2024年7月20更新(2024年7月28日ページ移動)

──2024年7月第3週のニュース──

バックナンバーはこちら

7月20日(土) 「あ"っ、違うわね...」 ──クラッチやマウントの交換で、乗り心地はほぼ新車に──

 「あ"っ、違うわね...」というのは、BMW5シリーズ(第5世代:E60)TVCFの中の台詞。(詳細はちょっと相違しているかも...)

 当該モデルがデビューした2003年頃のCMですが、新しく購入した5シリーズの助手席に奥様──と思(おぼ)しき人物──が着席。ご主人(?)の運転で車が走り始めたその瞬間に呟(つぶや)く言葉です。
 BMWに乗っている人ならわかる、この感覚。

 実は今日、同じような体験を。

 クラッチの交換と、エンジンおよびトランスミッションのマウント交換という重整備に出していた320i MSport(MT)を引き取るため、自動車販売店を訪れました。
 昨晩、予定通りに作業が完了したとの連絡を頂いたのです。

 今朝の当地は大雨だったのですが、小降りになった中を駅まで歩いて「いつもの電車」に乗車。土底浜(どそこはま)駅で下車して、お店まで歩きました。
 土曜日だからでしょうか、お店には社長(?)お一人だけ。

 説明を受けて整備代金を支払い、今後のメンテナンスについて相談させていただきます。最初はちょっとだけ不安感を覚えたのですが、これまでのやり取りから、技術面以外を含めて信頼できそう。
 本当はもう少しご相談したかったのですが、ここで飛び込みのお客さん。

 残りは次の機会に...ということにして、お店を後にし、車へ。あちこちをチェック──お店を疑っているわけではない──してから、エンジンを始動。
 その瞬間、「あ"っ、違う...」。

 白状すると、その時はまだ「何かが違う」というだけで、その正体(?)はわからなかったのです。安全を確認してからギヤを入れ、クラッチを繋ぎつつアクセルを少し踏み込んで車を出します。
 ここでも差異が。

 すぐに気づいたのは、クラッチが繋がる「ミートポイント」の移動。また、フライホイールとクラッチが繋がる時の不安感が完全に消失しています。交換前は時々、「ジャダー」(“judder”)という振動──実体は共振現象──が起きることがあったのです。
 今日はホントに「スッ」と、きわめてスムースに繋がります。
(交換後のクラッチはBMW純正品)

 信号機の手前で驚かされたのがエンジンブレーキ。MT車なのでセンセイは多用するのですが、これが見事に効きます。逆に言うと、交換前はクラッチ板の摩耗でエンジンブレーキが効きにくくなっていたらしい。
 クラッチを繋ぐ場面と合わせて考えると摩耗が進んで、少しずつ「滑る」
──このような表現を使う──場面が増えていたんでしょうねぇ。

 反省。

 クラッチ機構はMT車の根幹要素の一つ。これまで4台の自動車を乗り継ぎ、それぞれ約150,000km〜約200,000km走行してきましたが、これで全車1回ずつの交換。実家の所用もあったため今日は約70kmを走行しましたが、不安定感はまったくありません。
 やれやれ。

 で、最初に感じた「違い」。

 お店を出て、前の国道8号線に出た頃にはその原因を理解していました。車内が非常に静かなのです。もちろんエンジンとミッションを支える「マウント」というゴム部品を交換したことによるもの。
 購入からすでに8年が経過し、走行距離は190,000kmに迫ろうとしています。

 ゴム部品なので当然、劣化が進行して硬くなっています。特に冬期、それもエンジン始動時は冷え切っているので、マウントで吸収しきれない音が気になっていたのです。でも、これほどまでに劣化していたとは...。
 再び、反省。

 スプリング以外のサスペンションは4輪すべて、金沢のディーラーで交換済。それと相俟(ま)って、乗り心地はほぼ完全に新車。ホントに。それでいて掛かった費用はディーラー見積価格の約45%(!!)に留まっています。
 決して買い叩いているわけではありませんので、誤解なきよう。

 どうやらご縁は続きそう...というか、(センセイは年金生活者なので)ぜひ続けさせていただきたいと願っています。



7月19日(金) 奇しくも世界中のWindowsマシンがブルースクリーンに変わった日に、センセイは...

 ご存じのように、本日午後(日本時間)から大規模なシステム障害が全世界的に発生しています。

 影響は個人から始まって、一般の会社、銀行、通信会社、航空会社など多数に及ぶとのこと。JR西日本の「列車走行位置」近畿地区も現在、「システム障害」の表示(その後、復旧)。原因はどうやら、サードパーティー社製セキュリティソフトの脆弱性らしい。
 センセイ個人は、昨日時点で実機
MacBook Pro1台、仮想マシン2台(Mac miniおよびMacBook Pro)を使っているのですが、不具合は見られません。

 たまたま、このような状況下でWindows 10を新規インストールしました、というお話。

 インストールしたのはMac mini。まぁ、正直なところ、3台も積み重なっていますから「何が何だか...」ということになっても不思議ではありません。一番下は、ディスクドライブを内蔵した古いMac mini。
 現在は、オーディオ録音および再生専用機です。

 その上が、今回Windows 10をインストールしたHDD(1TB)マシン。アパートで使った後、自宅書斎へ引っ越しました。もともとWindowsをインストールしてあったのですが、借りていたアパートはネットワーク接続が貧弱。
 その関係で、Windows OSはボリュームごと削除しました。

 一番上のMac miniは、研究室で主力マシンとして使ってきたSSDモデル。パーティションを切ってWindows 10をインストール。SSDなのでキビキビと動作するので性能に不満はなく、動作も極めて安定していました。
 引退後も1年間は事実上、このマシン
(とMacBook Pro)だけで乗り切ってきました。

 されどお伝えしたように5月下旬、Windows OSが突然昇天。まぁ、そのちょっと前から徐々に不具合が発生していたのですが...。それ以降、Windowsマシン(実機)はMacBook Proだけに。
 実機でしかできないこともあるので、ちょっと不安。

 たまたまですがこの間に、3台のMac miniの役割とAVシステムへの接続を整理。現在は、たいてい2台が同時に起動し、それぞれの役割を分担をしています。
 ただしWindows 10
(実機)の不本意な戦線離脱で、Windows上の作業はSSD上の仮想マシンに集中。

 重要なデータは分散かつ多重書きされているので、どこかで問題が発生したとしても、大きな影響はないのです。ただしシステム全体ととして、脆弱な部分が残っていることは認めざるを得ない。
 そこで改めて、実機のWindowsマシンを整備した、という次第。

 かつてはMac miniを分散配置していたため、どうしてもどのマシンにも負荷がかかってしまっていた──研究室/アパート/自宅にはそのマシンしか存在しない──のですが、現在は十分すぎる余力が。
 いろいろ考えた結果、ストレージ容量の大きいHDDマシンへインストールすることに。使い方にも関係しています。

 そもそも、256MBしかないSSDマシンへのWindows 10インストールはかなり無理があったのです。まぁ、当時SSDは高価で容量も小さかったため、仕方なかったのですが。
 なお今後も、通常の仕事はSSDモデル上の仮想マシン
(32bit)で行うつもり。

 しかも実際、この態勢でほとんど何の問題もないのです。他のマシンとの連携や、SSDマシン上のMacボリュームとの行き来も自由自在。まさに万能マシン。
 でも、この仮想マシンに頼り切るのはリスクが高いので、いざという時のために実機の64bitマシンも準備したい。

 というわけで昨日午後から、まずApple純正の“BootCamp”(1枚目の写真)を使ってWindowsパーティションを作成。容量は100MBに設定しました。
 このボリュームの中にデータを詰め込む意図はありません。
(主データは別途管理)

 その上で用意しておいたデータ──たぶん、現在は入手不可──をインストール。2枚目の写真はその途中のもので、インストールするボリュームを選択しているところ。
 慣れないとわかりにくいのですが、“bootcamp”を選択を選択します。

 そのままでは色が変わらずインストールできない──という説明はどこにも書かれていない、と思う──ので、「初期化」を選んだ後、インストール。
 ここから先は、ほとんど自動です。
(3枚目の写真)

 途中、ライセンスの確認を求められるので、今回は昇天したマシンのライセンスを使いました。でもセンセイはまだ未使用のライセンス──もちろんいずれみ正規品──も保有しているので、そちらでも可能。
 つまりライセンスを含めてのリスクヘッジです。

 初期段階のインストールは約1時間半で終了。直後のWindows 10はかなり古いバージョン。使い勝手、特にメニュー絡みやコントロールパネルが現在とかなり違います。
 1日で終わらないことはわかっていたので、ひとまず安定した段階で休もうと思っていたら、ドッカーン!!

 かなり大きなOSアップデートに入ってしまいました。ここで約1時間。アップデート完了を見届けてから就寝。午前中に起動したところ、大きな更新はなし。
 ただしあちこちが最新バージョンと違います。

 更新したはずなのに変だぁ...と思いながら、Office(正規品)などソフトウェアをインストール。そしてなぜか繋がらないネットワーク接続に挑戦していたのですが、お昼近くになってから再びOSの大きなアップデートが。
 約1時間かけて、最新の“22H2”
──「2022年度後半」の意──バージョンに辿り着くことができました。やれやれ。

 この時点で100MBの容量中、既に約60MBも使用。仮想マシンでは他のソフトをインストールしても30MB弱しか使用していません(ただし32/64bitの違いを考慮する必要がある)。調べたところ、OSアップデートの際の不要なデータなどが大半だったので、削除。
 現在の使用量は約30MBに留まっています。

 今回、最も難渋したのはネットワーク接続。Windowsネットワークは繋がる時は繋がるけれど、繋がらない時は絶対に繋がらない。最後は、他のマシンのデータを流用して、ネットワークにかなり強引に接続させました。
 最初は拒否されたのですが、ひとまず成功すると、その後はまるで何事もなかったかのように接続。

 ま、こちらとしてはネットワークに繋がりさえすればいいので、問題ないんですけど。

 だから、ま、いっかー。



7月18日(木) 収穫への期待とともに、新たな課題が ──枝豆が、短期間でかなり生長しました──

 今日はタイトル通り、拙宅庭に植えた枝豆のその後を。

 決して観察をサボっていたわけではない──撮影はしている──のですが他のニュースの陰に隠れて、お伝えし損なっていたもので。
 この間、雨と気温と陽射しに恵まれてずいぶん成長したのです。

 ご存じのように今日、関東甲信まで梅雨明けしましたが、新潟県を含む北陸地方は発表見送り。実際、来週前半まで雨の日が続きそうです。
 ただしそれでも今日は、梅雨の中休み。陽射しが、痛い...。(ホントに)

 写真は全体の様子を見たもの。3週間前に南から北を向いて撮影したものをご紹介していますが、今日はもう少し高い位置から、北北西方向を見ています。拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
 なおコンクリートブロックの脇の雑草部分
(手前部分を除く)は、昨年枝豆を育てた場所。

 高さと角度が違っているためちょっとわかりにくいかもしれませんが、それでもその時と比べると、背丈がずいぶん違っていることがわかります。
 ちなみに、雑草もずいぶん大きくなっています。(トホホ)

 早朝や夕方など、気温があまり高くなく、陽射しが弱い日に草取りをしなければ...。

 お察しの通り、これからの楽しみは豆の生長。すでに、ごく鞘(さや)はいくつも見つけていたのです。枝豆は花も小さいけれど、鞘が本当に小さい。
 それが、この10日間弱でみるみる大きくなりました。

 右の写真はその一例。いかにも「枝豆」という感じの鞘が見えます。ただし写真だと大きく見えますが、実際にはかなり接近しての撮影。拡大写真(別ウィンドウ、1280×960))
 形だけは一人前ですが、大きさと中身はまだまだで、何より身が入っていないため、薄っぺらです。

 もちろん嘆いているのではなく、これからの枝豆の充実が楽しみ。

 ただし正直なところ、子供の頃、田圃の畦で見ていた枝豆と比べると、かなりか細い。生長途中だから当然なのですが、それを差し引いても華奢(きゃしゃ)だと思う。
 やはり土地の栄養分が違うんでしょうねぇ。

 何しろ、畦の枝豆は、田圃に蒔かれた肥料のお裾分けを貰っているはずなので。

 時間差込みの今年の収穫を期待すると同時に、来年度に向けて新たな課題が見えてきました。

 当地も程なく、夏本番です。



7月17日(水) 美味しそうに...は、難しい ──上越妙高駅で聞く「特急はくたか、敦賀行」──

 昨日の続き。というか、昨日と今日でペアとお考えいただくと良いかも。

 金沢工大での大学院講義を終えて、新幹線で帰宅しました。写真はお察しの通り、昨日お伝えした小竹(こたけ)製菓の「サンドパン」。乗り換えの上越妙高駅の「NEWDAYS」に、今日は山盛りになっていました。
 でもその説明の前に、昨日から今日にかけての流れのおさらい(?)を。

 今回は移動に、あまり好きではない北陸新幹線の、それも各駅停車を利用。ちなみに速達タイプの「かがやき」だとある意味、割り切って乗車できるのです。されど「かがやき」は上越妙高駅には止まらないので、選択の余地なし。
 しかもセンセイの場合、乗車時間が中途半端。

 「はくたか」は、東海道新幹線の「ひかり」と「こだま」の中間のような位置づけ。在来線の旧「北越」なら2時間半くらい乗車しますから、例えば仕事を終えて帰る時は発車後に缶ビールを2本、という感じ。
 乗り過ごしたことはありません(キッパリ)。

 加えて、在来線との接続も悪い。それでも特急「しらゆき」についてはそれなりに考慮されているのですが、センセイのように上越妙高駅に近い人間は、特急を利用しない。
 こうなるともう、絶望的です。

 金沢へ移動した昨日、割と遅く、比較的接続の良い列車を利用したのにはそのような理由が。上越妙高駅の新幹線ホームに降り立ったのは、山陰を訪れた2月末以来、5ヶ月ぶり。
 ほとんど何も変わっていなかったので気を許していると、人工音によるアナウンスが。

 「次に13番線に到着するのは、特急はくたか563号、敦賀行」...え"っ。

 今までは在来線──特急「白鳥」と夜行急行「きたぐに」を除く。センセイはいずれも、大阪行に乗ったことがない──も新幹線も、すべて金沢止まり。だからセンセイが最初に感じたのは、「敦賀って、どこ?」。
 5月に通ったばかりなのに。

 その敦賀行はかなりの乗車率。前の席の関西へ戻る賑やかな4人組の高齢観光客と、その向こうにいらっしゃるアジア系の外国人客(+日本人女性)とで、かなり騒々しいので、なかなかくつろぐ気分にはなれません。
 そこで発想を変えて、上越妙高─富山間に存在する
スノーシェッドの聴き分けに挑戦。

 往路ではいくつか失敗しましたが、その代わりに初めて気づいたスノーシェッドがありました。行きがかような状況だったので「帰りもあんなかなぁ...」と期待値を下げて臨んだ帰路は、乗車率15%程度と対照的。
 全8カ所のスノーシェッドをすべて聴き分けることができました。

 自己満足と言われればそれまでですが、これで、北陸新幹線内の長大トンネル内にいても、おおよその位置を知ることができます。そのご褒美に...というわけではないのですが、帰りの上越妙高駅で「サンドパン」を購入。
 写真は乗り換えの直江津駅で断面を撮影したもの...ですが、う〜ん、この写真じゃ、なかなか美味しそうに感じていただけないかも。 

 実物は、かなり白いパン。そしてとてもフワフワしていて柔らく、しかも瑞々(みずみず)しい。でもこの写真だけだと、硬く乾いた茶色のコッペパンに、ペタッとした白いクリームが申し訳なさそうに挟まれているだけ...という感じ。
 いえいえ本物は、はるかに魅力的です。

 ゴメンなさい。



7月16日(火) あれから17年... ――これぞ上越(高田)市民のソウルフード、「サンドパン」――

 今日はお伝えすべきことがいくつかあるのですが、いろいろ考えた末、基本的には一つだけ。(+オマケ)

 先日の妙高高原訪問の、最終回です。

 日曜日、最寄りの柏崎から乗車した「いつもの電車」は、乗換駅の直江津で妙高高原行の各駅停車にすぐ接続します。同じホームの反対側――明らかに、利便性を考えて設定されている――ので、高齢者なども便利。
 ただし、その先の旧信越本線は単線。
(新潟県内。妙高高原駅から先は、しばらく複線区間が続く)

 1931年(昭和6年)の上越線全通以前の信越本線は、磐越西線とともに太平洋側の日本海側――古い表現では「表日本」と「裏日本」――を結ぶ大動脈。だからこそ、先日ご紹介した関山駅のように、スイッチバックを設けてまで、列車交換のための駅や「信号場」を多数設置。
 すぐご紹介する旧脇野田駅ももともとは、後者の一つ。

 列車は上越妙高駅(旧脇野田(わきのだ)駅)に到着。北陸新幹線に乗り換える乗客が大きなスーツケースを引きながら下車して、車内の雰囲気は一変します。
 残っている乗客の大半も、2駅先の新井駅で下車するはず。

 ただし列車はそのままで、動こうとしません。お察しの通り、反対からやってくる下り列車――国鉄型 観光急行」を各駅停車として充当――と交換するためです。
 ちなみに
「国鉄型 観光急行」、相変わらずそれなりの人気。

 で、センセイはというと、この機会に改札を出て、駅構内の「NEWDAYS」へ。上越妙高駅には十数分停車しているのです。また企画乗車券なので、乗り降りも自由。
 お目当ては写真の、
小竹(こたけ)製菓「サンドパン」(税込163円)

 蘊蓄(うんちく)は情報誌に譲る(こちらこちら)として、上越市旧直江津地区の「つかそば」に匹敵する、上越市旧高田地区のソウルフード。
 ちなみに、旧直江津市と旧高田市は1971(昭和46年)年に対等合併して現上越市になったものの、やはり文化は相当違う。

 その「サンドパン」。要するに、コッペパンの中にバタークリームが塗り込まれたものなのですが、どうやらこれは新潟県独自らしい。ちなみに、センセイの根拠地である柏崎地区に、「サンドパン」に相当するものはありません。
 ただし、新潟市の「パンのカブト」は良く覚えています。

 通常の倍(!!)――トホホ――もの学部学生時代前半、センセイは新潟市中心部に住んで、近くにあった大学に通っていました。朝は露店市場を抜けて、近くの「糸きん」――新潟市白山浦。お店は現在も存続――で食パンを購入。
 登校後に頂いていたのですが、本当においしかった。

 ちなみに、西隣は活版印刷のお店。朝早くから、職工さんが目にも止まらぬ速さで裏表が反転した鉛の活字を拾う姿を良く覚えています。

 学部学生後半は、古町6番町にあった中華料理店でアルバイトをして生活費を稼いでいたのですが、通勤経路にある5番町には、確かに「パンのカブト」が。今回、「店舗案内(沿革)で確認したのですが、やはりあの時の「カブト」です。
 その後、郊外に移転していたんですね。

 その頃は高級パンのお店という印象。貧乏学生には手が届かない――と、考えていた――ので、入ったことはありませんが、お店のことは良く覚えています。おっと、小竹の「サンドパン」に戻らねば。
 申し訳ありませんがセンセイは圏外、中越地区の人間。

 小竹の「サンドパン」、確かに甘くておいしい。でも申し訳ないのですが、センセイにとってソウルフードではありません。ただしこれだと全然絵にならないので、「サンドパン」を割った断面をお伝えしようと考えたのです。
 写真のパンはセンセイの胃袋に収まってしまったので、断面の写真が存在しないのです。

 倖なことに今日は金沢への移動日。しかも車は整備のため、自動車販売店に預けているため、今回は在来線と新幹線を使っての移動...。つまり再び上越妙高駅で「サンドパン」をゲットできるはず...。
 されど、今日は完全に売り切れ。(実話)

 トホホ...。

 小竹製菓の建物は、旧信越本線南高田駅付近から良く見えるのですが、途中下車になるのでまだ駅に降りたことはありません。というわけで、小竹の「サンドパン」のご紹介、続きがあるかどうかはまったくわかりません。
 悪しからず。

 で、オマケ。

 2007年に発生した新潟県中越沖地震から今日で17年。長かったようで、短かかったような。表面的には元に戻ったように見えますが、よくよく考えてみると、あれもこれも消失してしまったものばかり。
 消えているので、存在そのものを思い出すことが難しくなっています。

 しかもこの間、東日本大震災や年初の能登半島地震など、地震が多発。特に後者は現在進行中ですが、本質的には同じような状況のはず。

 だから、まだちょっと整理がついていないのです。



7月15日(月:祝日) どんよりとした雲の向こうには、真夏の太陽が ──海の家は受け入れ準備完了──

 時間的には、昨日の続き。

 ただし昨日は雨が降っていたので、写真は先日、自動車を整備に出してから戻る際に撮影したもの。ご覧のように金曜日は、割と晴れていたのです。

 で、この写真ですが、JR信越本線下り列車内から撮影した、柏崎市鯨波海水浴場の様子です。鯨波駅は写真右側、その先には国道8号線を越えるための鯨の形をした地下道──最近、再整備された──があります。
 ちなみに、左奥にあるトンネルも、鯨をイメージして塗装されています。

 注目していただきたいのは海岸に設けられた数軒の「海の家」。まぁ、新潟では「浜茶屋」ということも多いのですが。もちろん仮設の建物。
 1ヶ月くらい前から組み立てが始まりました。

 鯨波駅は海岸の近くにあり、列車は海の家にかなり接近するため、その様子が良くわかります。海水浴客はまだ僅かでしたが、受け入れ準備は完了。
 まだ梅雨は明けていませんが、平年並みと見込まれる梅雨明け後は関東を中心に、県内外から多くの海水浴客が。

 当地は今日も曇り空で、時々雨が。ただしその向こうには、もう真夏の太陽が控えているんですね。そして来週末には「2024ぎおん柏崎まつり」が開かれます。去年の様子)
 こちらも先日の「えんま市」に匹敵する、地域人口の3倍の人々が集まるはず。

 当地もいよいよ、夏本番。

 ただし怖いのは水難事故。実際、この連休初日に、すぐ近くの笠島海水浴場──笠島駅に隣接。正面は漁港で、海水浴場は写真の左側──で今シーズン初めての水難事故が発生し、埼玉県からお越しになった男性が亡くなられてしまいました。
 ご冥福をお祈りするとともに、今シーズンの海のレジャーが、できるだけ平穏無事であることを願うばかりです。



7月14日(日) 品揃えが一変していた ──外国人も多数利用する、田舎のスーパーマーケット──

 今日は連休の中日。

 だから、というわけではない──年金生活者のセンセイは、毎日が日曜日のようなもの──のですが、今日は電車に乗って県内西部へ。何のことはなく、企画乗車券を貰ったのです。考えていた目的地は、最西端の糸魚川(いといがわ)市のどこか。
 ただし詳細まで詰めたわけではありません。

 一部を路線バスで「ワープ」してサンレパス ルート8」でお昼を頂いた後、後続の列車で糸魚川駅まで行き、お土産の漬け物を購入する。あるいは最初から市振駅を目指すか。決めかねていたのには理由が。
 まず、今日は連休中なので、いつもとは違う鉄道利用客が多い。

 しかも週末。JR東日本の「週末パス」の利用客がいらっしゃるはずですし、そもそも「青春18きっぷ」──第三セクターは原則利用不可──の期間内。要するに、ライバルが多い。

 もう一つの要因として、お昼頃から降雨が予想されています(予報より早く降り始めた)。「サンレパス ルート8」からの帰路は、かなり歩きます。というわけで今回は、決め打ちをせずに信越本線に乗車することにしたのですが...いつもと、違う。
 ホームで待っている乗客が多かった
──これは織り込み済──だけでなく、電車の到着が遅れています。珍しい。

 それ自身は大したことないのですが、直江津駅で接続の問題が発生します。そこで当初案を大幅に変更して、3週間前に訪れたばかりの妙高高原駅まで往復することにしました。
 実は前回、興味深いものに出くわしたのです。

 前回は駅前の「やおとく食堂」で早めのお昼を頂きましたが、それでも電車の出発まで時間があります。周囲を散策していたところ道路脇に、オレンジ色の地に白抜きで「DAIICHI →」と書かれた看板を見つけたのです。
 スーパーマーケットでは、と直感しました。

 妙高高原駅前は衰退していますが、いくら人口が減少したとはいえ、自動車を運転できない高齢者を含めて、多くの住民の方がこの地でちゃんと生活していらっしゃいます。
 当然、規模はともかく、どこかにスーパー
──あるいは移動販売(こちらこちら)──が存在するはずなのです。

 道路を歩いているのはセンセイだけですが、地元ナンバーの軽自動車を中心に、車はそれなりに行き交います。その動きを見ていると、やはり、看板の先には何かあるはずと確信。
 しばらく歩いて、わかりにくい場所に見えてきたのが写真のお店。

 長野県北部に2店舗、そして新潟県にこの「妙高店」を展開する「第一スーパー」です。帰宅後に詳細を把握しました。

 白状するとその時は、続く予想外の展開に気を取られて写真を撮り損ねてしまいました。そこでそのリベンジ(?)と、あの日センセイが見たものを再確認すべく、今回、妙高高原を再訪したという次第。
 実は前回、お店から最初に出てきた方が外国人だったのです。

 欧米系の男性でしたが、駐車場の軽自動車にごく自然に乗り込みました。もちろん外国人を排斥(はいせき)あるいは差別しようなどという意図はまったくありません。ぜひお店を利用していただきたいのです。
 でも、ここは相当な田舎ですよ。ナシテ?

 不意を突かれて丸腰になった西村センセイ、とにかくお店の中へ。規模は小さいものの、基本的にはごく普通のスーパー。価格は平場のお店と比べて少し高いですが、マーケットの規模と運送コストを考えれば、かなり頑張っています。
 細かく見ると、長野県の産品が多い。

 ふ〜ん、と思っていると精肉製品コーナーで、センセイの目は点に。もちろん普通の豚肉や牛肉──今日は牛肉全品が半額(!!)だった──そして鶏肉を販売しているのです。でもそれらと並んで、とても大きなパックの牛肉が。
 しかも超高級品ばかり。値段の桁数が違います。(実話)

 センセイの弱いオツムの中を「ナシテ?」の文字が飛び交います...が、あ"っ、そういうことだったのね。

 妙高高原はリゾート地。夏は避暑、冬はウィンタースポーツの聖地。ただしニセコなどと違って、まだ海外にそれほど知られているわけではありません。特に、中国系の観光客は少なく欧米人が主体。
 繰り返しになりますが、人種差別の意図はありません。

 で、彼ら彼女らはオーナーあるいはビジターとして当地の別荘などを利用しています。季節によっては相当な人数になるはず。そのような方々にとって、この「第一スーパー」は、なくてはならない存在なんですね。
 高品位牛肉は、彼ら彼女らのためのもの。

 そもそもここは、旧妙高高原町唯一のスーパー。そこで地元民のための商品と、一種のインバウンドのための商品が共存しているというわけです。お店の外観を撮影したので...と、改めて精肉コーナーの品揃えを確認すると...え"っ?!
 何と、高価格の大パッケージ牛肉が完全に消失しています。

 一瞬、あれはセンセイの思い込みだったのか...とすら考えたのですが、やはり記憶は概ね間違いではないはず。つまり、この3週間の間に外国人客の動きが変わったのです。そしてお店はその背景──日本の田舎での「盆と正月」の外国人版のイメージ──を含めて、その状況をきちんと把握しているはず。
 勉強になりました。

 で、センセイ、「やおとく食堂」は定休日なので、この「第一スーパー」でお昼を購入し、駅で頂きました。

 センセイのお店への貢献度は微々たるものですが、そこは年金生活者ということでご寛恕(かんじょ)のほどを。

「最近のニュース」(最新版)へ
バックナンバーのトップページへ
トップページへ戻る