2024年1月20更新(2024年1月28日ページ移動)

──2024年1月第3週のニュース──

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1月20日(土) 健康維持のためには、安定した生活が大前提 ──血圧の最低記録を更新しました──

 今日は予定を変更してお伝えします。

 明日から1週間ほど天気の悪化が予測されている当地ですが、今日はいわば「嵐の前の静けさ」。基本的には曇りの天気で、夕方近くになってから細い雨がポツポツと当たり始めた程度。風も弱い。
 対照的に、関東は本格的な雨に。

 北関東など標高の高い場所では、積雪すら予想されています。

 この機会を活用すべく、センセイはいつもより長めに外出。歩数伸長が目的ではないのですが、朝イチにかかりつけ医を訪れたことと今は自転車を使えないこともあって、今日の総歩数は約15,500歩。
 帰宅後、いつものように血圧測定。

 昼間、それなりに運動した日は血圧が低い...と思う。(経験的に、ですが)

 実際、今日の日中の初回は、「上」(「収縮期血圧」)が107mmHg。2回目は変動することが多く、予測が難しいのですが101mmHg。十分に低い。
 ただし、ちょっと考え事をした3回目は122mmHgまで上昇。

 キンエン生活の徹底と、ある程度の運動継続で基本的に、センセイの血圧は正常値の範囲を維持しています。現在、血圧を上下させる最大の要因はおそらくストレス。
 それも昨年度末の退職(と、非常勤終了)で、劇的に低下しました。

 もちろん、昨夏は酷暑だったこともあると思います。やれやれ...と思っていたら、え"っ?!

 気の緩みが好影響したのか、ご覧のように「上」の値が85mmHgに。数値が多く登場するので整理しておきますが、これは個別の測定値。
 「平均
(「収縮期血圧」の3回移動平均の最低。表示板の左上にアイコンがある)ではありません。

 これまでの個別記録の最低は朝が87mmHg、日中(同)が89mmHgのはず。僅かながらではありますが、両者の最低記録を同時に更新したことになります。ちなみに、今日の「平均」は95mmHg。全体のデータ(別ウィンドウ、1280×913)
 ここまでは、自慢話と受け取られても仕方のない内容。

 でも、センセイがお伝えしたのは、ちょっと違うメッセージ。

 今回はたまたま、比較的わかりやすい──特に、高齢者には──血圧を引き合いに出しました。でもこの好記録は、安定した生活が確保されていればこそ為し得たもの。

 お気づきでしょうが、能登半島地震の被災地では極めて厳しい状況が続いているに違いありません。現地避難所あるいは自宅での生活、あるいは車中泊を続けることを強いられている方々には相対的に、物質面でのストレスが。
 特に、支援活動中の方々を含めて、精神面とともに高塩分の簡易食が身体をじわじわと蝕みつつあるはず。

 他方、加賀地方(石川県の南側)に避難された方々は、衣食住はある程度満たされたものの、慣れない土地での緊張を強いられる生活と、故郷に残さざるを得なかった人々や家、そして家財について気が気でないはず。
 最後の点に関して言えば実際、新潟県中越沖地震の際に、避難所にいて留守にしていた伯母宅では盗難が発生しています。

 同時に、あまり意識されていないように感じられますが、救助支援に当たられた方々も非常に厳しい状況を無理強いされているはず。十分な配慮が必要です。他方、ニュースがトップで伝えるのは...。(トホホ)
 やはり、為すべきことを為す、ということが大切のように思えます。

 繰り返しになりますが被災者を含めて、各自の健康が最重要。

 冗談抜きで、命あっての物種です。



1月19日(金) 見ているようで、実はちゃんと観ていない... ──実家近くにある、小さな祠──

 理由は後述しますが「ある」ではなく、「ずっと、あった」というのが正確な表現。

 今日は両親の安否確認と食料確保のため、お昼に実家へ。いつもより早く家を出て時間的な余裕があったこともあり到着後、集落の少し奥まで歩いてみました。実家が面倒を見ている親戚宅(空き家)があるのです。
 能登半島地震後、その様子を確認していません。

 歩き始めてすぐに目に入ってきたのが写真のお宅。田舎で良く目にする立派な建物です。問題はその右奥。祠(ほこら)が存在するのですが、おわかりいただけるでしょうか。(別アングルの拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
 祠としては相当大きいと思う。

 白状すると、2年くらい前に初めて気づきました。この地で生まれてからの18年を過ごしているにもかかわらず。見ているようで、実は観ていない。
 かつて右手前とその奥に民家があったため、それらの陰になって見えにくかったことを考慮するとしても、です。

 いま「ある」ことは事実ですが、それはセンセイが気づかなかっただけで、それ以前からずっと確かに存在していた。実は最近、再び同じような経験を。
 ある方からご著書を頂戴したのです。(深謝)

 学術書なので、スラスラと...というわけにはいかず、数日かけて読破しました。もちろん素晴らしい内容なのですが同時に、愕然(がくぜん)とさせられることが。
 著者に対してではなく、読み手のセンセイについてです。

 頂戴した本の中で何冊もの先行研究が紹介されているのですが、その中でもセンセイの関心を惹いたのは、20世紀初頭の哲学者の主著。実はセンセイ、その本の内容をテーマに、卒業論文を書いたのです。(実話)
 できるだけ客観的に自分の卒論を振り返る──かなり怪しい──限り、そんなに的はずれな主張をしているわけではない(と願う)。

 でも頂戴した本を読むと直ちに、それが如何に浅薄(せんぱく)な理解であったかを思い知らされます。参照されている他の複数の著作についても同様。確かに読んだのかもしれないが、読み込んではいない。
 トホホ。

 もちろん「学部学生だから...」などの言い訳は可能。でも本質的には能力の問題。ここは清く、「負け」を認めざるを得ません。

 そもそも、勝負しているわけじゃないんだし。



1月18日(木) 人生、最後はスズキのワゴンRかなぁ... ──気になっていた車に、商談中の札が──

 写真は昨日撮影したもの。後ろの山は当地域のシンボル「(よね)(993m)

 銀行とスーパーへ行こうとして交差点の歩道を渡った時、あ"っ...。

 角地には地元資本の自動車販売店。軽自動車を中心に、かなりの台数の車が並べられています。道路に面した場所に1年半くらい前から展示されているのがこの車。スズキのコンパクトハッチバック、スイフトスポーツ(MT)です。
 通称、「スイスポ」。

 ベースとなったスイフトは昨秋、新型(国内5代目)の販売を開始。

 ただしその名の通りスポーツタイプ──排気量やシャーシ、足回りが異なる──のスイスポはこれまで、約1年遅れで販売開始。現時点では、このZC33S型が最新モデル。
 この車、以前から少し気になっていたのです。

 都会と違い田舎では、冗談抜きで自動車は生活の必需品。でもご存じのように、センセイは現在のBMW 320i M Sport(MT)を含めて、MT車しか運転していません。
 AT車に乗り換えたら、極めて高い確率で事故を起こしてしまうはず。

 センセイの車は先代と同じく、金沢への長距離運転を念頭に置いて選択したもので、サイズも排気量も大きめ。ちなみに最近は絶好調で、ホント嬉しそうに駈け抜けます。
 絶望という文字すら頭をかすめるほどの冬道を含めて、期待をはるかに超えて働いてくれていることに感謝しています。

 だから不満はまったくないものの、工業製品であることに違いありません。細かい不具合には対処できたとしても、客観的に考えれば10年以内には買い替えせざるを得ないはず。
 他方、退職に伴ってセンセイの生活も大きく変化。

 これからはもう少し小型でも良いかも...と考えると、MT車が絶滅危惧種化している現在、候補は限られてきます。スズキはその期待に応えてくれる数少ないメーカーの一つ。特に、このスイスポはその最有力候補。
 決して、すぐに乗り換えようなどと考えているわけではないのです。

 スイスポについても若者を意識した赤色主体の内装など、正直、高齢者にはついていけない部分が。でも、「いざ...」という選択肢が残っているかどうかだけで、意識、つまり精神的な余裕は劇的に変わってきます。
 その意味で、この車にずっと注意していました。

 展示されてからずっと、価格は170万円ちょっと。ところが昨冬、急に190万円台へ。ただしこれは実質的な値上げではなく、中古車の販売価格表示が 従来の車両価格に加えて、必要な諸費用を含めた支払総額に変更されたことに伴うもの。(たぶん)
 この車はナンバーを装着した、いわゆる「新古車」。

 正確に言うと届出済未使用車で、区分としては中古車になるために表示を変更したようです。それは問題ないのですが、年が替わる前後に再び170万円台へ。どうやら次期スイフトスポーツ発売に関する情報が流れた影響らしい。
 未確認情報ながらベース車に続いて、スイスポも秋に新型が発表、販売される見込みとのこと。

 この車はどうなるんだろうと思っていたら、おぉ、フロントガラスの内側に「商談中」の札が。

 MT車については、欧州の排気ガス規制の関係で今後も存続を巡って厳しい状況が続くはず。以前は漠然と「(国内ではMT車を販売しないので)BMWの次はスイスポ、そして人生最後はアルトかなぁ...」と考えていたのです。
 されど残された希望だったはずのアルトも、2021年公開の最新モデルからMT車の設定を廃止。

 完全に想定外でした。

 しかしながら、スズキは田舎で暮らすセンセイのようなMTしか使えない高齢者が一定数存在することは承知しているそうで、軽のワゴンRにはMTの設定が残っています。う〜ん、センセイの人生、最後はワゴンRになるのかなぁ...。
 それはともかくこのスイスポが、相応しい方の手に渡ることを願っています。

 残念ながら、それはセンセイではありませんでしたが。



1月17日(水) 地面から突き出た太い銅線は、何だ? ──新潟県内の地震被害も、かなり深刻です──

 昨日とはうって変わり、今日の当地は良い天気。雪が降る日はあるものの、やはり現在のところは暖冬少雪。

 というわけでいつものようにお昼は外へ。気になっていたことがあったので、いくつかの用を済ませてから駅方面へ。途中、先日ご紹介した跨線橋へ。両端に設置されているエレベーターは引き続き使用中止。
 最初に見た時、問題は周囲の地盤沈下(だけ)かなと思ったのです。(エレベーター本体の不具合は不明)

 構造的に見ると、跨線橋は階段を含む本体と、エレベーターを内蔵した建物の3棟から構成されています。前回は脇を通り過ぎただけ。今日、初めて階段を使って跨線橋を渡ってみると、おぉ。
 本体に被害は見当たりません。

 問題は本体とエレベーターの接合部。その部分を繋ぐ金属製の部材が大きく破損しています。それぞれの固有振動数が違うため、地震でくっつたり離れたりを繰り返したようです。もしかすると、本来の間隔と異なっているのかも。
 駅前の、先日ご紹介したホテルへ。

 どうやら拙宅近辺では、この辺の被害がもっとも深刻らしい。拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))

 写真は2日にご紹介した写真の左端付近。右側のホテル本体は基礎がしっかりしているため無事ですが、周囲が10cm〜30cm程度沈下しています。(なお、たぶん表面のコンクリートを剥がしている)
 右端の排水関係のパイプは本来、地面の下にあるはずなのですが、相対的に30cm程度浮き上がっています。

 さらに、よぉーく見ると中央のカラーコーンの先に金属製パイプと、十分に被覆された非常に太い電線が。それが奥の地面から突き出ています。
 電線は3本。つまり、三相交流の高圧電力線。

 周囲を何度も確認したのですが、電話やインターネットなどの通信回線──もしかすると低圧単相の交流電力線も──は電柱から繋がれているものの、高圧線は見当たらない。
 要するに電力が供給されていない状態と思われます。営業はどうなっているんだろう。(照明は見当たらない)

 ちなみに手前では排水用のU字管が圧縮されて、蓋が外れています。凄まじい力が掛かったことを示しています。さらにぐるっと回って帰宅しました。
 当地での、能登半島地震における被害は局所的。(被害がない、という意味ではない) 

 この場所のように非常に地盤が悪い──かつての河原跡地──場所や、砂丘と旧沼地の境界など。そして見方を変えると、基礎がしっかりした建物は(概ね)無事で、その周囲が地震の揺れで沈下しています。
 ここでは、地下に埋設された高圧電力線が強い力で引きちぎられているようです。

 センセイの観察と解釈がどの程度確実なのかは措くとして、報道(全文を読むためには登録が必要)によると、例えば当地(柏崎市)の場合、現時点で全壊3棟、半壊4棟、そして一部損壊193棟とのこと。
 新潟市や県西部の上越市の被害はもっと深刻。

 震源地から約50km〜150km離れた──震源地が多数で、新潟県も広いため──新潟県ですら、この状況。

 被災地の地震の激しさは、推(お)して知るべし、です。



1月16日(火) 雪の季節は、建物内の駐車場で営業 ──移動販売車にはそれなりの利用客が──

 今日はタイトル通りのお話。ただし、状況を覚えていらっしゃる方は少数かも。

 昨年、当地の旧市街地で唯一営業していたスーパーが閉店したことをお伝えしました。直接の影響が最も大きいのは地区内の、自動車を利用できない高齢者など。実家へ行く時とビールを買う時以外に自動車を使わないので、実はセンセイも同類。
 まぁセンセイの場合、徒歩片道15分くらいの範囲内にスーパーが4カ所、頑張ればもう2店あるので、その意味で深刻な影響はないのですが。

 ただし、市中心部へ行く機会は激減しました。それまでは、ほぼ毎日出かけていたのに。

 それはともかく市は、高齢者などのために市内の業者に移動販売を打診。その結果、日曜日を除く毎日、10時から12時まで3社が交替で営業することに。
 右の写真はスーパー撤退直後に撮影したもの。

 ここはスーパーが入っていた建物の斜向かい。別な場所へ移転した銀行跡地の一部で、写真右側の柱は銀行のATMが入る建物。写真のスペースは「もみの木広場」。
 そこに移動販売車が乗り入れています。ちなみにお二人は従業員。

 ご覧のように、持ち込んだ商品の一部を周囲に広げて販売していらっしゃいます。この時のお客さんはお一人だけ。それ以外の日も、訪れる方がいらっしゃるかどうか。
 正直なところ、大丈夫かなぁーと思えてきます。

 もう一つ心配事が。ご覧のようにこの日は、たまたま曇り。雨の日や雪の季節はどうするんだろう。前者についてはこの場所を訪れる機会が激減しているため、未確認。
 後者については、最初から対策が取られていました。

 11月中旬から、スーパーが入っていたビルの上層階の駐車場で販売するというのです。でもとにかく足を運ばなくなっているので、現場の様子は見ていません。
 当地は、今日も大荒れの天気。

 雪は予報されたほどには降らなかったのですが、とにかく西風が強い(最大瞬間風速20.0m/s)。また、上空に寒気が入り込んでいるので冷え込みます。
 こんな天気ですが体調管理のために、やはりお昼は徒歩で外出。

 でも今日は、移動販売車のことが気になったので、いつもとは逆に旧市街地中心部へ。向かい風になるので大変だったのですが、とにかくスーパーが入っていた「フォンジェ」に入館。
 建物内はガラガラ。

 正確に言うと、1階の子供向け遊戯施設には黄色い声が飛び交っていましたし、2階のフレイル防止用高齢者向け運動コーナー(こちらこちら)には割と多くの方が。
 個人的には、ちょっとびっくりしたほど。

 階段を上り、3階の駐車場へ。おぉ、ここだったのね。

 駐車場へ通じるドアの向こうに、1枚目の写真とは別な会社の移動販売車。店員がお客さんと話しています。建物内、手前にはテーブルが置かれて、弁当、総菜から野菜まで、それなりに並んでいます。
 品揃えは、予想より多い。

 スーパーの閉店後2ヶ月を経ても、ちゃんとそれなりに営業しているのですから、それなりに固定客を掴んでいるということなのでしょう。それ自体は言祝(ことほ)ぐべきこと。また程度はともかく、市の対応も評価すべきでしょう。
 ただし、自分でちょっと離れたスーパーやコンビニ、そして移動販売を利用できるのは、それなりに体力をお持ちの方々。

 スーパーの閉店後、シニアカーをボトボトと押しながら歩く直角近くまで腰の曲がった老女、つまり本当の社会的弱者の姿は目にしていません。もしかすると不都合な真実は、目に見えないだけなのかも。

 能登半島地震の被災地では現在もなお、ほぼ同じことが起きているはずなのです。



1月15日(月) これも能登半島地震の影響!? ──市内の川沿いに植樹された桜に花が咲きました──

 今日はタイトル取り、見たままのお話。

 当地は昨晩から大荒れの天気。見るからに西高東低の冬型の気圧配置となり、強い西風が吹き付けています。上空には今シーズン最強クラスの寒気が入り込んでいるので、みるみるうちに気温は低下。
 予報によると今日と明日は、山沿いを中心に大雪とのこと。(「山雪型」)

 確かにその通りなのですが、海上あるいは平野部の降雪は予想より少ない。例えば当地の場合、雪が舞うことはあっても積もることはありません。
 しかも日中は青空も、かなり。

 というわけで郵便物を投函するついでに、お昼に2時間ほど徒歩で外出しました。いつも同じルートだと面白くないので、帰路はいつもと違うコースを。
 あれっ?!

 小学校の学区内ではあるものの、自宅から少し離れた場所を「よしやぶ川」という川が流れています。沼地だった場所を整理した際に、鋼矢板(こうやいた)を打ち込んで土手を形成した川。
 正直なところ、それほど風情があるわけではありません。

 同じように感じた方も多かったようで、川沿いには桜が植えられています。中にはかなり生長して美しい桜並木を形成している場所も。
 ただしセンセイが通ったのは、もうちょっと上流。

 2ヶ月くらい前に気づいたのですが、その場所にも近所の福祉施設が植樹したという若い桜が30本くらい。その脇を通り過ぎようとした時、え"っ?!

 その中の1本に、何か白っぽいものが見えたのです。近寄ってみると、確かに花。どう見ても桜の花です。それが20輪くらい、寒そうに咲いています。ご覧のように周囲の蕾(つぼみ)もかなり膨らんでいます。拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
 旧暦で寒さのピークとされる「大寒」
──今年は1月20日(土)──の直前ですよ。

 もしかして、これも年初の能登半島地震の影響か...というのなら、ある意味わかりやすいかも(ただし論理は飛躍している)。本当のところは、今シーズンの暖冬の影響で動物だけでなく植物もリズムを崩しがちなんだろうと思います。
 まぁ、それを言い出したら去年の春からなのですが...。

 明けない夜はないし、冬がどんなに厳しくても、いつか必ず春はやって来ます。それは疑いようのない真実。しかし同時に、夜明けまで、あるいは春が来るまで生き延びられるかどうかは、まったく別。
 困った/困っている多数の学生と長年付き合ってきたセンセイの実感です。

 あの能登半島地震から、2週間が経過しました。



1月14日(日) 雪は覆い隠すだけではなく、不都合な真実を露わにすることも... ──足跡のない家──

 当地は昨日のお昼から、本格的な雪に。

 今回は日中がピークで、夜には最深20cmの積雪を記録しました。夜には雪も止み、朝はところどころ青空も。その分、当地にはしては珍しく、放射冷却で氷が張りました。いつもよりちょっと早めに外へ。
 しかも、重い望遠レンズを装着したカメラを手にして。

 ヒントは、今日行われる行事。

 今日は大学入学共通テストの2日目。大学、高校などの学校関係者だけでなく、交通機関に従事される方々も緊張を強いられる日です。たとえば当地の鉄道の場合、朝の冷え込みで架線が凍結し、列車が遅延しないように「霜取り列車」を運行。
 冷えたので、今日はたぶん...と思って駅構内が見える場所に到着すると、見事に空振り。

 引退が迫るEF64直流機関車の姿はありませんでした。今朝の冷え込みがそれほど強くなかったからか、もう車庫に戻ったからか。晩のツマミの購入など、いつもの用に切り替えます。
 その途中、改めて空き家の多さを思い知らされました。

 関係する(/した)地域では、金沢および野々市(金沢工大近辺)、そして当地で目立ちます。能登はもっと深刻です。今日も当地で、新しくそれと思(おぼ)しきお宅を見つけました。
 いつもなら、ふと、「空き家っぽいなぁ...」程度なのです。

 でも雪が積もると違いは一目瞭然。人の出入りがなく、生活感がまったく感じられません。

 中には、徐々に廃屋に近づいているお宅すら存在します。でも今日はそれなりに年季が入り、「これなら世代交替に伴い...」というお宅ばかりだったので、特に撮影はしませんでした。
 でも帰路、ふと気づいて撮影したのがこのお宅。

 柏崎市旧市街地、ただし中心部からちょっと離れたところにあるお宅です。かつてここは何かのお店だったのですが割と最近、写真の瀟洒(しょうしゃ)な平屋に建て替えられたばかり。(プライバシー保護のため、一部加工)
 それなのに、ご覧のように人の出入りはありません。

 この間、世代交替があったはず。そして残念ながら、さらに「その先」に進んでしまった。当地ですらこのような事態。

 非常に冷たいようですが、能登半島地震の被災地では今後、これに類似した、あるいはより程度が深刻な事態の進行が、しかも急速な進行が予測されます。

 一部の論者のように「積極的に推進すべきだ」とか、「それで良い」と述べているわけではありませんので、念のため。

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