2024年3月30更新(2024年4月7日ページ移動)
■3月30日(土) “Mac mini”の役割を大幅に変更しました ──「ハイレゾ」再生、始めました(4)──
再び、「ハイレゾ」のお話を。
ただし今回は、少し脇道に入ります。決して話を逸らすことが目的なのではなく、次の、重要な「サンプリング周波数」のお話に関連しているためです。
お伝えしたように今回の「ハイレゾ」は、今後(=老後)に向けたCDなど音声メディア(一部映像系を含む)の整理が目的。ただしそのためには同時に、現在のMacintoshシステムを整理する必要が。
なお、ここでの“Mac”とは、3台Mac OS Xの“Mac mini”(写真)を指します。旧Mac OSの“G4 Cube”や、主にWindowsマシンとして稼働している“MacBook Pro”は除外。(ただし後者は転用も可能)
経緯をご存じ知らない方からすれば、なぜ3台も重ねて...ということになるでしょう。でも皆様良くご存じのように“Mac mini”にはここ10年ほど、それぞれの居場所が。
具体的には研究室でメインマシンとして使っていたものと、金沢のアパートおよび自宅書斎に置いていたもの。退職に伴い、それがここ“Power Macintosh 8500/G4”の上に集結...と言えば聞こえはいいかもしれませんが、要するに「3台もありますけど、どうしましょうか」ということ。
白状すると、この1年間はほぼ、一番上の“Mac mini”だけを使っていました。USBおよび光ケーブルで再生系と繋がっており、この1台だけで何でもこなすことができたのと、ストレージがSSDなので、OSやソフト、ファイルのを瞬時に開くことができるためです。
反面、内蔵SSDが256GBしかなく、しかもその1/3くらいを“BootCamp”(Windows 10)に割いているのが短所。だからデータはほとんど、上に置いてある外付けの大容量SSD(8TB/4TB)に保存。ただし音楽の録音と再生に関しては、別の深刻な問題が。
あまりに便利なので作業をこの1台に集約させると、時々、録音再生に不具合を生じることがあったのです。たとえば1年前、NHKが坂本龍一氏の追悼特別番組を録画した際、同時に行っていた作業が重過ぎたようで、不具合が発生してしまいました(トホホ)。その時はCPUメータを監視しており、大丈夫だと思ったのですが...。
コンピュータが示すこの種の情報はおそらく、その瞬間のものではなく、ある時間内の平均値などと推測されます。コンピュータは何GHzもの超高速で動作しているので、速過ぎて人間は実情を認識できないのです。全体としては暇でも、どうやら瞬間的にはタスクや、メモリへのアクセスなどが集中して割り込み制御が掛かり、過負荷が発生したらしい。
そこで一番上の“Mac mini”は、仕事その他をメインとし、音楽については編集と再生に集中させて、できるだけ録音させないことにしました。実は今回、Macの役割整理に伴せて、それぞれの音声入出力先も再構築。
この“Mac mini”については引き続き、USBケーブル経由で高品位のアキュフェーズ社製“DAC-50”ボード、そして“E-270”プリメインアンプへ接続。
同時に、新規に光ケーブルを介して、共通のデジタル回線を構築しました。(3枚目のセレクタで選択可)音楽について主役と担ってもらうのは、2台目の“Mac mini”。ストレージがHDDなので、ソフトの起動などでどうしても一瞬の遅れが。
ただしそれ以外のスペックは一番上と同等。HDDは1TBで、しかも現在は“BootCamp”を使用していません。なお、すでにお気づきと思いますが、このマシンは一番上の“Mac mini”のバックアップが主目的です。
本題に戻ると、この音声出力はUSBケーブルを使って“BDP-105DJP”へ接続。後日ご紹介することになると思いますが、“DSD”フォーマットの「ハイレゾ」音声を、同機からアナログ再生できるようにしました。
こちらも共通の光出力へ接続。入力については、FMチューナーからのデジタル信号その他(セレクタで選択可)を接続。一番上の“Mac mini”で何かをしている時も、録音に専念してください、という意味です。一番下は、かなり古い“Mac mini”。
正直なところ、重い作業は無理。ただしおわかりのように、内蔵ディスクドライブを装備している点は便利。そこで音楽については録音と編集に従事させることにします。
出力については、光ケーブル経由で“BDP-105DJP”へ。入力については2台目同様、工夫してFMチューナーからのデジタル信号を録音できるようにしています。なお、机上にはすでに2台のキーボードが置かれています。新たな有線キーボードを使うのは難しい。実際、これが2台目と一番下の“Mac mini”をあまり使わなかった理由です。
そこでマウスは有線──黒いマウス──とするものの、キーボードは“Bluetooth”のものを導入することに。以前、「ポメラ」用に2台購入したのですが壊れてしまいました。新規に購入すると最低でも2,000円程度以上。ダメもとで地元のハードオフを訪れると、写真のELECOM製のものを500円で販売していました。
JISではなく、USキーボード──「カナ」は振られていないが、センセイは問題ない──だったため、安かったようです。これらの役割分担変更に伴い、音声回線はかなり変更。新規に共通の光ケーブル回線を設置し、AV系(すぐ下にあるHDMIセレクタ2台で選択)/2台の“Mac mini”を選択できるよう、中国製のセレクタ(約2,000円)を導入しました。
その上にラック内から移設したのが、ドイツBEHRINGER社製の“SRC2496 Ultramatch Pro”サンプルレート・コンバータ。(2台目は売却済)長くなりましたが、ハード面の再整備はこれで一区切り。(少しハードを含みますが)次はソフト面の整備。でも実は、これがホントに大変で、一部についてはまだメーカーとやり取りをしている最中です。
正直なところ、メーカーも面食らっていると思う。...え"っ? 説明のない“SRC2496”は何だって?
ご心配なく。次回──ただし、明日かどうかはわからない──の前半で、再登場します。
■3月29日(金) これも一つの春、ということなのだろうか... ──血圧の最低記録を更新しました──
今日は予定を変更して、約2ヶ月ぶりに血圧のお話を。
決して「ハイレゾ」を隔日でご報告することにしているわけではありません。未解決──というより現在進行形──の問題を含めて、お伝えしたいことはたくさんあるのです。でも今日はタイトルにある通り、想定外のことが起きたので。
前線の通過に伴い当地は午前中、それなりに雨が降りました。それでも11時頃、雨雲が概ね抜けたので、例によって徒歩で外出。最初は風も強く、横殴りの細い雨が当たったりしていたのです。
正午頃にはそれも落ち着き、時々晴れ間ものぞくようになりました。家を出る時は寒かったので厚手のコートを着ていたのですが、今度はやや暑く感じるほどに。今日の外出、身体にはちょっと過負荷気味。
いくら毎日歩いているといっても、やはり、身体は冬の間に鈍(なま)ってしまっています。他方、実家まで自転車で往復(+徒歩)したり、重い冬囲いを外したり。急に筋肉を使ったからでしょうか、体力の回復がまだ追いついていません。
だから今日は、「ちょっと疲れたなぁ...」という感じでご帰宅。他方、お伝えしたように冬用コートの内側は、うっすらと湿気を感じるほど。こんな日の血圧はどうなるんだろう...と思いながら測定を始めると、いきなり101mmHg。
もちろん「最高」(あるいは「上」。「収縮期血圧」)の値です現在、正常値の上限は130mmHgとされているなので、十分低い。これなら...と期待した2回目は131mmHg。やはり柳の下に泥鰌(どじょう)はいないらしい。
平常心を取り戻して測定を続けると、今度は98mmHg。このように最初はちょっと測定値が不安定だったのですが、後半になると落ち着き、何と、81mmHgを記録。これまでの個別最低記録は1月に記録した85mmHg。
つまり、最低記録更新です。平均(「収縮期血圧」の3回移動平均の最低)も92mmHgと、相当低かったのですが、こちらは僅差でノロウィルス感染で闘病中に記録した90mmHgの更新ならず。(ただしそのために血圧を記録しているわけではない)
実はこのところ昨年夏期に似て、基本的には血圧の低い状態が継続しています。もちろん自動車を運転したりすると緊張を強いられるようで、正常値の上限に迫ることもありますが、それも1日半くらいで低い値に戻ります。
右のグラフは、これまでのデータの全体。(拡大写真(別ウィンドウ、1280×917))今回血圧が特に低かった理由は、日頃の減塩(「キンエン生活」)と運動に加えて、今日は微かながらも汗をかくような運動をしたことによるのかも。冬の間は起きない事象です。
その意味で、これも一つの春の訪れということができるかもしれません。
■3月28日(木) 高音域の上限を、CDと比べてみました ──「ハイレゾ」再生、始めました(3)──
もちろん、「ハイレゾ」のお話を。
何かの説明をする場合、本来ならば関係者に自明な場合を除き、言葉や概念などの定義から説明、確認すべきでしょう。でもここでは「ハイレゾ」とは何ぞやという、肝心な点をまだお話ししていません。
ものすごく平たく言うと、「良い音」。さすがにこれだけでは感覚的、主観的に過ぎるので、もう少し真面目(?)に説明すると“High-Resolution Audio”という用語の通り、解像度が高い──から良い音になるはず──音を指します。
ここで念頭にあるのが、時間軸上および音量上の解像度(「ダイナミックレンジ」)。デジタル録音において、これまで主流だった方法(PCM:Pulse Code Moduration)──典型はPCMレコーダ──は、時間軸については1/44,100秒(PCMレコーダは1/44,056秒)ごとに区切り、その瞬間の音量(実際は電圧)を測定し、符号化。
表現できる「音」(実際は電圧)の最大/最小比が「ダイナミックレンジ」。日本オーディオ協会による「ハイレゾ」の定義にある通り、CDなど従来のメディアに比べて両方とも(/少なくともどちらか)が優れていれば、音質は良い(だろう)という考え方です。
今日はひとまず、この考え方にもとづき、実際の例をご覧いただきたいと思います。写真は一昨日ご紹介した、センセイが初めて購入した「ハイレゾ」音声ファイルと同じ音源からCD化されたもの(4曲目を拡大している。よく見るとわかる)。(拡大写真(別ウィンドウ、1280×720))
今回は右側2/3くらいのウィンドウのご説明。横軸が音の周波数(右側が高い)で、縦軸が音量(上が大きい)。いずれも人間の感覚に近いログ目盛です。(目盛りを揃えるため、CD(44.1kHz、16bit)のデータを、QuickTime Proで96.0kHz、24bitに変換)
右上に黄色い縦線を引きましたが、ここから左側が人間の可聴周波数帯域とされている領域。データを採取している場所が違うので今回、左側は無視してください。黄色い線の右側に注目すると、今日のデータは右側が見事なまでに消失しています。同じ音源から制作されたものですが、CD化の段階でバッサリ切り取られているのです。
他方、一昨日のグラフは、レベルこそ低いもののウィンドウの右側までそれなりに延びています。つまり、「従来の上限より高い音まで、ちゃんと再生したから『良い音』ですよ」という考え方。縦方向、つまりダイナミックレンジも同様です...が、どうでしょう、得心(とくしん)していただけましたでしょうか...。
個人的には、どれくらいの方が納得していただいたのか、とても興味が。ただしこの話、そんなに簡単ではありません。冷静に考えてみるとこの理屈、「良い音」が存在した上で、それが「ハイレゾ」で聴き手により良い内容でちゃんと届けられる、ということを前提にしています。
これでもまだ、何のことかわかりませんよね。具体的には、生の音(電子音由来を含む)が存在しており、それをマイクロホン以降の各種機器がそれをきちんと収録、保存、伝達できて、聴き手の側でそれらを高品位で再生できる、ということを前提にしているのです。
さらに重要なのが、「聴き手が『良い音』を聴き取れる」ということ。ここでは周波数──つまり横軸──だけに限定しますが、空気の振動を電気信号に変換するマイクロホンの性能は千差万別。ただし高品位のものならば比較的周波数特性が良い。ここで最初のネックは、録音機。
アナログテープレコーダの性能もバラバラ。概ね25kHz、どんなに良くても30kHz以上の録音、再生は無理。デジタルレコーダだともっと悲惨です。特に初期のものは、サンプリング周波数(Fs)に近い、きついLPFフィルタ──後日言及する機会があるかも──を使用して、収録の段階で可聴周波数帯域のすぐ上で音声をバッサリと切っています。
PCMの原理上、やむを得ないことだったのです。今回ご紹介しているアルバムは1976年の制作。マスターテープはSTUDERの76.2cm/sアナログレコーダで録音。プロ用のDolby A NR(ノイズリダクション)──民生用のDolby B/Cとは別物──を使用していることもあり、やはり25kHzくらいが限度。
じゃぁ、一昨日の黄色い線(20kHzの、可聴周波数帯域の上限)より高いの領域(=右側)に記録されたデータは何かというと、実は、大半がノイズ。その証拠に、一昨日のグラフでは右端がほぼ平坦になっています(ただし、これが「この領域に有益な音声情報が存在しない」ということを意味するものではない)。しかもグラフを見る限り、ノイズのフロアレベルはかなり高い。
正直なところ、ちょっとびっくり。今回の「ハイレゾ」化で、より高い周波数領域まで含んだ音源を得られたことについては本当に感謝しているのです。でも最後、そして最大の関門は前述したように聴き手がその違いを聴き分けられるかどうか。
周波数領域だけでいうと、若い時にはかなり高い周波数まで聴き取れますが、加齢とともに低下。「若い人のたむろを防ぐため、若い人にしか聞こえない苦痛な音を流す」というニュースを目にしたことがあるかもしれません。この現象を利用した方法です。センセイくらいの年齢になると大半の方は、8kHz──グラフの右側1/4程度──すら聴き取れません。
つまりその方々にとって、(周波数領域に関する)「ハイレゾ」は無意味なのです。身体のあちこちが悪いし、何よりオツムが弱いセンセイですが、耳はとんでもなく良い。現在でも、少なくとも20kHzまで──たぶんもっと上まで──きちんと聴き取れます。耳鼻科の医師が驚いたほど。
御歳80歳のヨボヨボの老人が、耳だけは18歳の若者というイメージ。(...かなり気持ち悪い)もちろん素直に喜び、両親に感謝すべきことなのでしょう。それでもしかし、このアルバムに関する限り中低音域とは対照的に、高音域に関しての新しい発見──初めて気づいた音など──はありませんでした。
同時に、その高音域に関して、これまでのCDとは違う印象も。これについては後日ご報告するかもしれません。(...しないかも)結局、出だしの元気はどこへやら。事実関係を冷静かつ詳細に見ていくと、「ハイレゾだから良い音」とは限らないことがわかります。良い音がちゃんと収録、伝達されていて、しかも、聴き手がその貴重な情報をきちんと聴き取れるかどうか。
「ハイレゾ」、本当にケースバイケースなのです。
■3月27日(水) ご褒美は、満開の梅の花 ──西村センセイ、今日は実家でかなりしっかりと働く──
「ハイレゾ」の話を続けたいのですが、やはり今日のうちにお伝えすべきことを優先します。
事の起こりは一昨日。
お伝えしたように、足腰が弱った父親のために介助器具を導入することで話が進んでいたのですが、高齢の両親だけでは話がなかなか進みません。それでも昨日電話があり、「明日の[午後]4時」つまり今日の夕方、担当のケアマネージャーさんと業者が実家へお越しになることに。
この機会に、日中も実家の所用を片付けます。今朝はまず、一昨日壊れた自転車を1.5kmほど押して、自転車店へ。店員さんは一目見るなり、「バーストしてますねぇ...」。もちろん自転車をお預けします。
郵便局など他の用を片付けてから、ひとまず自宅へ。日中の血圧を測定──低かったものの、安定しなかった──してから、今度は自動車で実家へ。まず母親を乗せて食料と肥料を購入。
続いて実家の冬囲いをすべて、一人で取り外して片付けます。今までは3、4人で行っていた作業。所要時間そのものは大したことなかったのですが、柱が重いこともあって、やはりかなり疲れました。
午後3時50分、ケアマネージャーの方と先日訪れた介護福祉用品会社の担当者がご到着、センセイにとっては初めてお目にかかる方々。当地(旧西山町)の場合、ケアマネージャーは農協の職員なんですねぇ。まずは全体的なレクチャー。
続いて、滑りやすい1本杖ではなく、安定性の高い福祉用の杖──先端が4本──をお借りすることにします。それが片づくと写真の玄関へ。
要領を得ない父親の要望を聞き、現場の状況を確認した後、導入が必要だとコンセンサスが得られていた玄関内、上がりかまち用の階段を設置していただきました。
先日、介護福祉用品の会社内で現物を確認済。本人の意向を聞きながら、階段の高さ等を調整します。玄関の外に手摺りを設置するという案も出ていたのですが、こちらは先送り。何より、本人の希望です。
最後は借用関係の書類など、各種書類にセンセイがサイン。もっと時間がかかるかなぁ...と覚悟していたのですが、借用品が少なかったこともあってか、この件は1時間15分ほどで終了。やれやれ。
お礼を言ってお二人を見送るとともに、センセイも帰路に就きます。2枚目の写真は冬囲いを外した後、車を止めた駐車場で気づいて撮影したもの。満開の梅です。関東ではもう見飽きた光景かもしれませんが、雪のある地方では先日から咲き始めたばかり。(拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
この樹の場合、今が満開。愛車をバック──下部奥の青白っぽい物体──にして...という構図のつもりだったのです。ただし現場は完全な逆光。液晶画面がまったく見えなかったため、何が何だかわからない写真になってしまいました。
トホホ。帰路は日没かつ帰宅ラッシュの時間帯。ホントに気をつけて運転することにします。
■3月26日(火) うまく行くと、こんな感じになります ──「ハイレゾ」再生、始めました(2)──
お待たせしました。「ハイレゾ」、実質的な初回。
途中経過──後日ご報告するように実は、ソフト・ハードともにいろいろ大変だった──をすっ飛ばして今回は、すべてがうまく行ったらこんな感じに...というご紹介。話を始めるために、必要なハードウェア類を何とか整備します。
その上で、ご紹介したサイト他から音源を購入、ダウンロード。もちろん、最も大事なのはアーティストとアルバム類の選択です。
センセイが最初の「ハイレゾ」に選んだのは、あるロックグループが1976年に発表したアルバム。28年前、センセイが18歳の冬に聴いて衝撃を受けたアルバムです。ちなみにセンセイ、ギターと作詞の方に直接長時間お話をさせていただく機会に恵まれています。
感謝。続いて、ダウンロードする音源の種類(≒品質と価格)を選ぶ必要が。
サイトにアクセスしていただくとわかりますが一般的に、聴き手の要望や状況に合わせて、音源はお手軽かつ購入しやすいものから、高音質つまり「ハイレゾ」まで多種多様。
ただし今回のアーティストについては、ハイレゾ音源のみ。それが目的なので、何の不満もありません。全7曲のアルバムですが、音源は基本的に1曲ずつ管理、販売されています。今回は1曲あたり550円。ただしアルバム販売のみの曲もあります。
アルバム全体では2,852円なので、センセイのようにアルバムを購入するケースが多いと思う。ただしその場合もダウンロードは1曲ずつ。一括ダウンロードもできるソフトが提供さているようですが、それは手間の問題だけで、生成されるファイルは計7個。
今回もそうでしたが、ダウンロードの時間を短くするため、圧縮されている場合があります。今回はサンプリング周波数(Fs)96kHz、24bitのデータでしたが、ダウンロード時のファイルサイズは各曲数百MB。計約50分の全曲を解凍後、後述の「アルバム」に編集したサイズは、約1.5GB。
場合によってはファイルサイズがさらに大きくなるので、保存環境を考慮する必要があります。ファイルを解凍できたら、それを再生するだけ。でもお察しの通り1曲ずつ聴くのなら、これでもまぁ、問題はないかも。でも実際は、かなりの頻度で「あのアルバムの、あの曲」というケースが発生するはず。
今回も、まさにそう。そこで適切なソフトを立ち上げて、バラバラな音源を「アルバム」に仕上げます。もちろんこの過程で不要な曲を省いたりして、自分なりのベスト版を作成することも可能。この辺はCD(44.1kHz、16bit)よりずっと柔軟です。
今回は長く愛用しているソフトの最新版を使って、本来の「アルバム」を再現しました。写真はそのスクリーンショット。左側に見えている部分が基本の画面で、右側は音源を周波数アナライザ(FFT)で解析したもの。おそらく今後、この写真に戻る場面があると思いますが今回は基本画面にご注目を。(拡大写真(別ウィンドウ、1280×720))
下部には再生、停止などの操作ボタンと、レベルメーター。青みがかった灰色の部分は、横軸を時間軸とし、録音されている音源の音量の時間変化を左右ch別にグラフにしたもの。拡大縮小は自由自在(現在は最小)。グラフ全体を包むカーブを「エンベロープ」(“envelope”=封筒)と呼びます。
ダウンロードした音源を順に繋ぎ、繋ぎ目に「マーカー」を置きます。写真は「アルバム」を再生してる時の写真。慣れてくれば「アルバム」のどこへでも瞬時にアクセスできます(ただしメモリが十分に確保されている場合)。ただしそのような聴き方をする人はそれほど多くなく、「あの曲」がお目当てのケースが多いはず。
その場合も、キーを押すだけで「マーカー」へジャンプ。要するにCDの「トラック」と同じで、瞬時に頭出し可能。ちなみに曲を連続させる作業の際に、繋ぎ目の300msほど前にマーカーを打ち込むのがポイント。繋ぎ目そのものだと、デジタル的にミュートが掛かり、音の頭が聞こえないことがあります。
もし、この種のノウハウにご興味があれば、個別にご連絡ください。さて、肝心要は音楽。これまでLP、CD、そして高音質版CDと購入してきたハイレゾ「アルバム」に針を降ろすと...おぉ。全然違います。少なくとも今回の場合、「ハイレゾ」の成果は上々。何より、音の正確さが素晴らしい。
具体的には、今まで聞こえていなかったバスドラやベースの高音域、そしてパーカッション類が手に取るよう。ただし正直なところ、いつもこのように恵まれた結果になるとは限りません。またすでに触れたように、ここに至るまでかなり大変だったのです。しかも現時点で、いまだ未解決の問題も。
というわけで、たぶん途切れ途切れになると思いますが「ハイレゾ」再生への道程(どうてい)を、少しずつご報告しようと考えています。
■3月25日(月) 西村センセイ今度は、今年最初の自転車でコケる(転倒したわけではないけれど...)
というわけで、いきなり予定変更。
今朝は最低限の片づけをしてから、実家へ。写真の実家近くの畑にジャガイモの種イモを植え付けることになっているのです。畑は1週間ほど前に、写真の左側──後日、別な野菜を植える──を含めて、センセイが耕起しました。
お伝えしたように雪が少し積もるなど、当地はこのところ冬に戻ったような天気。植え付けには向きません。そのため母親から「天気が良くなって2日目くらいに...」と言われていたのです。たぶん今日だろうなぁと、予想していたところ案の定、昨日母親から電話が。
ちょっと迷ったのですが今日はやはり、今年初めて自転車で移動することに。両親の食料調達の必要はないので、今回は自動車を使う必要がありません。そしてセンセイの体調管理と体力維持を兼ねています。
4ヶ月ぶりくらいに自転車を引っ張り出しました。この間、1回しか空気を入れていなかったので、空気入れを使ってタイヤに空気を充填。センセイは硬めの乗り心地を好みます。(BMWのスポーツタイプもこの感覚)
タイヤチューブ内の圧力が高めになるまで空気を入れたのですが...これが後に、悲劇を招くことに。自転車は上り坂と向かい風が苦手。ほぼ無風だろうと思って出発したのですが、遮るものがない場所に出ると、予想外の向かい風。
往路は概ね東へ向かうので、通常は追い風なのです。1日平均10,000歩以上歩く──なお現在、歩数には拘っていない──など、冬の間もできるだけ運動していたつもりなのですが、それでも全身を使う自転車とは違います。身体が鈍(なま)っているという現実を認めるしかありません。
そこに加えて、この向かい風。いつもと同じくらいの所要時間で実家に到着したものの、下半身を中心に身体はヘロヘロ。それでもすぐに着替えて母親が待つ畑へ。「二人でやれば1時間で...」とのことだったのです。
いろいろ教わりながらの作業は、でも、約40分であっさりと終了。この機会を利用して、父親用の介助器具を実家に導入する関係で玄関の冬囲いを解体して裏の雁木に運び入れ、1枚目の写真奥に見える柿の木の枝を切り落とします。
11時過ぎにすべての作業を終了。謝礼というわけではないのですが、母親が育てた薹菜(とうな)──とても甘かった──とホウレン草をもらって自転車の籠に入れ、実家を発ちました。
下り坂だし、全体としては追い風なので快調に走っていると不意に、何か異物を踏んだような違和感。ちょうどBMWの冷却配管が破損したような時のような感覚です。でも一瞥しただけでは異常が見当たらなかったので、そのまま走行。次の交差点で信号待ちをした後、いざ走ろうとしたら...やたら重い。
ナシテ?お察しの通り、パンクしたらしく、前輪が見事にペシャンコ。タイヤ表面を確認したところ異物は見当たらなかったのですが、それ以上の問題が。タイヤ全体にヒビが入っています。写真はその様子。
あちこちでタイヤが裂けている、という表現を使うべきかも。この自転車は娘が県立中高一貫高に入学する時に購入したもの。19年も前のことです。消耗しやすい後輪のタイヤは数年前に交換しているのですが、前輪は未交換。ただし空気圧の低下は外側のタイヤではなく、内蔵されたチューブの問題です。
ただしこちらも未交換ですから、相当劣化しているはず。国産の、しかも有名メーカー製だからかもしれませんが価格を考えれば、自転車全体の品質は非常に優れています。ただしタイヤやチューブはゴム製品。つまり完全な消耗品。だから「何でこんな時に...」ではなく、19年も働いてくれたことを慰労すべきでしょう。
有り難や、有り難や。拙宅─実家間の距離は12.8km。空気圧の低下はそのちょうど1/3の地点で発生しました。残り2/3については自転車を押しながら、2時間かけて歩きました。iPhone SE(2nd)によると今日の総歩数は20,000歩以上。
ただし体力を使う自転車走行の分についてはほとんどカウントしていません。だから今日の血圧は思いっきり低いだろうなぁと思って──というより期待して──測定すると、「最高」(「収縮期血圧」の3回移動平均の最低)は正常値の範囲内ではあるものの113mmHgと、このところの平均より高め。
たとえば昨日の98mmHgより、15mmHg高い。全体としては問題ないのですが、血圧の変化にはちょっとよくわからないところがあります。
今回は緊張あるいは興奮して、アドレナリンが出っぱなしだった...ということだったのでしょうか。
■3月24日(日) 西村センセイ、いきなり最初からコケる ──「ハイレゾ」再生、始めました──
やや唐突に思われるかもしれませんが、「ハイレゾ」を始めました。
「ハイゼロ」は「ハイレゾリューションオーディオ」“High-Resolution Audio”の略で、直訳すれば高解像度音楽(/音声)とでも訳すべきもの。理屈は後回しにすることにして、ここで直接関係するのは、先日ご紹介したユニバーサルプレーヤ。
無職年金生活者の現在、ご紹介したプレーヤは遠い彼方。そうなると、現在使用中の“BDP-105DJP”の、万一の場合を考える必要が。というより、そもそもこれは、センセイの今後のAVシステムのあり方そのものの問題なのです。センセイがオーディオに関心を持ったのは中学生の時。
叔父の助言でラジカセを買ってもらってからです。高校生になると2ヶ月に1枚くらいLPレコードを買えるように。大学生になり、自分でも少し稼ぐようになると音源もCDへ。録音の方もラジカセからカセットデッキへ交替。
こちらは大学の入学祝いを集めて買いました。録音機はやがてオープンリールデッキ、PCMレコーダ、そしてDATへと進化。ご紹介したように現在、録音はMacで。まぁ、時々失敗もしてしまいますが。
同時に、映像系の記録も進化しています。ただしこちらはレーザーディスクプレーヤーを修理の上で売却するなど、かなり整理が進んでいます。対照的にピュア・オーディオ系はカセットからSSDまで混在。
特に問題になるのがSACD(スーパーオーディオディスク)の扱い。こちらも理屈を後回しにしますが、SACDの音質は良い。CD類より「生の音」により近い音がします。ただし、残念ながら再生機器が限られ、汎用性という面は弱い。
「ハイレゾ」の一部──全部ではない──は、このSACDを代替あるいはそれ以上の音質を実現する可能性が。もちろんハードウェアも必要なのですがセンセイの場合、“BDP-105DJP”は対応済ですし、この日が来ることはわかっていたので、アキュフェーズ社製のプリメインアンプとDACボードを購入済。
となると次は、音源の確保。そもそも「ハイレゾ」には立ち上がりの頃から関心があったのです。当然と言えば当然ですが。老舗はその頃からの“e-onkyo music”(写真上)((C)Xandrie Japan)
対するは、どちらかというと若い方向けの“mora”(写真下)((C)Sony Music Solutions Inc)そこでまず、前者に必要な情報を登録してサンプル音源をダウンロードしようと思ったのですが...できない。何度試してもできません。他方、後者はあっさりと登録可。だから“mora”だけで...と思ったのですが、そこは義理堅い西村センセイ。
“e-onkyo music”に連絡するとセンセイのメールアドレスの問題──二段階認証の連絡が届かない──らしく、先方が代わって登録してくださりました。有り難や。いきなり出鼻を挫(くじ)かれた格好ですが、白状するとハイレゾ、これ以外にもハード、ソフトともにいろいろ問題が発生。多くは解決済ですが実は、現時点でも一部未解決の問題が残っているという状況。
これから数回にわたり、「ハイレゾ」関連の情報をお伝えしようと考えています。申し訳ありませんが、時々技術的な話も登場します。また年度末かつ季節のご報告もあるでしょうから、おそらく不連続になると思います。
悪しからず。