2017年7月15日更新(2017年7月23日ページ移動。2019年5月1日写真削除)
■7月15日(土) ポイントは、問いの立て方 ──科学教育に関する国際シンポジウムに参加しました──
お伝えしたように今日から夏のオープンキャンパスが始まりました。30℃を超す晴天下、沢山の生徒や保護者の方をお迎えしたのですが、そちらは明日以降に(たぶん)。
今日は昨日参加した、科学教育に関する国際シンポジウムの様子を。会は13時開始。広い金沢大学の中でも初めて訪れる建物(本部棟)だったので、予想より時間がかかって、開始15分前に会場到着。意外なことに、会場内にいるのは関係者だけ。
それでも直前になると20人弱が集まってきて、いよいよ開会。副学長の挨拶に続いてアメリカの研究者(写真)、金沢大学の数学の先生、そして他国立大学の日本人の先生が講演。
若干のグループワークもあったのですが、最初から最後まで英語だけ。お気づきかと思いますが、写真左の女性──実は右端の女性も──「ヒジャブ」(hijab)と呼ばれるスカーフ状のものを着用しています。
イスラム文化圏の方々。参加者の約半数はたぶん金沢大学に勤務する外国籍の先生。明らかに欧米系という方はごく僅かで、他の方の人種はよくわかりません。
金沢大学の近くでは、このような留学生や教員とその家族などをよく見かけます。シンポジウムの細かい内容は省略しますが、最初のアメリカの研究者と、最後の、日本人ではあるもののアメリカで学位を取り、在米期間も相当長いと思われる方はほぼ同意見。
2人目の金沢大学の先生は、大きく見ると真逆の主張。最大の相違点は問いの立て方。今何が起きているのか、その背後には何があるのか、そしてそれに対処するために学生、生徒への教育をどうすべきなのかという「問い」のサイズが違う。
二人は現状を問うことをせず、数学の先生は(暗に)それこそが問題だと指摘する。久しぶりにスリリングな議論に参加することができたし、とても考えさせられるシンポジウムでした。
■7月14日(金) 今日から受付を開始したauの「auピタットプラン」、西村家にとって果たして朗報となるか?!
金沢工大では明日と明後日、夏のオープンキャンパスが開かれます。
会場設営をしなければならないので、今日は土曜日程に変更。つまり講義はありません。大学構内は準備作業中の人以外の学生などはほとんどおらず、がらんとしています。
もちろんセンセイはいつも通りにご出勤。たまたま今日は、午後から金沢大学で国際シンポジウムが開かれるので、大学に届を出してそちらに出席します。いくつかの仕事を片づけて、ひとまずアパートへ。
金沢大学は、市街地から離れた山の中にあるので、事実上自動車でないと行くことができません。雨は降らないのとの予報だったので、大学には自転車で来ていたのです。でも、滅多にない平日昼間の帰宅なので、この機会にいくつかの所用を済ませます。最初は携帯電話の契約変更。
ご存じの方も多いと思いますが、auが今日から「auピタットプラン」という新料金プランの受付を開始したのです。大手3社以外の、新興格安通信会社への対抗措置です。
写真は先日その情報を知った時のもので、現在は別な画面が提示されます。((c)KDDI)
金沢のアパートおよび移動時のセンセイは、約5年前に購入したiPhone 5のテザリング機能を使用してインターネット網に接続しています。
大容量のファイルは自宅あるいは研究室で送受信するので、iPhone 5を経由するのは数百M。それだけのためにセンセイは毎月かなりの金額を支払っているはず。
いざという時は相当高額であっても納得のいく物品を購入するセンセイですが、いつもの生活は質素。節約に努めているので、携帯電話料金が気になっていたのです。正午前だったのですが、お店にはお客が数名。簡単な調査を済ませるとすぐに窓口へ案内されました。調べていただくと、センセイが支払っている料金は6,500円ほど。
新プランへの切り替えそのものには何の問題もありません。新料金は2,980円で、旧料金の半額以下です。なお写真の「1,980円」というのは、別なキャンペーンを利用した場合なのです。この点は事前に確認していました。
ただし問題点が一つ。社会人になった娘は、iPhoneを4s→5s→7と乗り換えているにもかかわらず、センセイはずっとiPhone 5のまま(ただしバッテリー交換済)。
個人的にはさしたる不満はないのです。愛着もあるし。しかし発売から年月が経過しており、今秋から配布される新OSには対応しないと予想されています。このまま使うことができるのは、長くてもざっと2、3年。そこでiPhone SEへの機種変更について尋ねると、もちろん変更は可能。
ただし今回の新料金プランは適用できません。機種変更した場合の金額は、iPhone SE(128G)の代金を含めて計算すると、ほぼ旧料金と同じ。結論からすると、新料金プランに変更して、当面はiPhone 5を使い続けることにしました。
でも今度は、iPhone SEをいつまで販売継続してくれるのかがわからない。老人には、たとえ性能が少々見劣りしたとしても、小型軽量の端末の方がありがたいのです。
■7月13日(木) いくら何でも、最低限の交通ルールは守ろうよ ──ドライブレコーダーは、見た──
今日は予定を変更して、ちょうど2ヶ月ぶりの「ドライブレコーダーは、見た」シリーズ。
午前中は雨が降るとの予報──結果的には外れた──だったのと、この機会に荷物を運ぼうと思ったので、今朝は車で出勤しました。ただしいつもよりちょっと遅い時間にご出勤。
片づけものをしたり、生ゴミを指定場所に出したりしたためです。センセイの通勤手段は基本として自転車。雨や雪の日、そして今日のように荷物がある時は自動車を使います。飲み会がある時や、車がなく天気の悪い時は徒歩。要するに3パターン。
経路は微妙に違いますが、そこから外れることはありません。同じ行動を継続する方が、微妙な変化を察知できるからです。だから今朝もいつもの経路。
そしていつもの運転方法。狭い道路を向こうから凄いスピードで迫って来るスカイラインは無視して安全運転、かつ確実に一時停止。
左右を確認してアクセルを少しだけ踏み込み、以前、軽自動車が信号を無視した交差点の手前に至りました。ちょうど青信号に変わったところで、前の普通乗用車が交差点を曲がります。続いてセンセイが進入しようとしたところ、ご覧のように左側から高校生が乗る自転車2台が飛び出してきました。
個人を特定できる状況ではないので、画像処理は施していません。もちろん信号を無視していますが、それだけではありません。道路交通法上、自転車は軽車両に分類されるもかかわらず、彼らは右側の歩道上を走行。
しかも彼らはこの後、交差点を斜めに横断して、彼らから見て左側の歩道へ移動しました。センセイに対向するフォルクスワーゲンの女性ドライバーも焦っています。この「ドライブレコーダーは、見た」シリーズは、今年に入ってから4回目(猿の出現を除く)。
幸いなことに、事故には至っていません。でもシリーズの頻度は、ヒヤッとさせられることがいかに多いか、そして事故発生の可能性を警告しています。
■7月12日(水) 大学脇の“Hotto Motto”、「幻のチャーハン」が本当の幻になってしまった...
今日は見たまま、そしてタイトル通りの話題。
そんなに怠けているつもりはないんだけど、最近の西村センセイは仕事に猛烈に追われています。客観的にはたぶん仕事の総量そのものはあまり変化していないのに、加齢で作業速度が低下しているんだろうと思います。
歳を取った影響は、もう一つ別な形で出ています。授業はとても体力を使う──見方を変えると良い運動になる──のですが、授業を終えるとクターっとして休息を取らざるを得ない。その、回復までの時間が少しずつ長くなっているのです。
もうすぐ還暦ですから、当然なのですが。昨日は火曜日で午後イチに授業があります。そこで早めに昼食を取ることにしたのですが、選択肢は限られています。
大学の食堂は若い人向けなので、油っぽいものばかりで、しかも量が多い。しかも農家の跡取り息子であるセンセイは、ご飯の美味しさを求めてしまうので結論はたいてい、近くにある2軒の弁当店のどちらか。
しかし距離の関係で、 ほっかほっか亭はここ2ヶ月ほどご無沙汰しているはず。というわけでほぼ、大学脇の「ほっともっと」で棚に並んでいる商品を見比べてから、「のり弁当」(290円)を手に、というパターンが多い。
のり弁当を選ぶのは値段に加えて、塩分と全体の量が決め手。しかしさすがに毎日のように続くと、他のメニューに目が行ってしまいます。しかも昨日は、商品がまだ十分に並んでいませんでした。
ふとセンセイの頭の中に浮かんだのが、チャーハン。2回くらい頂いたことがあるのですが、いつの間にかそのポスターが消えていたのです。表情が出ないように気をつけながら尋ねると、「もう、やめたんです」。
う〜ん、残念。裏メニューが、幻のメニューになってしまいました。
■7月11日(火) 北陸鉄道石川線太郎田カーブで、センセイが耳にし、そして見たもの
今日は見たままのお話を手短に。2日続けての鉄道ネタですが、悪しからず。
今年度は行事が重なるなどして出張が少なかったのですが、最近になってようやく他県へ出かける機会が増えてきました。当然、移動のための乗車券類を買わなければならない。
予約そのものは大半をネット上で済ませるのです。でもセンセイの場合、受け取りは必ず駅だし、先日の「北陸おでかけパス」のように窓口でないと入手できない切符もあります。それにセンセイの場合、座席の都合などで細かく乗車変更して貰うことが多いし。
で、JR西日本の場合は西金沢駅を利用します。近いし、駐車場が完備しているので。先日、乗車券類を受け取りに西金沢駅へ行ったのですが、車を止めて駅舎に向かって歩いていたら、太郎田踏切の警報とともに妙な音が聞こえてきました。
シャワーのような音。それに続いて、電車の接近音。JR北陸本線の列車ではありません。西金沢駅に隣接して北陸鉄道石川線が走っているのですが、金沢方面(野町行)の電車が接近してきたのです。
不思議に思って踏切に近づくと、何と、写真のように散水装置が稼働しています!!シャワーのように思えた音の原因はこれだったのです。しかし、ナシテ?!
センセイの他にもこの散水装置の存在に気づいた方がいらっしゃいます。その方によると、主目的は冬季間の消雪らしい。
でもこの暑い時期に?石川線はここで90°くらいの急カーブを曲がります。それと関係あるのかないのか......わからない。
■7月10日(月) JR貨物富山機関区のEF81型電気機関車、いよいよ廃車解体のための回送開始か?!
今日は見たままの鉄道ネタ。
お伝えしたように先週末は、久しぶりに北陸新幹線で上京してセミナーに参加し、上越新幹線で新潟の自宅へ戻りました。鉄道そのものの話題に加えて、新幹線に乗らないとわからないこともあります。
例えばセンセイが乗った上越新幹線は、退役決定が伝えられたE4系。糸魚川の大火跡──北陸新幹線の車内からでないとよく見えない──に大きな変化は見られませんでしたし、長野駅手前の長野総合車両センターでは、新潟地区で活躍していた湘南色の115系の廃車解体作業が進んでいました。
そして初めて目にしたものも。北陸新幹線が上野駅に接近して、東北本線尾久駅の近くを走行していた時のこと。新幹線車両基地の奥にある在来線の尾久車両センターで、新造の夜行寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」が整備中でした。
実物を見るのは初めてですが、2階建てということもあり、とても大きく感じました。隣に「カシオペア」で使用されるE26系客車も停車していたのですが、形状のせいか、それより迫力を感じました。
でも今日お伝えしたいのは、もっと渋いネタ。上りの北陸新幹線は金沢および富山駅を出発直後、それぞれ左側(海側)に在来線の車両基地を高い位置から見ることになります。
後者は、あいの風とやま鉄道とJR貨物富山機関区。ふと、写真左側のEF510型交直両用電気機関車が目に入りました。赤色ですから、JR東日本が製造した青色の500番台ではなくオリジナルの0番台。
車両基地に機関車が存在するのは当たり前。でもこの日は、EF510型が別な機関車と連結されていたのです。たぶんどこかに移動させようというのでしょう。
写真ではわかりにくいのですが、牽引されるのはEF81型交直両用電気機関車。デビューは1968年ですから、もう50年近くも活躍した機関車です。新潟県北部および西部、そしてかつては滋賀県内に交直切替区間があるため、日本海縦貫線は両方に対応できるEF81型の独壇場。子供の頃からよく見ていました。
しかしここ数年、後継のEF510型への置き換えと、廃車が進んでいました。日本海縦貫線はこの富山機関区が中心なのですが、運用から外れたEF81型が10両ほど留置されたまま。
とても気がかりだったのです。それがどうやら解体のため、どこかに回送されることになったらしい。金沢へ移動した昨日、在来線の車中から撮影したのが写真。
ほぼ同じ場所──青い屋根の建物は同一──を逆方向から見ています。上の写真とは別の車両なのですが、ご覧のように動かなくなった機関車は急速に傷みます。見ていても痛々しいほど。
車体下部の白帯は、機器が更新されたことを示しています。そこまでして、長く使ってきたのです。新幹線あるいは在来線からこの場所を見ることがあっても、残念ながらもう、EF81の姿を見ることはできないんじゃないかと思います。
■7月9日(日) 夏を愉しむ海水浴客を見ながら、各駅停車で金沢へ移動しました
というわけで予定通り、「北陸おでかけパス」を使って自宅から金沢へ移動しました。
午前中に家を出て、早めのお昼を食べてから柏崎駅へ。いつもと違って、荷物は最低限に抑えてあります。しかしカンカン照り──今日の柏崎市の最高気温は30.8℃──なので、やはり徒歩は辛い。
待合室の窓が開いており、冷房が入っていないことは明らかだったので、ホームに出ます。入線してきた115系電車に乗ります。E129系への置き換えが進んでいるので、国鉄時代を代表する115系に乗車できるのもあと僅か。
途中、鯨波や笠島、米山などの海水浴場脇を通ります。写真は笠島駅で停車中に撮影したもの。左半分が海水浴場で、右側は漁港。柏崎名物の鯛はここで水揚げされます。予想外だったのですが、それなりにお客さんが出ていました。
考えてみれば、もう10日くらいで関東の小中学校は夏休みに入るんですね。無事に終点、そして旧北陸本線への乗換駅直江津到着。隣のホームにはリゾート列車「雪月花」が入線していました。
車内は満席で、すでに食事が振る舞われています。「雪月花」が糸魚川に向けて先に出発し、約30分後にセンセイが乗った各駅停車が直江津を離れます。
こちらも車内は満席で、しばらくは立っているお客さんもいました。糸魚川に到着すると、中線に「雪月花」が止まっていたのですが、すでに折り返し運転の準備中。昨年末の大火で消失した割烹「鶴来(つるき)家」の、2段重ねのお弁当がセッティングされていました。
この「雪月花」は、北陸新幹線の接続駅、上越妙高まで運行されます。でも、なぁ......。
旧北陸本線のハイライトは、この付近なら親不知子不知から富山県の朝日町(泊)までの区間。現在「雪月花」が運行されている区間は昭和30年代後半に建設された新線なので、日本海の美しさを十分に堪能できません。
もちろん親不知も同じ事情を抱えていますが、それでもかなり海側を通ります。もったいないなぁーと思いながら、泊駅で乗り換えます。接続の良い列車を選んだので、金沢まで乗り換えはありません。乗車時間を単純計算すると、3時間45分くらい。
以前はこのような移動を毎週繰り返していたので、何の問題もなかったのです。でも約1年ぶりに在来線に乗ってみると、特に列車に乗っている時はともかく、自宅/アパートと駅の間の移動が大変。自動車だったらそんな区別はないし、いくらでも荷物を運べます。
やはり後戻りできない場所を越えてしまったことを思い知らされます。それにそもそも、センセイの毎週の長距離移動がなくなる日もそんなに遠くないし。