2025年1月11日更新(2025年1月19日ページ移動)
■1月11日(土) メンテナンス不足に加えて、あまりの強風で市内の海岸沿いにあるホテルの窓が...
予定を変更してタイトルのお話を。やや他力本願の写真ですが、悪しからず。
今日の『新潟日報』紙社会面に、写真入りで大きく市内のホテルの窓ガラスが強風で吹き飛んだとの記事(全文を読むためには登録が必要)が。事件が起きたのは風が非常に強かった一昨日の、午後8時半過ぎ。
市内西部の「ザ・ホテルシーポート」の窓です。最初は強風で窓ガラスが割れたのかと思ったのです。でも記事を良く読むと、窓が枠ごと建物内(=風下)に倒れたとのこと。ある意味、窓ガラスが割れる以上にびっくり。7年半前、このホテルで高校の同級会が開かれています。
その会場の窓かなぁ。でも確かめようが...と半ば諦めかけた時、あることに気づきました。窓が破損したのは一昨日。お伝えしたようにセンセイは昨日のお昼前、現場近くの国道8号線を通過しています。
白状すると「(ホテルは)やってるのかなぁ」とは思ったものの、異変にはまったく気づきませんでした。でももしかすると、その時のドライブレコーダの映像が残っているかも。というわけで調べてみると1枚目の写真のように、小さいながらもちゃんと記録。
写真左側、ある大きな窓だけが他と違っています。ここは「鴎(かもめ)が鼻」という岬の付け根。三方が海で眺めが良い。ホテルのサイトで実感していただけると思います。されど写真手前(=西側)は崖。
遮るものが何もないので、冬は北風がモロに吹き付けます。比較できる写真を...と考えて思いついたのが、右のGoogleマップ((c)Google)。窓枠が外れたのはやはり、1枚目の黒い部分のようです。
ここと西隣の小さな岬との間は、入り江。入り江の海に面した場所には日本一海に近い駅として有名な、そして2007年の新潟県中越沖地震で入り江西側の崖が大規模に崩落し、線路を含めて駅西側が土砂で完全に埋もれてしまった青海川駅が。
突貫工事の末、地震後わずか約2ヶ月で運転再開。以前、故中山美穂さん──ご冥福をお祈りします──主演の「終着駅 トワイライトエクスプレスの恋」をご紹介したことがあります。冬の「北の日本海側の地域」が舞台。
でも実際のロケは、富山県東部と新潟県西部(こちらやこちら)で撮影されています。実はドラマの中に、夜の青海川駅が俯瞰(ふかん)で登場。その場面はこの場所の近く、1枚目の写真に写っている軽自動車の左下で撮影されています。
いずれにせよ風光明媚(ふうこうめいび)な場所なので、機会があればぜひ訪れていただければと思います。その際はぜひこのホテルに...といきたいところですがホテルを含めた当地域の再開発や、そもそも経営上の問題があってホテルは休業中...のはずだったのです。
でも報道によると宿泊客がいらっしゃったとのこと。良くわかりません。以下、余談。
お伝えしたようにセンセイは今週、自動車の車検をお願いし、無事に完了しています。関係者の皆様にはお礼申し上げるしかありません。それはそれとして、今日のニュースを作成するにあたり、ドライブレコーダの映像を確認。
預けた車および関連設備はすべてセンセイが所有するもの。つまりドライブレコーダおよびそれが記録する内容についても、所有者の指示や了解がなければ関与することはできません。つまり電源が入っている限り、整備作業や普通の人が見ることのない「車検」の様子がすべて記録されているということ。
それによると、整備後の車は自走で「(一社)新潟県自動車整備振興会・新潟県自動車整備商工組合」上越分室に入ります。そこでは車検を受ける車が長い列を作り、外回りから始まって建物内での検査へ。この間、「国土交通省」と制服に縫われた係員──実際は委託の「見なし公務員」のはず──が、次から次へと流れ作業で「検査」していきます。
ふ〜ん。ま、いいんですけど。
■1月10日(金) めざせ、総走行距離300,000km ──これが冬季当地の「穏やかな」日本海──
昨晩の当地は、風が一向に収まらず。
拙宅は親戚の宮大工が建ててくださったので、決してヤワな造りではないと思う。でもそれが時々、微かに揺れる──正直なところ、少し気持ちが悪い──のです。センセイにできることは限られているので、おとなしく就寝。
未明、あちこちから振動と低いエンジン音が。人々が動き出す前に道路や契約先を綺麗にすべく、業者による除雪作業が始まったのです。つまり夜の間にある程度雪が降ったということ。他方、風は少し収まったようです。6時過ぎには近くの信越本線を走る電車の音が。
少なくとも柏崎─長岡間は電車が運行されています。問題はセンセイが向かう直江津方面の状況。この区間の一部は日本海に面しているため、昨日がそうであったように強風で運休あるいは長時間の運転見合わせが発生しがち。起きて窓の外を見ると、積雪は15cm程度。
たいしたことはありません。列車の運行状況を確認すると最大1時間程度の遅れが発生していますが、運休が決定した列車はないようです。予定通り、朝の電車で自動車販売店へ向かうことに。ただし駅までの経路には注意が必要。
運転のために、丈が短めの冬靴にしたい。でもいつも使う最短経路は除雪が進んでいないはずなので、靴の中に雪が入る可能性が。そこで遠回りになりますが、除雪済(と予想される)の経路にします。
柏崎駅舎内は先日以上の混雑。反対の下り列車で2駅先近くの高校へ向かう生徒が大半ですが、一般客の姿もチラホラ。54分遅れの列車を待っているのですが中には、登校を諦めて帰宅する(!!)生徒も。
オイオイ...。
高校生が待っていた電車の到着が予告されると民族大移動が始まり、待合室はガラガラに。続いてセンセイが乗車する電車──こちらは34分遅れ──の入線がアナウンスされます。例によってセンセイは海側の良い席に乗車。
隣の鯨波駅を過ぎたところ(こちらの先)で撮影したのが写真。まるで昨日の運転見合わせがなかったかのように電車は快速に飛ばしますが、海は大荒れ。右の写真はイマイチですが、実際にはもの凄い波飛沫が立っています。
拡大写真(別ウィンドウ、1280×960)だともう少し伝わりやすいかも。ちなみに、左奥に世界最大の柏崎刈羽原子力発電所──全機停止中──が見えます。
これが当地における冬季の日常。なお、過度に青みがかっていると感じられるかもしれませんが、日が射さないと実際にこんな色。上部の雪雲や右下のアルミ製の窓枠をご覧いただくとわかります。
日が当たると、こんな感じ。(ほぼ同所で撮影)電車は順調に走行し、無事に土底浜駅へ。5分ほど歩いて自動車販売店へ。お願いした整備はすでに終えていますが丁寧に診ていただいた結果、エンジンおよびミッションで軽微な油漏れが2点確認されたとのこと。
もちろん必要な部品の手配をお願いします。部品の一つは国内に在庫がなく、「本国」ことドイツから取り寄せる必要が。またBMWの場合、現在は走行10,000km──かつては25,000kmだった──あるいは1年でエンジンオイルを交換するよう要請されています。
そこで冬用から夏用へのタイヤ交換と合わせて春に再度、集中的に整備していただくつもりです。めざせ、総走行距離300,000km。
■1月9日(木) 強風と大雪、リスクが高いのは... ──大荒れの天気で、県内鉄道各線は大きく混乱──
予定を変更して、今日の新潟県内の様子を。
大きく報道されているように、東北地方から北陸地方は大荒れの天気。ニュースは降雪のことばかり伝えています。確かに山間部はそうなのかもしれません。でも正直なところ映像を見ても、平野部の積雪は大したことない。(青森県を除く)
雪深い──その対策として消雪パイプが考案された──隣の長岡市でも、今夕の積雪はわずか17cm前後。長岡市民が「降ったなぁ」と感じる積雪の数分の一程度です。平野部、特に当地を含めた海岸部で悩まされているのは強風。例えば当地の場合、今日の最大瞬間風速は18.7m/s。でもセンセイはめげずに、いつものように徒歩で外出。
ただし雨雲レーダーを見て、できるだけ雪雲にかからないようにして、です。その甲斐あって、ほとんど降られずに済んだのですが、最後に寄ったスーパーから自宅に戻る際に天気が劇的に悪化。雪は仕方ないのですが、風が強過ぎる。傘の損傷を防ぐために畳んで、道路沿いの民家のカーポートで雨宿りならぬ「雪宿り」をしたほど。
傘を差していると強風で前に進めない場面も。センセイ個人のことはどうでもいいのですが、皆が困るのは公共交通機関の乱れ。今日は強風で平野部の各線が、そして雪で山間部を走る磐越西線──福島県との県境付近で終日運転見合わせ──が混乱しました。
平野部でも強風により運休や運転見合わせ、遅れが続出。写真はJR東日本の列車運行状況を示す「どこトレ」(PC版)の様子。なお右上の枠内はそのスマートフォン版──タイミングが僅かに異なる──です。(いずれも(c)JR東日本)
中央の地図を見ると平野部を中心に、赤色(運休ないしは大幅遅延)や橙色(遅延)の区間が。実はこの件、センセイ個人も直接影響を受けました。お伝えしたように月曜に車を車検に出しており、当初の予定では明日、引き取ることにしていたのです。
ところが報道によると、明日は当地も大雪を警戒する必要が。実際、大雪警報が発令済。そこで、可能ならば今日中に電車で移動して車を引き取りたい。他方、今日はこの強風で鉄道が混乱しており、お店最寄りの土底浜駅まで辿り着けるかどうかわからない。
つまり強風と大雪のリスク──後者はまだ確定していない──のどちらを取るか。お昼過ぎに連絡があり、無事に整備と車検を終えたとのこと。明日は金曜日で両親の食料を確保したいということもあり、どんなに遅れてもいいから明るいうちに自動車販売店まで移動することにしました。
ところがこの頃から天気はさらに悪化。強風のため午前中は時々運転を見合わせながら、つまり大幅に遅延しながらも、日中は何とか列車が運行されていたのです。ところが徐々に見合わせが長引くようになり、「風が弱まり次第、運転を再開...」。
ついに、特急を含めて運休(画面左上の赤色抜き文字)が続出するように。特急「しらゆき」は先日(2枚目の写真)同様、当地で運転を打ち切って折り返し列車に充当。
ぎりぎりまで待ったのですが、乗車予定の電車が運休になったため今日の引き取りを断念しました。つまり「あれかこれか」のジレンマ状況に入る前の段階で、あっさりと「ゲームはなかった」ことに。
ちなみに海岸部の路線は、夕方に何とか運転を再開しましたが、現在も最大1時間半以上の遅れが発生しています。ある意味、勝負することすら許されずに、半分「負け」てしまったセンセイ。
明日は、どうなる。
■1月8日(水) さて、中古で購入した「神」レンズの実力は如何に? ──質感あるいは説得力編──
広角「神」レンズ、あっさりと最終回。(予定)
ただし今回も決してレンズの能力の限界に迫っているわけではありません。しかも後述するように今日は、そもそも無理な比較だということをご承知置きください。
一部繰り返しになりますが、キャノン製ミラーレス“EOS Kiss M”カメラと標準レンズ(およびこちらの左側)そして、早々に売却した「竹」望遠レンズの組み合わせを使っていて感じたのは、「画の力」の弱さ。
線が細くて、平面的。初代“EOS Kiss M”(金沢工大所有。返納済)で使用していたレンズ(“EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM”)を含めて、この弱点は特に望遠レンズで目立ちました。
望遠ほどではないものの標準レンズも、やはり線が細い。確かに「綺麗」なのですが...、
加えて昨日ご紹介したように「もう少し広角側が...」という場面があったため今回、これまでの標準レンズを交替させることに。他方、もう一つの課題である「画の力」を言葉や文字で説明するのは難しい。
しかも(旧)標準レンズは売却済なので同一条件での撮影、比較は不可能。(ただし過去の撮影済写真との比較はある程度可能)画の力の有無(あるいは強弱)については、今後ご紹介する写真から皆さん自身が感じ、判断していただくしかありません。でもここで終わったのでは話にならない。
というわけで、右の写真。(拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))先日、いつもの道を歩いていたところ踏切の警報音が。柏崎駅11:42着の上り特急「しらゆき4号」が接近しているのです。「神」広角レンズ装着の“EOS Kiss M”を取り出して撮影したのが写真。
今回は望遠端──といっても、フィルム換算35mmの標準レンズ相当──で撮影しています。残念ながら(旧)標準レンズで撮影した類似写真はありません。最も近いのはこちら。ただし両者の比較には致命的な問題が。比較先の写真は“EOS Kiss M”ではなく、コンパクトデジカメ“PowerShot G9 X Mark II”で撮影。
つまり、そもそも比較はフェアでない。それを承知の上で敢えて、先日のパチンコ・ゲームセンターの写真のようにタブを開き、今日の拡大写真と比較先の拡大写真(こちらおよびこちら(いずれも別ウィンドウ、1280×960))を横並びにして、3枚を見比べていただければと思います。
センセイが言う「線の細さ」や「画が平面的」を感じていただけるのではないでしょうか。ただし「画の力」については、ちょっと微妙かも。
「神」広角レンズ。センセイ個人としては──暗さに弱いことを除けば──気に入っているので、今後も主力レンズとして活躍してもらうつもりです。たぶんこの話題の直接の続きはないだろうと思います。
でも「神」レンズによる写真は続くはず。...と、珍しく、少しワクワクしているセンセイなのです。
■1月7日(火) さて、中古で購入した「神」レンズの実力は如何に? ──広角撮影編──
お断りしておきますが、今日のタイトルはかなりオーバー。
センセイに市販カメラやレンズの実力を見極める能力はありません。せいぜい性能の一部を拝見させていただく程度に留まります。その上で今日は、広角レンズとしての使い勝手を確かめて見ることに。
実は、広角レンズにはいろいろな使い方があるのですが今回は、その広角撮影の基本部分。写真は市内、センセイのお散歩コースの一部。と同時に高校時代、柏崎駅の一つ手前の「比角(ひすみ)」駅(現「東柏崎」駅)で下車し、この道を通って登校していたという通学コース。ちなみに帰りは柏崎駅へ。
始発駅なのでみんなで座り、一緒に帰宅するというパターン。その頃からちょっと不思議に感じていたことが。写真中央奥、割と大きな建物の上部外壁に「フジタパン」と朱書されていたのです。(2枚目の拡大写真では読みとれる)
当然、パン屋さんあるいはパン工場だろうということになります。記憶が定かでない部分があるのですが、もしかするとその頃は近くに売店があったかもしれません。されどいずれにせよ、皆さんがイメージするであろう「ベーカリーショップ」ではなかった。
約40年ぶりに当地に戻て歩いていたところ再び、あの「フジタパン」の赤い文字に遭遇。(たぶん塗り直していない)でもその時は、どうも稼働している様子ではなかったのです。だから、残念ながら廃業したんだろうなぁ...と、勝手に思い込んでしまいました。
でもそれは、まったくの誤解。奥の建物に関してはわかりませんが後日、おぉ、道路を挟んだ手前左側の建物で、白衣姿の従業員が作業中。その時初めて理解したのですが、施設は道路を挟んだ分散配置。
パン製造事業は、しっかりと継続されていたのです。改めて良く見ると建物はともかく、戸外の設備はちゃんと更新されています。しかも写真の陰(逆“L”字型の道路の先)には、車体側面に「藤田製パン所」と書かれた複数の営業用車両。
我々がイメージがちな「パン屋さん」ではなく、例えば学校給食など業務用のパンを製造しているようです。関係者の皆様、改めてお詫びいたします。
その上で、本題。1枚目の写真はコンパクトデジカメ“PowerShot G9 X Mark II”の広角端(35mmフィルム換算で28mm)で撮影しています。
昨日同様、これだけを見たら「ふーん、そうなんだぁ」程度で終わるのでは。右の2枚目は“EOS Kiss M”と、今回購入した「神」レンズ(同、約18mm(17.6mm))で撮影したもの。昨日ご紹介した補正は、すべてONで撮影しています。(拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
どのようにお感じでしょうか。もちろん誰だって、写真に収められている範囲が相当違うことはわかります。その意味では購入した甲斐がありました。でも焦点距離がずいぶん違いますから、これは当たり前のこと。
おそらく本当の問題は、その先。広角レンズという特徴を、画質にいかに生かすか。
この写真だけを見たらおそらく、言われなければ補正されていることすらわからないと思います。何を隠そう、センセイだって改めて補正機能のON/OFF設定を確認しました。それを頭に置いて、ぜひ拡大写真をご覧ください。
画に説得力を感じるか否か。(決して、撮影テクニックを問わぬよう)どうでしょう。(続く)
■1月6日(月) 何度目かの執行猶予判決 ──ミラーレスカメラは、自動でここまで補正していた──
広角レンズ購入の続き。
世の中は今日が仕事始め。年金生活者のセンセイは毎日が日曜日(?)ですが、やはり社会の動きに合わせていろいろと行動を開始。まず9時に両親の通院の予約作業。たまたま今日だった、というだけ。
1分で予約を済ませて、9時4分に自動車で自宅を発ちました。以前ご紹介しましたが今日、自動車を車検に出すのです。つまり帰路は、概ね1時間に1本運転される電車。その兼ね合いで本当はもっと早く移動を開始したかったのです。でも通院の予約と重なります。
9時ちょうどにデータを送信しないと都合の良い時間帯を確保できないのです。(病院の、広義のシステム上の欠陥)そこで、もし雪などで道路状況が悪かったら早めに自宅を出て、お店に持ち込んだMacBook Proで予約するつもり(ただしこの場合、電車の到着まで1時間近くある)。倖い、車道は無雪で午前中は割と良い天気。
というわけで、予約を優先することに。通勤で混雑する時間帯を過ぎていたこともあり基本的にはスイスイと走行。予想時刻9:42ぴったりにお店に着きました。最終的な打合せを済ませてから5分ほど歩いて、JR信越本線土底浜駅へ。4分後に目的の電車が到着。
絶妙のタイミングだったわけです。電車に乗ってしまえばこちらのもの。問題なく柏崎駅に到着して次の行動を開始。もう11時近いのでどこかでお昼を頂き、晩酌のツマミを購入してから帰宅するつもり。でも今日はもう一つ確かめたいことが。
昨日ご紹介した広角レンズに関する「収差」、つまり光学的な各種の歪みや「周辺減光」(「周辺光量」)の状況です。これらは特に広角レンズで目立ちがち。本来このような歪みは、可能な限り光学系で問題を減らすべきもの。実際、何枚ものレンズを重ねたり、特殊なレンズを組み込んだりしています。
でも最近のカメラには従来の取り組みに加えて、自動補正機能が装備されていることも。ここでの「自動補正」とは、組みあわせるレンズの固有データを元にして、撮影済の画像データを補正してから最終データとして記録しようというもの。
実例をご覧いただいた方がわかりやすいと思います。写真は帰路、昨夏閉店したパチンコ・ゲームセンター「想い出広場 レトロ」を撮影したもの。直線が多いため選択しました。今回は撮影時の明度は標準。(雪が写っているのでAGC(Automatic Gain Control)回路が過度に働き、写真は暗めになることが多い)
撮影後は縮小以外の加工をしていません。また、できるだけ撮影条件を揃えたつもりですが、完全には同一ではないことにご注意ください。
1枚目は後述の補正機能をすべてOFFにして撮影しています(拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))。正直なところ「ちょっと暗めだなぁ」ということ以外、特別な印象を持たれることはない/少ないんじゃないかと思います。
でも、補正機能をすべてONにした2枚目(拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))と比べてみるとどうでしょう。別のタブで開かれる拡大写真で比較していただく方がわかりやすいと思います。
“EOS Kiss M”と“EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM”広角レンズの組み合わせでは「周辺光量補正」、「歪曲(わいきょく)収差補正」、「色収差補正」および「回折補正」が可能。
2枚目を見てから1枚目を見直すと、まず、確かに周辺部が同心円状に暗くなっています。次に気づくのは、1枚目の写真では中央部が前に出て、周辺部ほど奥へ引っ込んでいること。つまり「樽」状に歪んでいます。これが「歪曲収差」。
でも2枚目はそれらがいずれも、まるで何もなかったかのように補正されています。個人的には、「ここまでやるかぁ」というのが実感。状況によっては歪曲収差も味があるので。でも少なくとも“EOS Kiss M”の場合、補正強度の設定はできません。(ON/OFFしか選択できない)
だから設定を使い分けるしかありません。でも実際は、設定画面の階層の深いところにあるため、即応は不可能。だから実際は、多用するモードに設定しておくしかないだろうと思います。というわけでセンセイは、雨や雪にも降られず無事にご帰宅。
少し休憩してから再び、徒歩で同級生のクリニックへ。昨年末内視鏡手術を受けた大腸ポリープの病理検査結果を教えてもらうためです。結果は無罪放免。というより、何度目かの執行猶予というべきでしょう。
■1月5日(日) 「快気祝い」は、掟破りの延長戦へ ──中古の「神」広角レンズを購入しました──
まず、昨日発生した架線トラブルの続報から。
確認できた限り、事故に関するテレビ報道はなかったようですが、今朝の『新潟日報』紙──登録済であれば、こちらから閲覧可能──にはそれなりの大きさの記事が。それによると直江津駅に到着した信越本線の列車のパンタグラフが破損していたとのこと。
たぶん8:36着の1326M。そのため北越急行線の乗り入れ列車を含めて、直江津─柿崎間が10時間に渡って運転見合わせ。影響を受けた利用客は約3,000人。架線切断などのトラブルが起きてパンタグラフが壊れたと推測されます。
なお『新潟日報』からごく簡単な情報が、また、えちごトキめき鉄道からそれぞれ、この事象に関する情報が提供されています。後者によると、同社妙高はねうまラインも部分的に運転を見合わせた模様。情報を総合すると、トラブルが発生したのは直江津駅構内。北陸新幹線の開通に伴って、直江津駅全体はトキ鉄が管理していますが、今回のトラブルはJR東日本が管理する信越本線内で起きたようです。
なお、架線が切れたのは昨日の雪によるものとの情報も。(十分な裏付けが取れていないことに留意)都市部の方にとって3,000人はあまり多いと感じられないかもしれません。でも地方都市の人間としては相当な方が...というのが実感。また、もし自分やが当事者なら、しかも年末年始の移動中であることを考えれば印象は、かなり変わるかも。
本題。一昨日予告したように、キヤノン社製ミラーレス“EOS Kiss M”(私物)用の“EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM”広角レンズ(1枚目右側)をカメラのキタムラで購入しました。2013年発売開始のちょっと古いレンズ。
もちろん販売は終了しています。新品も僅かに出回っているようですが、センセイは年金生活者なので中古品を取り寄せていただきました。前後のキャップおよびレンズフード込みで23,000円弱(税込)。
ちゃんと使いたいので状態の良い個体を購入しましたが、もっと安いものも流通しています。何度かお伝えしましたが、センセイはそんなに写真およびカメラに詳しくありません。レンズ(やカメラ)を買い増ししようという意図はないのです。
されど、購入した“EOS Kiss M”のレンズでは満足できなくなっていたことは認めざるを得ない。そもそも“EOS Kiss M”はそれまでカメラにご縁がなかった方を取り込もうという主旨の企画。だから撮像素子は小さく、カメラ本体とレンズ(特に「竹」望遠レンズ)も徹底的に小型軽量化。
その画は確かに小綺麗なのですが、決してそれ以上でもない。この点は別系統のEF/-Sシリーズの「松」望遠レンズ(2枚目の写真)および「梅」レンズ(同1、4枚目。本日の1枚目左側)ではっきりと自覚しました。
メーカーは当然、この点を織り込み済。満足できない客層については、さらに上位のシステムへ誘導...というわけです。
でもセンセイはそんなに高レベルの写真を求めているわけでもないし、そもそも技量を持ちあわせていません。肝心な場面で、もうちょっと...が欲しいだけ。しかも現在のセンセイは年金生活者。
お伝えしたように、大きな不具合が発生しない限り“EOS Kiss M”をできるだけ使い続けるつもり。ただし望遠レンズとの関係で、残された課題が。標準レンズ(およびこちらの左側)をどうするかという問題です。
(繰り返しになりますが)小綺麗ではあるものの、訴える力が弱い。しかも焦点距離は24mm〜72mm(35mmフィルム換算)と広角、望遠ともに中途半端。
そもそも「標準」レンズなので、それ以上の能力を求める方がおかしいのです。望遠側については「梅」レンズ(29mm〜216mm(同上))で解決済。残るは広角側です。「標準」レンズでも何とかなることが多いのですが、やはり対応できない場面も。
というわけで今回の購入に至ったという次第。「梅」レンズ購入に際して悩んだ「大義名分」ですが、う〜ん、今回は掟破りの「快気祝い」延長戦か、昨年末に良く働いたご褒美、あるいは正月の「ストレス」解消でどうだぁっ。
ストレス解消のための酒量増加や買い物は好ましくないのですが...。調べていただくとわかりますが、今回購入した“EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM”(約18mm〜約35mm(35mmフィルム換算))は、EF-Mシリーズでは唯一の広角ズームレンズ。
しかも、しばしば「神レンズ」と呼ばれています。実際に使い始めていますが、戸外で撮影すると確かに凄い(技量が追いつかない)。他方、かなり暗いことも事実。
2枚目の写真は、広角端で書斎を撮影したもの。実際の10畳──都市部の方にとっては贅沢すぎる広さ──以上に広く感じていただけるのではないかと思いますが、暗い(照明は全灯かつフラッシュを焚いている)ので、画質はイマイチ。
この写真に関する限り、広角以外の説得力は感じられないと思います。白状すると、「標準レンズ」は画質の問題および今回購入した広角と焦点距離が重なるため、同じ日に売却してしました。キタムラで見積もっていただくと、540円(実話)。引き出しの肥やしにしても良かったのです。
でもセンセイは、買い求めたばかりの広角で「よしやぶ川」の桜を撮影してから「ハードオフ」へ。年輩の社員がニコニコと対応してくださり、すぐに査定へ。結果は2,500円。
この広角レンズの魅力(と弱点?)については、少しずつお伝えしたいと考えています。