片側1車線(+α)くらいしか除雪されていません。それなのに同じ方向へ向かって2台の車が併走していたりします。
大丈夫なんだろうか。この時は交通量が少ない時間帯だったのですが、朝晩の通勤通学ラッシュ時は相当酷いことになっていたであろうことが容易に想像できます。
スーパーに近づくと、まだ除雪されていない生活道路も多い。それでもスーパーに入ると、空の棚が多少残るものの、食材はかなり並んでいました。昨日までは空っぽの陳列棚が酷く目立つ状況だったのです。物流がある程度回復しています。
さらに調べてみると、金沢はまだ恵まれている方らしい。新潟の自宅周囲も生活道路の除雪が追いつかず、自動車が幹線道路に集中して1日中激しい渋滞が続いています。自宅近くに国土交通省の定点カメラがあるのですが、自動車はまったく動いていません。
富山はもっと酷いようです。県も富山市も、「こんなに降るとは思っていなかった」。オイオイ。
というわけでセンセイは、両親に連絡し、通院の予約をキャンセルして今週末は金沢に留まることにしました。学期末で採点業務に追われているため、ある意味では助かるのですが...。
■1月13日(水) 画竜点睛 ──ほぼ完璧なMacBook Proが完成しました。ただし仮想マシンですが...──
強風と大雪に吹っ飛ばされて、時差ボケ感満載ですが、元日に簡単にご紹介したMac整備のその後を。
2ヶ月以上に渡ってお伝えしてきたように、最も急がれるのが主力機の私物MacBook Pro。こちらは年末にWindows 10の整備に成功し、その後も各種の調整を続けてきました。でもメンテが必要なのはこれ以外にも。
特に、これまであまり出番がなかったMacBook Pro(Retina)を手入れする必要があります。そこで今回の年末年始は、卓上に数台のMacを並べ、同時に整備する事態に。元日の写真は、すぐにわかる範囲で左からMacBook Pro、机脇の動作していないPowerMacintosh 8100(G4)の上に2フMac mini。
そして画面中央付近にご紹介したMacBook Pro(Retina)、その奥、時計と温度計の下にPowerMac G4 Cube。写真に入っていない部分にMac miniが2台、そして室内にはもう数台あるのですが見えていないので、そちらはパス。
画面の左下に黒い部分が見えるマシン上ではすべて、Windows 10が稼働してます。右から2枚目、中央付近のパネルはCubeの旧mac OS(9.2.2)もの。
右の写真は整備後のMacBook Pro(Retina)。画面の大部分を占めているのはエミュレーションソフト“SheepShaver”で実現した旧Mac OS(9.0)。何だ、それだけかと思われるかもしれませんが、実はこの画面全体が仮想マシン。
マシン全体はMac OS上で動作しています。仮想ソフト“Fusion”はこれまで、実機よりどうしても動作速度が落ちました。他にネットワーク接続の問題もあって、センセイはこれまで“BootCamp”がメイン。
“Fusion”については、ワンポイント・ピンチヒッター的な使い方をしてきました。でもRetinaは違います。そもそもMPUが高性能。しかも8コア搭載なので、Mac OSに4コア、Windows側に4コアを割り当てると、ほぼ実機に遜色なく動作します。ブラインドテストなら、大半の人は気づかないだろうというレベル。
さらにポイントが。“BootCamp”を用いると、ディスク上にパーティションが切られ、MacボリュームとWindowsボリュームが設けられます。お察しの通り、この壁を越えるのが難しい。
センセイは専用ソフトをずっと使って、この問題を解消しています。ところがMacBook Pro(Retina)、なぜかこのソフトが動作せず、Windows → Macへのアクセスができないのです。でも、別なソフトのおかげでMac → Windowsというアクセスは可。
そして仮想マシンからも。つまり“Fusion”を用いれば、マシン内のすべての部分にアクセスおよび書き込みができるのです。ちなみに旧Mac OSについても「ディスクイメージ」を用いることで読み書きが可能。
最後にもう一つ、忘れてはいけない点が。MacとWindowsのキーボードの違いです。Retinaのキーボードは、内部構造的にはUSB接続ではない──タブレットのソフト・キーと同じ扱い──なので、両者の差異を吸収する専用ソフトが使えません。
でも、仮想マシンならシリーズのソフトが使えるのです。最後のとどめが、ネットワーク接続。お伝えしたように、センセイは各機をすべてWindowsネットワークで接続しています。Windowsマシンなら、実機から仮想マシンへのアクセス方法(読み書き可)も確立済。
2枚目の写真左側は、接続時のもの。でも、旧Mac OSからのアクセスは至難。なぜかMacBook Pro(Retina)実機へのアクセスは未だに実現していません。でも右側の写真のように、“Fusion”を用いた仮想マシンではあっさりと繋がりました。
ナシテ?!理由はともかく、考えられる範囲で、ほぼ完璧なMacBook Proが完成したということになり...たいのですが、世の中、そう甘くはない。仮想MacBook Pro(Retina)にも二つほど問題が。一つはキータッチ。
超薄型にするためこの時期のMacBook Proのキーは、感触が良くありません。個人的にはすぐ疲れる。そしてもう一つ。メールやブラウジングには何の問題もないのですが、FTP接続ができないのです。最初は特定のソフト、あるいは設定の問題かと考えたのですが、複数のソフトで同じ症状が発生しています。
再び、ナシテ?!旧Mac OSとの接続も実現しているので、この問題さえなければ、小型軽量のハイスペックマシンの主力機として活躍したかもしれないのに...。
画竜点睛(がりょうてんせい)を欠く、というわけです。でも、ま、これって、人生そのものだ。
■1月12日(火) 血圧を下げるためには毎日歩いて、帰宅後に雪かきをする方が良い?!
3週間ぶりに血圧の話題。
冬休み期間中、そしてここ数日の大雪で興味深い事象が観察されたのです。正確に言うと後者は「大雪への対応」ですが。グラフ右端の低いながらも富士山のように、少し尖っているのが概ね冬休み期間。
グラフの見方は前回同様です。時間順に経過を報告すると、自宅に戻った日はずっと運転。240kmもの長距離を一般道のみで走行する──しかもこの日は、気を使う雪道だった──のですから、ストレスがかかっているはず。しかも身体的に見ると、あまり運動していません。
この日の歩数は、わずか1,200歩程度。それなのに血圧は非常に低く(従来比)、夜のいわゆる最高血圧は112mmHgでした。これまでのレコードは、血圧が低下する飲み会後に記録した107mmHgですから、実質的には新記録。
実はこれまでも、帰宅直後はかように血圧が低下していたのです。管理職だった以前ほどではありませんが、やはり、金沢での宮使いはストレスがかかっているんだろうか...。
このまま推移するんだろうかと思ったら何と、数日で特に夜の血圧が上昇し始めました。それが右端の峰の部分です。どうやら、自宅にいると運動不足になるのと、それなりに気を使いリラックスできないらしい。
後者は、家人に絶対知られては困るトップシークレットですが。少なくとも前者はある程度対応できるので、雪が降ろうが何しようが、とにかく歩いてみることに。お伝えしたように、そのおかげで新しい発見もありました。
もちろん、ずっとキンエン生活を継続。努力の甲斐あって──個人的には、そうあって欲しい──か、全項目ともに数値は急降下。現在もなお概ねその状態を継続しています。目立った変化が次に確認されたのは、極めて厳しい状況の中を金沢へ移動した先週末。
期間が短いのでわかりにくいと思いますが、数値はさらに低下しています。グラフ全体を見ると、右端の部分は非常に低いことがわかります。例えば夜の最高血圧を例に取ると現在は、血圧が高かった時期(突出した数値は除く)の2/3程度。信じてもらえないかもしれませんが...。
考えられる要因は、運動。歩数のデータしか持ち合わせませんが、それによると大学まで徒歩で通勤すると片道3,000歩程度。つまり往復で6,000歩くらい。ところがこの土日は2時間程度除雪したので、概ね12,000〜14,000歩程度歩いています。
つまり、ざっと往復の通勤と同じくらいの歩数。しかも除雪は力仕事。ふだんから通勤には極力自動車を使用せず、自転車にするようにしているのですが、これって、毎日徒歩で通勤して、しかも帰宅後は雪かきをしろ、ということなんでしょうか...。ちなみにこれから、学期末のストレスがかかる採点期間に突入します。
ある程度の血圧上昇は不可避と予想されます。果たして、どうなる?!
■1月11日(月:祝日) あのトラックがまさに、大渋滞を招いた「最初の1台」だったらしい...
今日、金沢市内のあちこちで出くわしたのは、自動車のスタック。
1枚目の写真は朝、研究室へ向かうためアパートを出たばかりのところで撮影したもの。左奥に、金沢工大の図書館棟(LC)が見えます。
健康管理のため、そして何よりスタックが怖いのでセンセイは、徒歩でのご出勤。ご覧のように、アート引越センターのトラックが動けなくなっています。近づいてみると、しっかりとチェーンを装着しています。チェーンは決して万能ではありませんが、雪道走行にはとても有効。
それでもこうなってしまうのです。駆動輪である後輪付近には、脱出のために用いたと思われる板などが散らばっていました。乗務員は運転手と助手の2名。運転手は携帯電話でどこかに連絡を取っていました。
プロですから、決して油断していたわけではないのでしょうが...。家族総出で除雪している──もちろん小さな子供たちは遊ぶのが仕事──その脇を通り過ぎて、研究室へ。あまりに寒いので、在室時はエアコンを最強に。建物が冷え切っているのす。
だから昨日、今日と、室内なのに外と同じ防寒具を着用しながらの執務。2枚目の写真は、お昼に最寄りのスーパーで食べ物を買って帰る時に出くわしたもの。
交差点の中央でトラックが動けなくなっています。アート引越センター同様、小型車はともかくトラックとなるともはや、素人の出番はありません。
足元を確かめながら通り過ぎると...え"っ?!何回か駆動輪を空転させた後、運転手が荷台に駈けのぼりました。何をするんだろうと思っていたら何と、荷台の重機を稼働させて、後輪の周囲を掘り始めました。
初めて見ました。前振りが長くなりましたが、今日の本題はここから。
一昨日──ただしサイトを更新できたのは昨日──お伝えしたように、センセイは9日(土)に金沢へ移動しました。ただしその後に得た情報によると、センセイは本当に幸運に恵まれていたらしい。
その一つが「最初の難関」こと、上越市市街地(旧直江津)。一昨日のニュースで最初に掲載した写真、つまり大型トラックの立ち往生は、上越市国府で撮影したもの。上りの国道8号線で、えちごトキめき鉄道...と言うより、旧北陸本線の跨線橋を越えたばかりの所です。
報道によると、時刻およびその他の状況からして、センセイがこのトラックを回避した直後に、後続のトラック3台、計4台のトラックが動けなくなったらしい。その結果、ここがボトルネックになり、長時間激しい渋滞となって最後は全面通行止めに。
テレビのCMで、将棋倒しのコマがバタバタ倒れていくその上を、主人公が軽快に駆け抜けていくものを見たことがあります。もちろんこちらは、CGによる合成。ご覧になった方は多くないと思いますが、ある程度イメージしていただけるんじゃないかと思います。
で、一昨日のセンセイは、その後の渋滞その他を含めて結果的に、まさにそのような役割を演じたようなのです。やはり、僥倖...。
報道に掲載されている写真は、立ち往生現場のすぐ手前の2車線区間で撮影されています。でもトラックは縦1列。降雪が余りに酷いため除雪が追いつかず、1車線を潰して雪を取り除いているのです。実際、センセイが通過した際もすでにそれに近い状況でした。
既にあちこちで動けなくなった車が続出。大雪に慣れたはず──上越市、特に高田地区は豪雪地域──の地域住民にとってすら、俄(にわか)には信じ難い状況だったようです。
お昼に外出した際、スーパーで晩の食材を購入していたため、仕事を終えるとまっすぐ帰宅。その途中でやはり、スタックした数台の小型車に出くわしました。助けてもらったから...というわけではないのですが、状況を確認してその中の1台に救援を申し出ます。
「大丈夫ですから」。実際、自宅車庫前だったので、たぶん大丈夫。
アパートのすぐ近く、というよりアート引越センターのトラックが動けなくなった、まさにその場所で、高齢者が運転するダイハツの軽自動車がスタックしていました。センセイに続いて数人で車を押し、脱出に成功。
でもその途中、車体前方のバンパーが雪にかかり、外れてしまいました。(実話)老人は、感謝の言葉とともに、「後で直すから...」。
雪道でのスタックは、誰にでも降りかかる可能性があります。余りに常識外れの場合はともかく、センセイとしては決して、これまでご紹介したケースの運転手や関係者を批判しているわけではありません。
念のため。それに、もしそうだったら、センセイ自身がその対象になってしまうし。
■1月10日(日) 僥倖 ──新雪が積もった道路で自動車が逸脱する理由が、よくわかりました──
昨晩はこのページを更新できず、申し訳ありませんでした。
あらかじめ金沢へ移動予定であることをお伝えしていたので、大雪のニュースをご存じの方の中には、センセイの行動が気になっていた方がいらっしゃるかもしれません。お伝えしたように、いろいろありましたが無事に金沢へ到着しています。
駐車場を除雪し、スタックを解消してアパートに入ったのが午後8時過ぎ。自宅を出発してから12時間経過していました。このページそのものは日付が替わるころにひとまず完成したのですが、何故かファイルをアップロードできない...。金沢のアパートには有線のインターネット網がないので、“iPhone SE”(第2世代)のテザリング機能を使ってインターネット網に接続しているのです。
ただし冬季休業中にMacBook ProのSSDを更新。整備されたMacBook Proにとって“iPhone SE”は、いわば初めて接する相手。各種設定が必要です。素面だったら数分で設定できたのでしょう。でも昨晩、それも深夜のセンセイは金沢へ無事に到着できたことを祝って(?)、貰い物のワインで酔っぱらっていました。
“iPhone SE”の設定完了を確認する意味もあって、今日の午前中に同機を使ってこのページを更新しました。お騒がせしました。(ペコリ)
で、昨日の続き。その後の情報を総合するとやはり、センセイの移動は僥倖(ぎょうこう)と言うしか状況だったことが確認できました。センセイが通り過ぎた後の各地の展開は、移動中に感じたことと概ね一致します。
まず、「最初の難関」と形容した上越市市街地(旧直江津)。センセイが通過した際も小型車を中心に、あちこちでスタックが発生していました。でももっと怖いのが大型トラック。実際、センセイが通った後にスタックが発生して、何時間も行動が使えない事態になったそうです。
やむを得ず、幹線国道である国道8号線を通行止めにして、集中的に除雪を実施。昨日から今日にかけて、とんでもないことになったんだろうなぁ...。
上越市西部、有間川から名立にかけての区間でも状況は激変。トロトロ運転ながらセンセイは大きな支障なく通行したのですが、その時も既に酷い降り方。センセイの通過後に雪はさらに強まり、やはり大型トラックがスタック。
しかも道路を塞いでしまったため、数時間身動きができない状態に。富山県東部の海岸部、具体的には朝日町や入善町も同じような状況。いつもは県境の道の駅で休憩するのですが、あまりに酷い降雪。だから今回は、トイレに続いて「玉ノ木情報ターミナル」で情報を確認しただけ。
残念ながら、有益な情報はまったく得られませんでしたが。その後、朝日町の積雪は1mを越えました。設置されている場所は海岸部──同町には山間部もある──なので、これはもう、あり得ない数値。さらに心配で、一刻も早く脱出したいと切に願ったのが砺波市など富山県西部。
この時は既に北陸自動車道に入っていたのですが、尋常ではない降り方でした。実際、報道されているように大渋滞が発生。積雪は1m20cmを越えたそうですが、これは地元民の方にとっても初めてなんじゃないだろうか。いずれにせよ、多少スタックしてしまったにせよ、昨日のセンセイの移動は極めて恵まれていたのです。
僥倖は、もう一つ。雪道、特に新雪が降りつつある状況下での走行です。
先週、「ホワイト・アウト」という事象をお伝えしました。状況にもよりますが、雪が降っている時は辺り一面が真っ白になるので、道路とそれ以外の区別がつきにくい。
センセイが子供の頃から経験していることです。だから車を運転していると道路から逸脱し、田圃などに突っ込みやすくなるのです。これは良くわかるし、運転する時は十分注意しています。
でも今回、初めての経験をしました。写真は昨日、滑川I.C.直前でのトラブルを察知し、迂回路を走行している時にドライブレコーダが撮影したもの。何が何だか、良くわかりませんねぇ。まず、車外一面が白い。
中央付近、横方向に小さな何かが見えますが、これは集落。
それがフロントガラスに付着した何かで良く見えなくなっています。これは道路脇の雪の壁に接触した際、壁がガラス全面に飛び散ったもの。写真は比較的状況が良いものをご紹介しています。
ドライブレコーダは助手席側に設置されています。日本国内の場合、運転席は右側、だから特に右側の雪の壁に接触すると、その瞬間、前方がまったく見えなくなります。ここでハンドルを切ったり、急ブレーキをかけると、まず間違いなく道路外に逸脱。要するに、田圃に突っ込みます
自力、あるいは少人数での脱出は不可能なので、専門業者の助けを求める必要があります。この場合はハイドロ・プレーニング──1回だけ経験。車はかなり損傷──時同様、状況が改善するまで特別なことをしてはいけません。ただハンドルを保持するのみ。今回、この付近で前進時に3回、後進時に1回、このような状況に陥りました。
ふだんは偉そうなことをお伝えしていますが、さすがに今回は肝を冷やしました。ちなみに富山県西部の北陸自動車道上で、今度は左側の雪の壁と少し接触。この時は酷い降雪で、道路の状況が十分に確認できませんでした。新潟県の平野部は割と気温が高いのでセンセイは、湿って重い雪には慣れています。
ただし、ここ数日続いている異常な低温には不慣れ。新雪が粉になってフロントガラスを覆う事態は、まったく予想していませんでした。
冗談抜きで、反省です。