2024年6月22更新(2024年6月30日ページ移動)
■6月22日(土) 西村センセイ、「宿題」を一つ片付ける ──トキ鉄 妙高高原駅前「やおとく食堂」編──
いきなり食堂の名前を言われたって、ほとんどの方は困惑してしまいますよねぇ。
タイトルの「やおとく食堂」は、約1ヶ月前、譲り受けた企画乗車券を使って妙高高原駅を再訪した際に、定休日に関する誤った事前情報──3週間前、正しい情報に訂正された──により、入り損ねた駅前のお店。
ただし、センセイがもらう企画乗車券はほぼ日曜日のみ有効日。もちろん自分で購入すれば問題は解決するのですが、そうなると今度は土、日曜日と連続して乗車することに。そこで「まだ使えるから...」という理由で、日曜日に県内のJR線および会社線に乗るというパターン。
でも今回のみ土曜日、つまり本日有効の企画乗車券を。これはもう、行くしかない。
というわけで今朝は、「いつもの電車」で直江津駅まで出て、向かいのホームで待つトキ鉄妙高高原行各駅停車に乗車。いずれも良い席を確保。旧信越本線(直江津─妙高高原間)は約1ヶ月ぶり。
草木がすっかり生長しており、印象がずいぶん違います。途中の高田駅や新井駅で多くの方が下車されるんだろうなぁ...と予想していたのですが意外にも、多くの方が妙高高原駅まで乗車。ただし大半の方は接続する「しなの鉄道」に乗り換えて長野方面へ。
妙高高原駅で降りたのは、センセイを含めて3名だけでした。駅出入り口から「やおとく食堂」までの所要時間は約30秒。今日はしっかりと「営業中」の旗が立っています。やれやれ。雪深い地域独特の、二重のドアを開けて中へ。
おぉ、どうやらセンセイは最初のお客さんらしい。従業員は3名──いずれもお若い──で、内2名は客席に座って店内のテレビをご覧になっていました。もちろんセンセイに気づいた瞬間、お仕事モードに。
「注文数NO1」(原文のママ)という「肉・野菜炒め定食」をお願いします。1年前は850円だったようですが、今日は900円でした。年金生活者がひしひしと実感させられる物価上昇を考えるとこんなものでしょう。
調理の様子は見ていませんが、「音」で手際の良さが伝わってきます。そもそも「サンレパス ルート8」が、「おまかせ定食」と「鶏の唐揚げ定食」の価格を600円のままずっと維持しているのが...などと思案していたら、スタッフがつかつかとこちらに。
届いた定食、センセイの最初の印象は「炒め物が白い」。(拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))覚えていらっしゃるでしょうか、学部学生時代、センセイは新潟市内の中華料理店──会社はその後、破産──で働いて糊口(ここう)を繋いでいた時期があります。アルバイトのセンセイに料理を教えてくださったのは3名の正社員。
味がわかるようになってから理解したことが。先輩2名(とセンセイ)の味覚は醤油ベースでしたが、M氏だけは塩味ベース。誤解されると困るのですが、単純に「塩味ベース=塩分多。醤油=少」だと言っているのではありません。その逆も同様で、醤油ベースだから塩分過多というわけでもない。
拠り所となる座標の原点が違う、ということなのです。みそ汁──薄味で、味噌は美味──を僅かに口にし、ご飯を一口──こちらはごく普通の味──頂いてから、肉・野菜炒めに手を伸ばします。最初に感じたのは予想通り、塩味。ただし決して強くはありません。
予想外にガツンときたのは、香辛料。センセイとは違うなぁ。
キャベツを中心とした野菜は短時間炒めただけで、素材の良さを生かそうとしていらっしゃいます。まぁ、その分、センセイのような高齢者にはちょっと厳しい口当たりですが。この種の定食なら普通、材料の大半を相対的に安い野菜にして利益を重視するはず。
でも見かけ以上に豚肉が多く、しかもその品質は良い。全体としては、かなり美味しいと思います。
センセイには真似ができません。価格を含めて期待していた通り、あるいはそれ以上の内容。まだ割と早い時間帯だというのに、センセイに続いてお客さんが次々と入ってきた理由がわかるような気がします。
ただし個人的には、これから足繁く通うかどうかは別。「サンレパス ルート8」の料理がそうであるように、センセイ自身の味覚が醤油ベースなので。
ごちそうさまでした。ホントに。
■6月21日(金) 間もなく始まる梅雨を、無事に乗り切れるのか... ──次期ご当主様は、大変だ──
今日は家族サービスの日。お昼過ぎに実家へ行くことになっています。
実はちょっと気になることが新たに発生。今春の雪をきっかけとして、実家裏の崖で小規模な土砂崩れが起き、その後片づけに追われたことを何回かご紹介しました。本当は竹林の整備が、まだもう少し必要なのです。
でも間もなく梅雨入り──当地での今日の発表は見送り──なので、作業は明けてからにするつもり。ところが先週、両親の食料を調達して車で帰る際に現場をチラッと見たら、崖の最上部で新たな崩落が発生したような...。だから本当は昨日、実家を自転車で訪れて確認しようと考えました。
梅雨で雨が続き、危険な状態になることが懸念されるのです。倖い、昨日は雨も降らなかったし。他方、今週の金沢往復はとてもハード──主たる理由は睡眠不足──で、帰宅後は疲労困憊(こんぱい)状態。昨日の実家行きを断念する代わりに、しっかりと休息を取って今日に備えました。
帰宅した晩の「平均」血圧(「収縮期血圧」の3回移動平均の最低)は141mmHgで正常値をクリアできなかったけど、昨日と今日は107/108mmHgと低値、かつ安定しているし。そのつもりで準備をしていたら、朝早い時間に母親から電話が。94歳の父親が急にかかりつけ医院へ行くと言い出したとのこと。思いつきで行動し始めた──この点はセンセイも引き継いでいる──らしい。
問題は、「足」。今日は地域コミュニティバスの運行日なので、クリニックへ行く時は問題ないのです。ただし受診予約──センセイの仕事──をしていないので、帰りのバスに間に合わない可能性が。
調整の結果、バスに間に合わない場合は事前に電話をもらうことに。お昼になり、自宅を発つ時刻になったのですが、電話はかかってきませんでした。直接実家へ直行しようと思ったのですが念のため、クリニックに隣接する薬局の前をゆっくりと通過。
待合室にそれっぽい人影が見えたので、駐車場に車を止めます。改めて確認すると、父親ではありませんでした。やれやれ...と思いながらも、念には念を入れてクリニックを覗くと、おぉ、上着の裾を少し外に垂らしながら杖を頼りにボトボト歩き、受付でスタッフと話す父親の後ろ姿。
電話をもらうことになってたじゃん...なんて、口に出しません。クリニックで、そして薬局でかなり待ち、父親を乗せて実家到着。母親が、手のかかる夫の到着を首を長くして待っていました。センセイはというと、バタバタしている間に実家の裏へ。
そこで撮影したのが写真。以前ご紹介した現場の状況を、逆の位置から見ています。(拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
倖いなことに、心配していたほどの土砂崩れは発生していないようでした。先週は光線の加減か何かで崩れた部分が大きく変化した見えたようです。ただし少しずつではあるものの、崖が崩壊し続けていることは確実。
特に、梅雨時と降雪時が心配。祖父母が暮らしていた離れが流された1944年7月の土砂崩れも、梅雨末期に発生しているはず。
次期ご当主様は、大変だ。
■6月20日(木) 静かに、しかし確実に衰退が続くこの街で、移住者による新しい動きが始まっています
個人的には「転入」という言葉を使いたいのですが、ここでは「移住」という言い方を。もともとは市の部署名称に由来するようです。
お盆までの予定がおおよそ決まったので、今日のお昼に外出した際に、柏崎駅に立ち寄りました。写真はそのついでに、「えんま市」の人出(1枚目の写真)を撮影したのと同じ位置から、駅前通を振り返るような格好で撮影したもの。(ただし、より広い場所を見ている)
歩行者は、写真左側で信号待ちをしている1名のみ。当地は手間が海岸砂丘で、駅より数m高い。つまり奥に向かって下り坂になっているのですが、その緩やかな坂を男性が自転車が駆け下りていきます。
写真の範囲内に存在するのはその2名──アーケード下には誰もいない──と、3台の自動車のみ。これがいつもの柏崎市中心部の様子。地元紙の報道によると今年の「えんま市」の人出は3日間で38万4,872人で、過去10年間で最高だったとのこと。
予想通りですが、あの熱気とこの日常のギャップが激し過ぎる。ただし人数や金額など単純だけで物事を語ると、どうしても見落としがちなことがあるように思えます。2枚目の写真は「えんま市」前に撮影したもの。
今回同様、お昼に駅前通を歩いている時に気づいてシャッターを切りました。もともとここには伝統的なタイプの食堂が2軒並んでいたのです。ただし写真の「食事処 かさや」──この時点ではアーケード下に看板が残っていたが、今日は撤去済──は数年前に閉店。
その後はずっと、お店の前に「貸店舗」の看板が。それがほぼ突然、開店の花環が飾られてお店が始まったので、写真の男性を含めて、地域住民にとってはちょっとびっくり。もちろん嬉しいことなのですが。
花環の次にセンセイが気づいたのは、店舗左側の車庫に収められた自動車。ここはお客さん用ではなく、自家用の駐車場。そのナンバーが福島県内のものなのです。他県の車だからといって決して差別する意図はありませんが、ちょっと不思議。
花環によると、お店は「ラーメンハウス アスター」とのこと。「エゾギク」ですね。どうやら「かさや」をほぼ居抜き──ただしLEDの看板は新設──で利用して、ラーメン店を新規開店されたようです。センセイはキンエン生活中なので、この日はパス。
帰宅してから調べてみると、興味深いことが。ある人物のインスタグラムで知ったのですが、「アスター」をオープンさせたのは福島県から当市に移住された方とのこと。だから福島県内のナンバーだったんですね。
さらに、熱く紹介しているその方(Facebook)にも調べてみると、ご自身が関西出身で、当市へ移住とのこと。現在は本業に加えて、市の「移住・定住促進パートナーチーム」のリーダーや「移住コンシェルジュ」を努めていらっしゃいます。インタビューの中には、地域住民だからこそ見逃しがちな地域の魅力が指摘されています。
興味を持たれた方は、柏崎市の移住マッチングサイト「くじらと。」を含めて、市の「U・Iターン」をご覧ください。で、「ラーメンハウスアスター」。
ラーメンだけでなく、福島の「ソースカツ丼」や各種定食も用意されているらしい。塩分が多いラーメンは無理──たぶんソースカツ丼も──ですが、定食には挑戦してみたいと思っています。
■6月19日(水) 近江町市場の看板娘の視線の先、「すゞめのまる焼き」の旗の上にいるのは、本物の雀!?
時間的には昨日の続き。
昨日は暑かったものの、センセイは半袖のシャツ。しかも大学を出たのは3時過ぎで、太陽も低い角度まで移動しています。ビルの陰を伝うような格好で、直射日光にはあまり当たらずに歩くことができました。
ひどく汗をかくようだったら途中からバスに...と考えていたのですが結局、そのままホテルまで徒歩で移動。昨日の総歩数は約15,000歩。ただしチェックインする前に、近江町市場の「ダイヤモンド」で値引きされた総菜を購入することに...あれっ?!
右の写真は近江町市場内、「株式会社六星」が運営する「豆餅すゞめ」(近江町市場店)という和菓子店(たぶん)。(写真は今朝、撮影し直したもの)
センセイは写真左側から歩いてきたのです。このお店ではいろいろな和菓子を販売しており、狭いながらもイートインスペースがあります。右側には「すゞめのまる焼き」というかなり強いインパクトを与える商品の旗が。
「まる焼き」はお店のサイト、「和菓子」カテゴリーに掲載されています。センセイ個人はご縁がなさそうですが名前が名前なので、このお店のことは気になっていたのです。でも昨日は様子がいつもと違う。
このお店と向かいの店の女性店員が何かを見上げながらキャッキャキャッキャと、はしゃいでいるのです。何だろうと彼女たちの視線の先を追うと、看板の「塩豆大福」の「豆」の字の下に黒っぽい物体が。何だろうと思って近づいたその時、目の前を何かが通り過ぎました。
その瞬間は何が何だか、状況を把握できず。改めて「黒い物体」を良く見ると、おぉ、全身を毛で覆われた小さな物体2個がせわしく動いています。続いてセンセイの目に入ってきたのは、相手の目と、嘴(くちばし)。「すゞめのまる焼き」の旗の上に、本物の雀!?
いえいえ、お察しの通り、雀ではなくツバメの雛です。(たぶん)ただしきちんとした巣は存在せず、看板が置きかけられている“L”字型金具の隙間を利用して、2羽(昨日)の雛が仮に留まっているという状況。
その下の屋根──タープと言うべきか──には少量の糞が。つまりそれほど長期間ではないものの、ツバメがここを仮住まいにして子供を育てているらしい...と思ったその瞬間、親鳥が雛たちのところへ。
しかも今度はつがいで。あまりに俊敏な動きなので撮影できていません。またどうやらセンセイらのことを気にしているらしい(そりゃ、そうだ)。子育ての邪魔をする気はない──それでも十分邪魔──ので、立ち去りました。
金沢工大行きのバス乗り場は写真の左側に。今朝、改めて撮影すると、おぉ、雛が3羽に増えていました。この写真は、小型デジカメの望遠端で撮影したもの(原寸トリミング。別角度から撮影)。
小型カメラではこれが限界です。時々親鳥が飛び交いましたが、餌を与える様子はありませんでした。やはり、こちらを警戒しているのでしょう。というわけで今朝もそのまま退散。バスの時刻も迫っていたし。
察するに、本来の巣で子育て中、雛たちが何とか飛ぶことができるようになった段階で天敵に来襲されるなどのトラブルが発生。ツバメは賢く、人間の近くなら相対的に安全であることを知っているので、ここを仮の巣に。
取り残されていた雛一羽も、今朝までにここへ連れてきた...というところでしょうか。生物にはからきし弱いセンセイの解釈なので、あまり説得力はありませんが。
ただし親鳥2羽の子育てに対する必死さは、ひしひしと伝わってきました。何とか巣立ちまで無事に育って欲しいものです。
■6月18日(火) 金沢工大のすぐ近くに、寛永2年創業の老舗和菓子店「森八」がオープンしました
今日は予定を変更して、タイトルのお話を。
明日の大学院の講義に備えて、いつものように金沢へ移動しました。西日本から東日本にかけての太平洋側は、昨日から低気圧を伴う停滞前線の通過で雨が降り、局地的には大雨となっています。
今夕から夜にかけては、関東で警戒の必要が。予想より雨雲が北にも広がり、しかも早めに通過したので、新潟県内はずっと雨中走行。まぁ、そんなにひどい振り方ではなかったのですが。また妙に遅い車がいたりして車列の速度もかなり低下したので、ストレスが溜まり気味。
燃費も低下して、富山県に入った時点での燃費は19.8km/L。通常は悪くても21km/L程度なので、かなり燃費が低下しています。ただし富山県および石川県は逆に行き交う車が少なく、スイスイと駆け抜けました。雨が上がったこともあって、最終的な燃費は18.7km/L。
まぁ、こんなものかな。明日の準備は終わっているので、配布資料のみを人数分印刷して今日の用件は終了。晴れているのでできるだけ歩いてホテルまで移動することにします。
キャンパスを出て、お世話になったスーパーを通り過ぎたところで、あれっ?!斜向かい、先週まで工事をしていた建物が何かのお店になっています。店内には開店を祝うたくさんのお花が。造りからして民家とは思えなかったのです。
近づいてみると、「加賀藩御用御菓子司 森八」との看板が。ホテル到着後に調べてみると、「森八」は寛永2年(1625年)創業の和菓子店。北陸地方および関東で店舗を多数展開中。ここは「久安店」で先週水曜日にオープンとのこと。
水曜日にはここを通らないので、開店を知らなかったのです。品揃えを拝見する限り、庶民のセンセイにはご縁がなさそう。実際、お店の名前も存じ上げなかったのですが、金沢の方々にとっては「あぁ、あの『森八』」という感覚なんだろうと思います。
お店にご縁があるかどうか――そもそも金沢にいつまでご縁があるか...――は別にして、せっかくのお店なのですから、繁盛していただきたいものです。ただし最後に、歴史家としてちょっと気になることが。サイト中の「会社概要」や「歴史」には、ご紹介したように「寛永2年創業」で、それから「390年の歴史」とあります。でも寛永2年は西暦1625年なので、今年は399年。
そして来年はなんと、400年という大きな節目のはず。
単に気づいていない...ということなんでしょうか。
■6月17日(月) ずいぶんすっきりしたけど、良く見ると... ──「りんごの木」が剪定されました──
時間的には昨日の続き、というか「途中」。
先週土曜日の午後、「えんま市」で尋常じゃないほど盛り上がる柏崎市東本町を一時的に抜け出しました。一昨日お伝えした瀬戸物屋の屋台の場所から脇道へ。道の奥にあるのが母校、県立柏崎高等学校。
目指すはもちろん、「ニュートンのりんごの木」。退職後は、マルシェが開かれた「フォンジェ」内のスーパーで晩酌のツマミを購入していたため、この「りんごの木」を割とよく訪れていたのです。でも昨秋のスーパー撤退後は、その回数が減ってしまっています。
関係者としてはマズい...というわけで、今年は意識して様子を見ることに。特に、ほぼ同時期に植えた金沢工業大学の「りんごの木」が順調に生長しているのに対して、柏崎高校の方はなかなか大きくならない。
もちろん栄養分の少ない砂丘地のほぼ頂上部、水分にも恵まれないという厳しい環境が関係しているはず。「出来の悪い子ほど可愛い」──良く考えると、当人(?)にとってはとても失礼な表現だ──かどうかはともかく、やはり気になります。
お伝えしていませんが、金沢工大の方は実がずいぶん大きくなったし...。というわけで校舎の角を曲がって、中庭へ...あれっ?!
先週訪れた時と雰囲気がずいぶん違っており、中庭全体がさっぱりした感じ。木々が剪定されたのです。「りんごの木」に接近すると、こちらもずいぶんすっきり。(拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
今までは小型カメラで撮影しても、それぞれの木の枝が絡み合って何が何だか良くわからなかったのです。ただし枝の切り口の様子などからして、職人さんの仕事とは思えない。今でもそのような職があるのかどうかは知りませんが、高校の用務員さんが他の仕事の合間に手入れした、というイメージ。
そして個人的にちょっと辛いのは「りんごの木」の周囲。写真では良くわかりませんが、梅干しくらいのりんごの実がたくさん落ちています。たぶん剪定作業中に落ちてしまったのでしょう。好意的に考えれば、一種の「摘果」作業と考えることが可能かも。
その分、生き延びた実には栄養がしっかりと届けられるはず。誤解されると困るのですが、ちゃんと手入れしていただいているだけでもありがたいのです。
ホントに。
■6月16日(日) 地域最大のイベント「えんま市」が開かれています ──「ちょっと新しい動き」編──
「えんま市」は、今日が最終日。
天気予報はもともと「曇り時々雨」だったのですが、昨日になって良い方へ変化。都合で昨日、一昨日に参加できなかった親子連れの中には「今日こそ...」という気持ちに切り替わった方もいらっしゃるのでは。
実際の天気は、朝から薄曇りで、お昼頃は時々晴れ間ものぞきました。ただし午後3時頃に30分程度弱い雨雲が。もともと「えんま市」は雨が降るか降らないかという状況が普通。完全に雨だった日もあります。
傘を持っていない方々は、これからご紹介する旧市街地の第三セクター「フォンジェ」ビルなどで雨宿りしたんじゃないかと思います。
その「フォンジェ」。昨日、何げなく立ち寄ってみると、何だか変。公共性の高い施設なので「えんま市」の際はゴミ箱が設置され、トイレが開放されるなどしていたのです。
ただしお伝えしたように昨秋、入っていたスーパーが撤退。だからガラガラ...と思っていたら、予想外の人出。最初は、参加者が冷房の効いた地下公共スペースで休憩しているのかしらと考えたのですが、想定外の出来事が。
その場所は公共スペース(写真左奥)の先、まさに、かつてスーパーが存在していた空間。「フォンジェ」テナントが音頭を取り、市内の飲食店──背後の濃緑色のテントがブース──に声を掛けて、「フォンジェマルシェ」と銘打ったイベントを開催中。(報道)
...知らなかった。というか、どうやら「えんま市」の直前に開催することを決めたらしい。ブースの反対側には、段ボールでできた幼児向けの迷路も設置されているので、年齢を問わずここで名産品を味わったり、涼みながら休憩したりすることができます。実は既に、市の観光協会が運営する同様のイベントを継続開催中。
いわばそれを拡大したようなもの。利用されていない空間を活用しているわけですから、それ自体、評価されるべきだろうと考えます。
でも個人的には、もう少し先が。お伝えしてきたように、「えんま市」そのものは環境の変化に伴ってその性格をどんどん変えています。高齢者には「昔は...」という想いがあるでしょうが、変化は当然のこと。
他方、衰退が進む地域であるにもかかわらず「えんま市」の期間だけは、旧市街地が比類なき集客力を示します。この地域でお店を構える人たち(および観光業)を中心に、せっかくのこの機会を捉えて地域あるいは自店の魅力をアピール...というわけですから、その狙いと心意気は高く買うべきなんじゃないでしょうか。